さらにその先へ -A life at Drucker School-

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Web2.0論(1) Web2.0って何?

2006年01月14日 | 時事・ビジネス
今日から、時事ネタにすっかり疎くなっている自分を叩き直して、世の中の動きにちゃんとキャッチアップして行くべく、毎日時事ネタの記事を書くことにしました。ただ、時間を限定してやるのでなかなかすぐ面白いものにはならないと思いますが、多少長い目で見てやって下さい。そのうち絶対面白くなります。

今日はずっと気になっていた「Web2.0」のお話。
要するに最新のウェブ及びネット・ビジネスの動向だと思っておいて下さい。

多分、オライリーの記事

[CNET Japan]
Web2.0: 次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編)

を読むと一番包括的で分かりやすいのだろうと思いますが、しかし、個別論ではあまりに(僕のような技術素人にとっては)細かい話が多く、細部まで含めて納得できる話ではありません。そもそもWeb2.0とは何か、という定義のレベルからしてハラに落ちません。ていうか、まだそんなものはないようです。

ただ、

○プラットフォームとしてのウェブ
○集合知の利用
○永久にベータ版
○リッチなユーザー経験
○ロングテール(←蓋然論的統計学)
○オープン・アーキテクチャ

といったキーワードに代表されるような、オープンで楽観的、未完成でありながら成長し続けるサイト、システムが数多く立ち上げられ、そこへ人が集まることによって、ウェブというプラットフォームを活用したGoogleのようなビジネスモデルが評価されているんだろうな、というイメージは湧きます。

オライリーの記事と、下記梅田望夫氏の「Web2.0が嫌われる理由」という記事で紹介されていたクリス・アンダーセン氏の記事を読んで特に感じましたが、「Web2.0論」は結構技術好きの人たちにしか通用しないオタク世界的カルチャーでしか成り立たないものなのかもしれません。ましてやオタク的世界の技術屋さんたちの間ですらすっきり結論の出ていない話なので、僕ら一般人は理解しようもないのかも知れません。

あるいは、そんな概念化は後世の学者にやらせておけばいい話であって、Web2.0とは何ぞや、なんて議論をする暇があったらITベンチャーの一つでも起業してみろ、という話なのかも知れません。

[My Life Between Silicon Valley and Japan]
Web 2.0ベンチャー・サバイバルゲームの始まりだ
Web 2.0が嫌われる理由
善・清・可能性を信じる「Web 2.0」の考え方
Web 2.0=発酵食品説
Web2.0の本質は何だろう
Web 2.0について: 勘違いしている人がいるようだから補足
Web2.0、概念、経営的感覚

とはいえ、ある程度理解しておきたい話でもあるので引き続き追っていきます。その意味でタイトルも(1)としました。ちょこちょこ各論から潰していこうかと思います。

とりあえず、次回はGoogleのビジネス・モデルについて調べてみたいと思います。

PS
梅田氏のサイト最新記事から。これ結構面白いです。
Web2.0関係の関連企業のライブ・ライブラリでもあり、同時に墓場でもあります。
Tech Church


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