『渇き』:公式サイト
包帯の聖者
この作品を観に行く人はパク・チャヌク監督作フリークかソン・ガンホのファンなのでしょうけど、
私は好きな女優さんキム・ヘスクが出演しているので観に行ってきました。
この監督は音楽と色彩へのこだわりが徹底しているよね。
高級感のある音楽と懐メロのアンサンブル。
真っ赤な血を際立たせるためにテジュ〔キム・オクビン〕は青や緑色の服。
サンヒョン〔ソン・ガンホ〕は白シャツに黒パン。
サンヒョン役:ソン・ガンホは背が高そうだし、足も長いんだから、
もっとシャープに痩せてほしかったな。
(たるんだ肉体はなんか野暮ったいわ。。。)
でも、彼はスリムだとハン・ソッキュに似ているよね。
上品で紳士的に見えます。
テジュ役:キム・オクビンはこの作品で初めて観ました。
彼女はイ・ジアに似ていますよね。
(と言うか、ソックリ。イ・ジアを地味にした感じ。)
でも、声はキム・オクビンのほうが澄んでいてキレイですよね。
キム・オクビンはバストトップもあらわにしていたし、
名優であるソン・ガンホの相手役というのはプレッシャーもあっただろうけど、
熱演していてとても頑張っていたとは思う。
でも、彼女は正統派美人顔なので味がないのよね。
そういう彼女がイケメンとは言えないサンヒョンにLOVEというのがどうも説得力なくて。。。
(私的には、テジュ役はペ・ドゥナかカン・ヘジョンで観たかったな。)
義母役:キム・ヘスクは韓流ファンの間では
韓国ドラマ『冬ソナ』の穏やかな母役で知られているみたいだけど、
私的には韓国ドラマ『愛の群像』の身勝手な実母役、
『愛の群像』について
韓国映画『ひまわり』で店を切り盛りする気丈な女性役のほうが印象深くて
『ひまわり』... ※ネタバレ有
普通の役よりも複雑な心理を表現する役を演じるほうが光る女優さんだと思っていたので、
この作品の義母役は満足でした。
それにしても、熟年でスッピンを披露するのはヌードになるよりも勇気がいると思うけど、
キム・ヘスクはスッピンが要求される作品であっても堂々と演じますよね。
後半では瞬きが大きな意味を遂す難しい設定を演じきっていてさすがベテラン女優ですね。
【真!韓国映画祭2009】で上映されるキム・ヘスクの初主演映画『ビバ!ラブ』も楽しみ☆
【真!韓国映画祭2009】
瞬きと言えば、後半に白い部屋に運び込まれた義母が
一回瞬きしているのが遠映しで映っていたけど、どういう意味があったんだろう?
ベッドシーンがむやみやたらに多いし、二時間超えはだるかったな~。
二時間以内にまとめたほうが作品が引き締まったような気もします。
端的に言えば、心中への道筋を描いただけの物語だったけど、
それをヴァンパイアという設定にしたのが独特ですよね。
しかも、ヴァンパイア=イケメンという定説を覆すような配役。^^
(ファンの方、すいません。m(_ _)m )
そして、何より鈍速のフライングには拍手を贈りたくなったわ。^^
この監督の前作『サイボーグでも~』を観た時は
「この監督、作品の質が落ちたな。。。」と思ってしまったけど、
『サイボーグでも大丈夫』。。。
『渇き』では復讐三部作のような強烈さは戻っていないものの、ある程度復活したよね~。
なかなか面白かったです☆
P.S.
5年ぐらい前、私が韓国映画に興味を持ち始めた頃に
韓国映画について色々教えてくれた映画仲間が居て、
その人が韓国映画の作品選びに関して
「韓国映画は女優で選ぶとハズレが少ない。」
と語っていたのを思い出しました。
その人は男性なのでミーハー的な意味でそう言っているのかと思っていて、
その当時は真に受けてはいなかったんですけど、今から思えばミーハー的な意味ではなく、
その人が客観的に韓国映画を観てきた中で好きな女優の出演作で選んだほうが
自分にとって良い作品に出逢える事が多かったという意味だったんだと実感しています。
日本で公開される韓国映画や韓国ドラマでは俳優のほうが注目されがちですが、
韓国には才に秀でた女優も揃っているという事を教えてくれたような気もしました。
それ確か以前にBCさんから似たようなことをいってもらったような。解らない時は好きな女優で選んでおけば良いって。
それ以来基本的にそうしているのですけど、韓国の女優さんて見ていると結構気に入っていく人が増えていくんですよね。^^;
今回のキム・オクビンさんもそうですし。
そのうち何でも見てしまうことになりそうですけど、その位になったら今度は女優さんの中で優先度をつけて見る事にしようかな。(笑)
こんにちは♪TBありがとうございました。
私はソ・ガンホファンでもなく、
監督作品もまったく初めてなもので。。。。
どちらにも入らないのですが(笑)
韓国映画はここ2、3年観だして、凄い
レベルの高さに驚いているようなわけです。
この作品もそういう意味で気になっていた
一つ。ですが、過去の作品の方がかなり
良いようですね。皆さんお薦めの
「オールド・ボーイ」をぜひ鑑賞したい
と思っています。
私もつい最近この映画を観ました。
確かにハン・ソッキュに似てるかも(笑)
その昔、韓国映画といえば男優は彼しかいないの?ってくらい出てましたよね。
最近ははんりゅう系の男前も多いですけど。
ハン・ソッキュ時代の女優さんといえばシム・ウナかな。
韓国映画が一般的に普及する前に引退してしまいましたよね。残念です。
それからこの作品、ちょっと長かったですよね。
ギリシャ映画なんて3時間するから長いのは平気だけど、『渇き』の場合はもう少しコンパクトでもよかったかなっていうのはBCさんと同感です。
いいんだけど今一つ何かが足りないという感じですかね。
独特のノリにハマる人はハマるんだろうなーという印象です。
女優で選ぶなら、間違いなく自分はチョン・ドヨン。 今度はどんな表情するんだろうと、いつも観に行ってしまいます。
コメントのお返事が遅くなってしまってすいません。m(_ _)m
>それ以来基本的にそうしているのですけど、韓国の女優さんて見ていると結構気に入っていく人が増えていくんですよね。^^;
お気に入りの女優さんが増えると
自分のお気に入りの女優さん達の共演作があったら楽しみが増えると思いますよ。
ちなみに、ソン・イェジンとペ・ドゥナは同じ事務所なので
もしかしたら、映画やドラマで共演する可能性があるかもしれないよ。(^-^)
コメントのお返事が遅くなってしまってすいません。m(_ _)m
アイドル系の作品よりも作家性の高い作品を数多く選んでいる
mezzotintさんの韓国映画の作品選びのセンスは良いと思いますよ。
パク・チャヌク監督作は暴力描写が多い作風なので女性にはオススメしにくいのですが、
アクション映画を数多くご覧になっているmezzotintさんならば大丈夫だと思います。
パク・チャヌクを語る上でかかせない“復讐三部作”は
1作目『復讐者に憐みを』は未見なのですが、
2作目『オールド・ボーイ』と3作目『親切なクムジャさん』は観ました。
『オールド・ボーイ』は世間では傑作と言われているので
観ておいたほうが良いかと思いますよ。
私的には『親切なクムジャさん』のほうが好きでした。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
痩せたソン・ガンホはハン・ソッキュに似ていますよね~。
と言うか、元々顔の系統は似ているのかも^^
『シュリ』が日本で公開され、次々と日本で韓国映画が公開されるようになった頃は
ほとんどの作品にハン・ソッキュが出ているような印象でしたよね。
今でも映画出演はされているのかもしれないけど、
日本ではあまり公開されないですよね・・・。
私もシム・ウナ好きでした。
顔立ちは地味だけど、少し寂しげな独特の雰囲気のある女優さんでしたよね。
あと、イ・ヨンエも好きだったんですけど、
『親切なクムジャさん』以降は新作が決まらないのが残念です・・・。
中華圏の女優ではマギー・チャン、コン・リー、セシリア・チャンが好きなんですけど、
近頃は彼女達もなんかパッとしないし・・・。
二時間超えでもあっという間に感じられるテンポだったら良いんですけど、
『渇き』は間延びしているように感じたので
コンパクトにまとめたほうがもっと良くなったでしょうね。
実家で不幸あって遅れちゃった。
コメTBありがとです★
わたしの記事でキム・ヘスク出てると知ってもらえたって嬉しいワ
わたしは逆に今回で初めて知った女優さん。
今後もチェックしちゃう。
すごいいい味でした~!
また観たいな☆
コメントのお返事が遅くなってしまってすいません。m(_ _)m
前作に比べたらマシだったし、悪い出来ではないけど、
何か物足りなさに欠ける印象ですよね。
私は韓国女優はファンになるほどの女優はいないけど、
好きな女優や注目している女優は10人ぐらいいて、
そのうち何人かは生で拝見しましたが、
その中には無愛想でガッカリさせられた女優もいました・・・。
生で見た女優で一番好印象だったのはムン・ソリ(映画『オアシス』『大統領の理髪師』など)です。
場の空気を読んで気さくに話が出来る人でスター気取りがなくサバサバしていて
同じ女性として憧れました☆
私はチョン・ドヨンは映画よりもドラマの演技のほうが好きかな。
ドラマのほうが生き生きとした表情していて笑顔が多くて可愛らしいし♪
映画のチョン・ドヨンは役に入り込みすぎていて演技が重くて、
構えて観なきゃという気持ちにさせられるから観ていて疲れる時もあるかな~。
彼女は演技力があるんだから
たまにはコミカルな映画にも出れば良いのにと思ってしまいます。
と言いつつも、イ・ジョンジェ共演で韓国では5月に公開される『下女』は
1960年に製作されたオリジナルが最高に観応えあったので期待しています☆
札幌に帰られていたのでご家族に何かあったのかなとは思っていたのですが大変でしたね。
キム・ヘスクは元々ドラマのほうが多かったみたいだけど、
近年は映画にも積極的に出演しているから
彼女の出演映画がこれからも公開されると思うよ。
『母なる証明』のキム・ヘジャとか韓国には良い年配女優がいるよね。
私は数年前までは韓国映画に関してこまめにチェックしたりしていたんだけど、
最近はヨーロッパ映画や中東映画、中華圏映画のほうに興味がいっちゃって、
韓国映画熱は下火なので、
この作品にキム・ヘスクが出演している事は
migさんの記事を読むまで全く知らなかったんですよ。
なので、ありがたかったです。
前売りを買っていたので、無理やりサービスディ以外の日に観に行きました(笑)。
>『渇き』では復讐三部作のような強烈さは戻っていないものの、ある程度復活したよね~。
>なかなか面白かったです☆
そうですね!
初期の「復讐者に憐れみを」が一番好きで、
キム・ギドク同様、だんだん毒気がなくなっているのが物足りなかったのですけど、この作品は結構嬉しかったりします。
バイオレンスシーンも適度に復活していましたし。
血のシーンより、車のトランクカバーの奪い合いで、指ボキボキが結構キました(^^;)。
ただ、おっしゃるように、ベッドシーンは無駄に長かったですねえ。
ソン・ガンホ、中途半端にスリムでしたけど、
体型より顔色がイマイチでした。
「トワイライト~」シリーズの美形ヴァンパイアたちは、みな顔色の悪さがツボなんです(笑)。
キム・オクビンは、数年前に観た「女校怪談」シリーズでいい演技をしていました。
当時はチェン・ボーリンに似ていて(笑)、ボーイッシュな印象が強かったので、
大人の女性になって、大胆な演技にも挑戦していたので、驚いています。
キム・へスク、さすがでしたね。目線で物語る演技はすごかったけど、ラストの日の出を見つめる目は、優しげでした。
「ひまわり」のお母さん役、わたしも好きです。
コメントのお返事遅くなってしまってすいません。m(_ _)m
映画祭やオスカー関連の作品鑑賞が続き、
この作品は後回しになっていましたがやっと観ました。^^
『復讐者に憐みを』は5年ぐらい前に
動物園前の映画館で上映していた記憶が残っているんだけど
当時、何気に観逃してしまって、
近所のレンタル屋さんにも置いていないので観ていない状態です。。。
>血のシーンより、車のトランクカバーの奪い合いで、指ボキボキが結構キました(^^;)。
小気味良く鳴るボキボキ音からしてキますよね。。。
蒼白顔なのがヴァンパイア映画の特色なのかなぁ~。(^-^;
キム・オクビンは美人顔だけど、あっけらかんと飄々としていて
良い意味でふてぶてしくて可愛い子ぶっていないのが良いですね。
キム・ヘスクは深みのある目の演技が流石でしたね。
今週末から十三の第七藝術劇場で上映される『ビバ!ラブ』が楽しみです☆
ソン・イェジン主演の『ファム・ファタール』では
伝説の女スリ役で出演していたそうなのでレンタルで観ようかと思ったりしています。
>蒼白顔なのがヴァンパイア映画の特色なのかなぁ~。(^-^;
あれは、パク・チャヌク流のバンパイアなんでしょうね。
バンパイアでも、韓国映画独特の人間の生々しさがあるというか・・・。
>『復讐者に憐みを』は5年ぐらい前に
動物園前の映画館で上映していた記憶が残っているんだけど
そうなんです。そのときに観たのです。
当時は韓国映画を週三回シネフェスタでみたこともありました。
肝心なことを書き忘れていましたが、
「渇き」のシン・ハギュンも凄かったですね(鼻水が^^;)。
ボートでのソン・ガンホとの格闘シーン、
「復讐者~」を思い出します。
レンタル、近くにないと、つい見逃したままになっている作品、私もあります。
シネフェスタ・・・惜しいです。
今も健在なら、ナナゲイで上映している作品も観られただろうなあ。
ナナゲイまでのアクセスを思うと、
つい足が・・・(苦笑)。
う~ん、「ビバ!ラブ」、「今、このままがいい」(コン・ヒョジンが好きなので)、観たいな。
コメントありがとうございました。(*^-^*
シネフェスタ懐かしいですよね~。
在日韓国人が多い土地柄だからか
当時、大阪で公開された韓国映画のほとんどはこの映画館で上映されていましたよね。
シネマートがオープンするまでは
シネフェスタが韓国映画の発信地だったような気もします。
駅から近いけど、観客はそれほど多くはないので穴場的な映画館で好きでした。
今で言うシネコン映画からミニシアター映画まで上映作品の幅も広かったですし。
そうそう、シン・ハギュン出演していたんですよね。
私は観ている時は全然、気づかなかったんですよ。。。
この作品では主役二人の個性とキム・ヘスクの存在感が圧倒的だったからか
シン・ハギュンはあまり目立たなかったですよね。
10代~20代前半ぐらいの頃は近所のレンタル屋さんにないと
テアトルに行ったついでとかに本数豊富な梅田のツ●ヤに行って探したり
それでもなかったら取り寄せてもらってレンタルしたりもしていたんですけど
最近はそこまで歩くのが体力的にだるくめんどくさいと思えるようになってきたから、
遠征しなくなっちゃいました。。。
(もう、歳かも。。。)
ナナゲイは交通アクセスが不便だし、
土地柄、女性の私達は夜は到底行けないのが難点ですよね。。。
『ビバ!ラブ』『今、このままがいい』の感想はまだUPしていないけど既に観ました。
『ビバ!ラブ』は面白かったし、『今、このままがいい』は感涙しました。
私もコン・ヒョジンは注目しています☆
飛び抜けた美人ではないけど、
庶民的で生活感のあるごく普通の女性を等身大で表現できる女優さんですよね。
(日本の女優さんで例えるならば永作博美に少し雰囲気が似ているような?)
どちらかというと主役を張るよりも二・三番手で光る女優という気もするけど、
近年は主演映画で演技賞も受賞していて演技力には定評がありますよね。