~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『ぼくを葬る(おくる)』 ※ネタバレ有

2006-06-05 23:15:57 | 映画【フランス】
主人公の青年:ロマンは医者からの告知を受けてから・・・
   死のうともしていないし・・・
   生きようともしていない・・・

後半のベッドシーン、ロマンが自ら髪を剃る場面は
まるで、身を清める神聖な儀式のように映った。
ロマンが唯一、託すこととなった新しい生命は輪廻転生?
を意味しているのかしら?

死という運命に翻弄されながらも最期まで懸命に生き抜く
“強い信念(意志)を貫いていく男らしい青年像”に私は惹かれるので、
『ぼくを葬る』のロマンのように
“なりゆきに身を委ねて死へと流されていくだけの青年像”には何の魅力も感じなかった。

でも、ラストの浜辺でのロマン〔メルヴィル・プポー〕の
清らかな表情(特に瞳)はとても美しかったです。

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