2024年5月2日に栃木県日光市にあります、日光いろは坂を歩いて「上り下り」してきた話の9回目、最終話となります。
№46 せ 15時29分通過。
「せ」は・・・「せんじょうがはら」でしょうか。
この辺りまで来ると、さすがに足の裏が痛い。
足をひきずるほどではないが、足の疲れはけっこうきていた。
路線バスが上の方で見えたので、通過するのを待つ。
昔は、東野バスのフロントバンパーは上に反っていて、いろは坂を上り下りする際にはアスファルトをこすらない工夫が施されていたなんて話も聞いた。
まぁ、切り返しをせずに走り通せることが自慢だったともいえるが。
あっという間にバス、行っちゃった
女人堂に近づく。
けっこう、石の階段を登るの・・・しんどかった。
おかげで女人堂の建物の接写・・・撮っていないこと判明w
下の道撮ってたら、上に戻るの忘れちゃって・・・笑
ゆっくり石の階段を降りて
さぁ、下ります。
残り2キロ・・・これがけっこうきつい
№47 15時37分通過
「す」は・・・杉並木のす
やった! 最後の№48 15時40分通過。
「ん」???
見ざる、聞かざる、言わざる・・・なんで「ん」なの?
道の反対側に小川があった。
クルマが40キロで走るときこえる、というモンキーマジック。
ここ・・・ではなく・・・600メートル先からである。
シェルターにも「銘鈑」があるはずなのですが・・・
疲労でなかば意識がもうろうとしている私には・・・・銘鈑をさがす余裕はすでにありませんでした。
足の裏が痛い。
でも、足を止めてはならない。
右には砂防ダム群。
川の流れる音がしばらく続く。
動物の糞を発見。
約1メートル程度の石の上に登れるその正体は・・・誰?
左の山肌は工事中だった。
16時05分、標高900メートルまで下降。
あ・・・例の、メロディー道路近づいてきた!
あ・・・聞こえる!
モンキーマジック。
ここをタイヤが通過すると、音が聞こえる。
ただし、時速40キロにしないと、よく聞こえない
特に脇に川が流れているため、よーく耳を澄ませないと・・・聞こえません。
10台程度、通過する際に耳を澄ませて「モンキーマジックが聞こえるかどうか」を聞いてみましたが
ちゃんと40キロを守っていたと思われるクルマ・・・1台か2台程度
早いリズムだけど・・・なんとなく聞こえた・・・・半分以上
ちょっと早すぎて聞こえなかった・・・・数台
もうね、動画を撮る気力はなかったので、ちょっと惜しい気持ちになりました。(今となっては)
クルマのブレーキが利かなくなってしまったときに、つっこむ場所。
それが・・・緊急退避所。
あ・・・この光景。。。
あ・・・
そういえば・・・5.0キロポストスルーしてきちゃった!
もうゴールの5.7キロだよ。。。
馬返・・・16時30分ゴール!
予定の30分オーバーでしたが。。。
でも、無事、けがもなく帰還できたこと・・・うれしく思っています。
国道は日光市街地方面に帰るクルマが多くなっています。
そうそう、パーキングの脇の河川敷では・・・普通にサルがいました。
それも複数匹!
木の上でわさわさと動き回っていたりします。
でもね、野生のサルって、「人間の食べ物」を知らないと、人には近づいて来ないのですよね。
いちおう、人間がサルにちょっかいを出さない限り、向こうも警戒していますから、襲ってくることはないのです。
木の上にいるサル
たまに・・・駐車場まで入ってきたりします。
クルマの中から撮影する人もいました。
刺激を与えないため、そっとしてあげてください。
馬返から日光市街地へクルマで移動中。
で・・・やはり神橋付近で渋滞の列に巻き込まれました。
13年前もそうだったな。
けど、あの時と確実に違うことがあります。それは・・・「足がつらなかったこと」
13年前、2011年5月3日に初めて歩いたときは・・・
このあたりをクルマで走行中に「足がつり」まして・・・
運転しながら左足がつって痛いこと痛いこと・・・・
でも、今回はそれが無かっただけよかった。
けど、渋滞は変わらないようでした。
・・・・・・・・・・・・
本来は「栃木県誕生150年記念」にあやかりまして、昨年のうちに歩く予定でした。
しかし、昨秋にやはり左足に違和感がありまして、予定を延期。
今年に・・・と決めたところ、ちょうどゴールデンウィークが「最後のチャンス」と考え、実行いたしました。
日光いろは坂は「車両優先」の道路です。
歩道はなく、元々「人が歩いていることを想定していない」道路ですから、歩いた人間がいうのもなんですが・・・
「日光いろは坂を歩くことは推奨いたしません」
野生のサルはたくさんいます。
鹿や熊もいます。
トイレは無く、クルマは常に高速で走り去ってゆきます。
私の場合は、基本「クルマが接近の際は、クルマの方を見て立ち止まり、ガードレールや崖岩にぴったりくっつき、なるべくクルマと接触しないよう、クラクションを鳴らされないよう、十分に配慮しながら、歩く」ことを実践してきました。
写真撮影等で立ち止ることのほか、クルマの接近の際も立ち止まる。
あくまでも車両に迷惑をかけないよう心掛けたつもりです。
登りで1回だけ走行中のクルマにクラクションを鳴らされました。
クルマが緊急停止したわけでもなく、理由ははっきりしませんでしたが、言えることは「1台のクルマは危ないと認識した」という事実です。
これは改めなくてはなりません。
13年前は彼女が極秘にクルマで後を追っかけてきてくれて、結局、てっぺんの中宮祠で合流することになりましたけども、今回はさすがにそれはなく、ずっと一人で完結することになりました。
それにしても、いろは坂は同じ風景の繰り返しで疲れます。
48のカーブ以外にも細かいカーブはあって、同じ風景に何度も出会う錯覚を覚えます。
人は住んでいないので、人工物は少なく、植物も限られているので、
「なかなか先へ進んでいない」ことが疲労度をさらに増やします。
でも、それを越える達成感を得られるのが「日光いろは坂」。
48のカーブの看板が昨年新しくなったので、それをカウントダウンに「いまの立ち位置」がわかるので
そこを集中して撮り逃さない・・・そこでなんとか飽きを抑えた感じです。
まぁ、歩く目的が「看板のデザイン収集」だったんですけどね。もともと・・・
事故もなくケガもなく完全踏破できたこと嬉しく思います。
歩く必要はないですから、いろは坂、クルマやバイク、自転車で登りに来てください。
ひょっとしたら、まだまだ知らない日光がそこにあるから。。。
終わり