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FTdx10 vs FTdx3000 vs IC-705 FT8で受信性能を比較してみたら

2025年03月26日 | アマチュア無線
HFトランシーバーの某ランキングによれば、FTDx10は3位、IC-705は13位、FTDx3000は16位となっていますが、その差は実際にはどのくらいあるのだろうか? と思い、その受信性能比較をFT8で調べてみました。

なぜFT8か、はFT8を運用している方はご存じのように、受信信号の同時性があるので同じ局の比較が可能になるからです。またワイドグラフ(ウォーターフォール)を並べると同時間内の受信状況が比較できます。

ここではアンテナはもちろんリグの IPO、フィルタ他受信時の条件を一致させています。具体的には2つのモニターに両者の画像を表示させて、スクショでコピーした画像から同じ局の受信信号強度(dB)を読み取り、両者の差をグラフ化してみました。
最初は FTdx10 vs FTdx3000 です。バンドは 7MHz で、アンテナはマストトップに配置したへリカルDP(7)です。また当然ですが、両者のJTDXの設定値とトランシーバーのSSB DATAの設定値は同じにしてあります。

受信した局は全て国内局でエリア1~10の33局です。各局の受信信号レベル(dB)についてFTdx10とFTdx3000の受信信号強度をグラフで示します(青:FTdx3000、赤:FTdx10)。

またより差が分かるように両者の信号強度差もグラフにしてみました。

ここで横軸は各局なので意味はありません。縦軸は同じ局の同時に受信した信号強度差(dB)ですが、これを見るとFTdx10<FTdx3000なのは約15%程度(グラフで0dB以下)、同じレベルも約15%(0dB)で、それ以外(約70%)ではFTdx10の方が受信信号レベルが平均で約2dB高い、という結果になりました。

またワイドグラフを見てみると受信信号(朱色)の状況が良く分かります。
ここで上はFTdx3000、下はFTdx10ですが、(朱色の)信号強度はあまり変わらないものの信号の周囲の黄色部分がFTDx3000ではFTdx10より広がっており、選択特性?があまり良くないことが分かります。これはスーパーヘテロダイン(アナログ)とSDR(ディジタル)の受信方式の差が出ているとも思えますが、やはりSDRは違うのね! という感じです。

次に IC-705 と FTdx10についても同様に比較してみました。表示したグラフは青:IC-705、赤:FTdx10です。

また両者の受信信号強度の差は次のようになりました。
これを見るとFTdx3000の場合と同様に FTDx10<IC-705 なのは約12%、同じレベルは約20%になり、それ以外はFTdx10の方が平均で約2dB程度高いという結果になりました。またワイドグラフをIC-705(上)とFTdx10(下)を並べてみました。
このようにFTdx3000よりは信号(朱色)の周囲(黄色)は少ないものの、やはりFTdx10の方が良く、同じSDRでもFTdx10の選択特性が良いことが分かります。

以上のようにトランシーバーの性能比較表のように、FTdx10が上位に位置している理由が少し分かったような気がします。


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