アナはヤコブの実の娘だと判った後の展開がだらだらしていて長い。
もう少し編集でカットしても良かったかも?
でも、それ以外はなかなか良かったですよ。
(本音を言うとこの監督の『しあわせな孤独(2002) - goo 映画』は
登場人物達が身勝手すぎて私的にはダメだったし、
こういう夫婦の物語って結婚経験のある人のほうが
共感しやすい気もするから観る前は
もしかしたら『アフター・ウェディング』は私の感性に合わないような気もしていて、
期待しすぎないようにしていたんですよ。)
“愛と死”をストレートに描いた作風ですね。
「愛し合っていてもお互い傷つけ合う事もある・・・」
というような事をヘレネは言っていたけど、
愛し合っていたからこそ深く傷つけ合ってしまうんだよね・・・。
ヘレネにとって、ヤコブはLove、ヨルゲンはLikeだったのかな?
でも、夫となったヨルゲンはLoveとLikeの領域を遙かに超えて、
広い心で全てを受け入れていたように映りました。
ヨルゲンは自分が死んだ後、妻:ヘレネを支える事が出来るのはヤコブだけなので、
出来ればヤコブにヘレネを託したいという意志だったのかな?
常にドシッと構えていたヨルゲンが最期は死を恐れもがく姿がやりきれない・・・。
48歳と言えばまだ若いし・・・。
ヤコブの目尻のしわ、無精ひげ・・・
アナのそばかす、腕の産毛・・・
ヨルゲンの薬を発見した時のヘレネの瞬き・・・
をクローズアップして映すカメラアングルによって
リアルな感情の機微が際立ったように私は感じました。