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ブログは abema( https://ameblo.jp/ja1wxbameba/ )に引っ越しました

2025年04月22日 | 日記
今まで gooBlog を書いてきましたが、この秋の閉鎖予定により4月中旬に引っ越しました。

引っ越し先は ja1wxbabema です(Ameba Blog)。

今年の11月まで、今までのブログは同じ内容で併設されますが、新規ブログは引っ越し先のみになります。今後ともよろしくお願いいたします。


マイコン(Arduino)でFTdx10 のCAT制御(その2 4×4キーパッド)

2025年04月12日 | アマチュア無線
マイコン(Arduino)でFTdx10 のCAT制御(その1)ではバンド切替えにブレッドボードに刺したタクトスイッチを使いましたが、実装となるとバンドの数だけこのスイッチとマイコンの入力が必要になり現実的ではありません。

マイコンの入力数は、今使っているATmega382ではデジタル入力が12個、アナログ入力が6個なので(アナログ入力はデジタル入力に変えられる)、かなり絞り込む必要があります。

そこで FTdx3000 などではバンド切替えに3×4キーパッドを使っていますが、これに倣ってここでは安価に入手できる4×4キーパッドを使うことにしました。

現在安価に入手できるのは次の2つぐらいしかないのですが、左のプラ仕様のものはタッチが結構重く上から押さないと動きません。右のパッドは比較的タッチが軽く前から押しても良さそうなのでこちらを使うことにしました。

4×4キーパッドの使い方については参考資料がネットに多くあるので、動作原理など分からなくてもすぐ使えると思いますが、一応基本動作を確認してみました。

ここで使った4X4キーパッドの端子は、左側4個が「列、1~4」、右側4個が「行、5~8」になっています。

いま端子1(一番左、1列目)に5Vをつなげ「1」を押すと端子5(1行目)が5Vになります(赤LED)。
続いて下の「4」を押すと端子6(2行目)が5Vになります(黄LED)。

この様に行(行、列どちらでもいい)に順番に5Vを加え、その間にボタンが押された時の列(または行)を検出すれば、押したボタンが分かるという仕組みですが、このルーチン はArduino IDE でライブラリイが使えるので簡単に書くことができます(ここでは設定方法など省略)。

4X4キーパッドへのキーの割り当てですが、まずバンド切替えとして「1」~「9」に 3.5メガ~50メガを(1.9、5メガ、GENは除く)、最下段の「*」はMWに割り当てました。また右端の列、「A」、「B」、「C」、「D」はそれぞれメーター選択、モード、IPO、ルーフィングフィルターの選択切替を割り当てています。

これ以外で常時使うものとして、送信電力とCWキーイングスピードについてはアナログ入力を使ってボリュームで変えることにしました。なおマイコンには当初使っていたUNO(互換品)から Serialラインを切替えるために Atmega328P とTTL-USBコンバーターを基板上に配置した自作品に変えました。


以上の割り当てでATmega328P の8個のデジタル入力と2個のアナログ入力を使うことになり、残りはデジタル入力4個とアナログ入力4個(もしくはデジタル6個)となりました。


マイコン(Arduino)でFTdx10のCAT制御 シリーズ記事


マイコン(Arduino)でFTdx10 のCAT制御(その1 初めの一歩)

2025年04月08日 | アマチュア無線
FTdx10のCAT制御をPCで行う実験をやってきましたが、これをマイコンでやってみようと思い立ちました。マイコンはArduinoが動くATmega382Pです。

初めの一歩として、まずマイコンとFTdx10とのシリアル通信(RS232C、DSUB)ができるかの確認です。
これにはマイコンのTTLレベルをRS232Cに変換するコンバーターが必要ですが、ネット通販で安価に入手できるMAX3232 によるRS232 TTLコンバーターモジュールが良いと思います( DSUBソケットがあるFT991でもできます)。

まずマイコンのシリアル通信を確認するために、マイコンの通信相手方としてRS232CのDSUBがあるPC(デスクトップ?)を用意し、ケーブルをつないで Arduino-IDEを起動し、シリアルモニタを表示させます。

Arduinoではプログラム(スケッチ)の書込みとシリアルモニタを表示させるため必ず Serial.begin(**); を記述しますが(**はボーレート)、これとは別に相手方(ここではデスクトップPC)へのシリアル通信は SoftWareSerial を使います。

これはライブラリを使いスケッチのトップに次のように記述します。
# include <SoftwareSerial.h>
SoftWareSerial mySerial(2,3);    // Rxd,Txd
ここで(2,3)は RxdとTxdに結線するピン番号で任意です。具体的には TTLコンバーターのRxdをピン2に、Txdをピン3に、VccとGNDをそれぞれ5VとGNDピンにつなげればOKです。

なお実験ではブレッドボードの上にマイコンやTTLコンバータを配置するのがおススメです。ここではタクトスイッチを3個用意し、それぞれONで3つのバンドが切替わるようにスケッチを記述しました。

この状態で FTdx10のバンド設定命令を送信しますが、例えば、
mySerial.println("BS01;");      // 1.9メガバンドに設定
mySerial.println("BS02;");      // 3.5メガバンドに設定
mySerial.println("BS03;");      // 5メガバンドに設定

この命令がデスクトップPCのArduino IDE モニター上に表示されればシリアル通信はこの構成で良いことが確認できます。

次はいよいよFTdx10につないで実際にバンドが切替わるかですが、これにはRS232Cをクロス結線にする必要があります。なのでクロスケーブルが必要になりますが、ない場合はDSUBコネクタを2個用意して、ピン2と3を互いに入替える結線をすればOKです(ピン5はGND)。
なおこのソケットはメスーオスなのでピン配置が写真のように向かい合っていますが、メスーメスやオスーオスでは上下がねじれた格好になります。

これでFTdx10が指示通りに動けばマイコンによるCAT制御の準備が整ったことになりましたが、実はここで使った SoftWareSerial には少し問題があります。

それはFTdx10に送信する場合は良いのですが、FTdx10からのデータを受信することができません(受信はするが文字化けが起こる)。これはFTdx10のCAT送信でのポート設定値の内、Stop Bit が2であることによります。つまりFTdx10からの送信を受けるには受信側(ここではマイコン)も Stop Bit を2に設定する必要があるのですがSoftWareSerial にはその設定が無いようなのです。

具体的にはストップビット2の設定は
  Serial.begin(9600,SERIAL_8N2)  
と書きますが、SoftWareSerial ではこのような記述ができません(エラーが返ってくる)。つまり Stop Bit を2にしてFTdx10と通信をするにはスケッチ書込みで使用するメインのRx(D0)、Tx(D1)を使う必要があり、スケッチ書込みとFTdx10とは両立しないのでその都度切替える必要があります。

なのでFTdx10との通信を送受信で行うために、Atmega382PとTTL-USBシリアル基板の間にスイッチを用意してスケッチ書込みとFTdx10との送受信テストを行うことにしました(RX側のみ切替えでTX側は共通で構わない)。

この構成により FTdx10の電源を入れた時点での設定値を受信することができるようになりました。

以上でブレッドボード上での機能確認は終了したので、いよいよ実装に移ることになります。


マイコン(Arduino)でFTdx10のCAT制御 シリーズ記事

エアコン工事料金に驚いた! アスベストに注意

2025年03月28日 | 家庭一般
昨今は暑い夏が続き「エアコンが無いと生死にかかわる?」状況になってきました。そこで今までエアコンが無かった部屋につけようと家電量販店に行ったのですが、その工事費用に驚きました。

それは「エアコン用の穴が開いていない部屋の工事はアスベスト(石綿)対策が必要」だということでその費用が追加でかかるというものです。
これはアスベストの健康被害対策として輸入禁止になった2006年以前に建てられた家屋の工事については、アスベスト使用の有無を調査して対応することになったそうです(エアコン穴あけ工事もこれに該当する)。

これは壁に穴をあけるエアコンの新規工事(取替でも新たに穴をあける場合も含める)では、まずアスベスト使用の事前調査を行い、その対策を行うことになりました。ふむふむ、そういうことなら調べてアスベストを使っていなければいいんだな? と軽く考えていたら、そうではなかったのです。

まずアスベストが使われているかどうか、建築時の見積もりに記載されている断熱材を調べてみるとロックウールと記載されていました。そこでこれを見せたところ、
アスベスト使用の有無を調べるには公的機関に持ち込むのでうん十万円かかります」とのこと。でどうするか、というと「アスベストがあってもなくても、アスベスト対応の工事をします、なのでアスベスト対応工事費がかかります」とのこと。

そうか、あってもなくてもアスベスト対応工事なのか、と実際の工事を見ていたら何のことはない普通と同じ穴あけで10分もかかりませんでした(実際のアスベスト対応工事は周囲にシートを張って大掛かりになるはず)。そしてこの工事について2枚の書類をもらいました。一枚目は調査結果報告書で結果は「不明のためアスベストありとみなす」ということになっています。
そしてその工事結果報告書では何と「除去した」と書かれています。
ウソですよね、分からないので開けてみたらそうでなかった、というのが本当ですよね。でもその工事代金は¥19,500、アスベストがあってもなくてもこの料金です。嫌なら工事しませんよ、ということらしいですね。

ここで上の書類をよく見ると、1枚目に「建築物石綿調査者」とあり、2枚目には「石綿主任技術者」とあります。つまりこのような穴あけ工事にはこの両方の資格が無いとできない(もう一つ電気工事士資格も)ことになっているようです。

さて全体の工事代金ですが、この工事は2階に室内機があり室外機がある地面まで垂直にパイプ・コードを下ろす、というものですが、標準工事費を含め総額は税込みで約¥70,000になりました。

余談ですが、昨年夏にホームセンターでエアコンを買おうとしたところ、このような「2006年以前建築で穴が開いていない工事はできない」と断られました。つまりアスベスト工事関連の資格を持っていないか、取るつもりが無いということなんだ、ということがやっと分かりました。


FTdx10 vs FTdx3000 vs IC-705 FT8で受信性能を比較してみたら

2025年03月26日 | アマチュア無線
HFトランシーバーの某ランキングによれば、FTDx10は3位、IC-705は13位、FTDx3000は16位となっていますが、その差は実際にはどのくらいあるのだろうか? と思い、その受信性能比較をFT8で調べてみました。

なぜFT8か、はFT8を運用している方はご存じのように、受信信号の同時性があるので同じ局の比較が可能になるからです。またワイドグラフ(ウォーターフォール)を並べると同時間内の受信状況が比較できます。

ここではアンテナはもちろんリグの IPO、フィルタ他受信時の条件を一致させています。具体的には2つのモニターに両者の画像を表示させて、スクショでコピーした画像から同じ局の受信信号強度(dB)を読み取り、両者の差をグラフ化してみました。
最初は FTdx10 vs FTdx3000 です。バンドは 7MHz で、アンテナはマストトップに配置したへリカルDP(7)です。また当然ですが、両者のJTDXの設定値とトランシーバーのSSB DATAの設定値は同じにしてあります。

受信した局は全て国内局でエリア1~10の33局です。各局の受信信号レベル(dB)についてFTdx10とFTdx3000の受信信号強度をグラフで示します(青:FTdx3000、赤:FTdx10)。

またより差が分かるように両者の信号強度差もグラフにしてみました。

ここで横軸は各局なので意味はありません。縦軸は同じ局の同時に受信した信号強度差(dB)ですが、これを見るとFTdx10<FTdx3000なのは約15%程度(グラフで0dB以下)、同じレベルも約15%(0dB)で、それ以外(約70%)ではFTdx10の方が受信信号レベルが平均で約2dB高い、という結果になりました。

またワイドグラフを見てみると受信信号(朱色)の状況が良く分かります。
ここで上はFTdx3000、下はFTdx10ですが、(朱色の)信号強度はあまり変わらないものの信号の周囲の黄色部分がFTDx3000ではFTdx10より広がっており、選択特性?があまり良くないことが分かります。これはスーパーヘテロダイン(アナログ)とSDR(ディジタル)の受信方式の差が出ているとも思えますが、やはりSDRは違うのね! という感じです。

次に IC-705 と FTdx10についても同様に比較してみました。表示したグラフは青:IC-705、赤:FTdx10です。

また両者の受信信号強度の差は次のようになりました。
これを見るとFTdx3000の場合と同様に FTDx10<IC-705 なのは約12%、同じレベルは約20%になり、それ以外はFTdx10の方が平均で約2dB程度高いという結果になりました。またワイドグラフをIC-705(上)とFTdx10(下)を並べてみました。
このようにFTdx3000よりは信号(朱色)の周囲(黄色)は少ないものの、やはりFTdx10の方が良く、同じSDRでもFTdx10の選択特性が良いことが分かります。

以上のようにトランシーバーの性能比較表のように、FTdx10が上位に位置している理由が少し分かったような気がします。