~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『ビリーブ』・・・

2006-06-24 00:56:19 | 映画【日本】
2005年冬に長野で開催されたスペシャルオリンピックス冬季大会(知的障害者のオリンピック)、
知的障害者9人の撮影クルーが知的障害のあるアスリート達を記録する。
その姿を通じて、知的障害者の可能性を見つめるドキュメンタリー映画〔小栗謙一監督作〕です。

   知的障害者だから出来ないのではなくて、
   彼らなりのペースで物事にtryする事が大切・・・
   彼らにも夢が有り、自立心も芽生える・・・
   彼らにも健常者と同じように未来があり可能性を秘めている。

この作品が伝えたいメッセージは大体わかりますし、
そうであってほしいと素直に願う気持ちにはなりました。
でも、この作品に登場する知的障害を持つ若者達はある程度普通に会話出来るし、
情緒も安定している。
健常者に近い軽度の障害者・・・。

でも、現実には会話が出来ず単語程度しか話せない、全く言葉が話せない人も居る。
知的障害と身体障害を併せ持っている人も居る。
そういう重度の障害者は可能性を秘めていたとしても
受け入れる側の社会(現実)の対応は容易ではないと私は思う。
(健常者の若者でも就職難な世知辛い社会なので・・・)

小栗謙一監督の前作『ホストタウン エイブル2』は
障害のある2人の少女とその家族の苦悩、
ありのままの姿(現実)を捉えていて共感出来て感涙したけど、
『ビリーブ』に関してはナレーションがメインだし・・・。
(前作『ホストタウン エイブル2』が素晴らしい作品だったので、
『ビリーブ』に期待しすぎたのかもしれませんが・・・)

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