~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』* ※ネタバレ有

2013-04-29 20:12:23 | 映画【ヨーロッパ】


  『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』:公式サイト

愛してる

18世紀のデンマーク王室を舞台に実際にあった
王クリスチャン7世と王妃キャロライン・マティルダ・オブ・ウェールズ、
侍医ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ〔マッツ・ミケルセン〕の三角関係をもとに描く。
数々の映画賞で受賞・ノミネートされた作品。

 受賞・ノミネート一覧はコチラ

 ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 - Wikipedia

衣装や風景、映像の美しさで惹きつけ、
権力にまみれたいざこざを描くありがちな宮廷メロドラマ・・・。
なので、内容的には設定をデンマークの歴史に置き替えただけで
これと言った斬新な視点でもない。

ストルーエンセは数日間拷問受けていたはずなのに、
処刑場へ向かう車中の彼は青あざ一つなかったのが不思議。。。
まっ、その部分は妙に気になったけど、
全体的にはストルーエンセ役のマッツ・ミケルセンの品の良さと重厚な存在感、
繊細な演技力で作品のクォリティが各段に上がった感じがする。
特に、最期の場面の鼻水泣きがリアリティあったな。
さすが“北欧の至宝”の俳優さんだと思う。

ただ、彼は『偽りなき者』もそうだったけど、
心身共に追いつめられる役が続いているような?

 『偽りなき者』 ※ネタバレ有

イメージを一新するような明るくコミカルな役柄を演じる彼も観たい気もする。

処刑場面は『声をかくす人』を思い出しましたね。

 『声をかくす人』・・・ ※ネタバレ有

『声をかくす人』は息子の罪を背負わされてしまった悲運の女性で無実だけど、
『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』は王妃と不倫した男性で自業自得なので
そういった違いはあるけど、執行されるかどうか、
人の命の判断が安易に決められるところが・・・。
そういう時代だったと言えば、それまでなんだけど、考えさせられますね・・・。


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