あなたの会社の社外CFO(社外財務顧問・財務経営参謀)

200社以上の会計顧問、会計指導をしてきた経験と知識とノウハウをもとに財務会計面から経営改善を図る方法をご紹介します。

都銀への決算報告 実例

2007-07-18 08:52:40 | 経理関係

過去3回にわたり、金融機関への決算報告実施の大切さを話してきました。


今回は、実際に金融機関へ決算報告を実施した実例(守秘義務がある為、多少脚色してあります) を御紹介いたします。


決算報告をした企業を A社 とします。A社の概要は以下のとおりです。

  • サービス業(HPの製作やソフトウエアの受託開発)
  • 決算は4月
  • 法人設立して5期が終了
  • 私は第2期から財務コンサルティングとしてサポート
  • 金融機関への決算報告は第3期の決算が終了した頃から実施
  • 都銀とのお付き合い(借入)は第5期が始まったばかりの頃から新規で取引を開始
  • その他の金融機関は地銀2行と信用金庫1行
  • 第1期は赤字 第2期も赤字 第3期は収支トントン 第4期は50万円ぐらい黒字

A社が都銀とのお付き合い(借入)が始まったのが、第5期に入ったばかりの頃でした。第5期は会社としても次のステージへ上っていく為にいろいろと設備投資や人材投資、市場調査などをして行こうと計画をしていました。 A社が都銀とのお付き合い(借入)が始まったのが、第5期に入ったばかりの頃でした。第5期は会社としても次のステージへ上っていく為にいろいろと設備投資や人材投資、市場調査などをして行こうと計画をしていました。


その計画を実施するために、資金を調達する必要があり、地元の信用金庫や地銀、都銀へ新規融資の打診をしたのです。


都銀とは、東京や大阪の業者の売上代金の入金口座として普通預金口座を第3期頃から開設していましたが、借入の取引はありませんでした。


そのような状況の中で、都銀と第5期に実施するA社の戦略や必要となる資金について打ち合わせを行い、1000万円の借入をすることが出来ました。


都銀から融資を受けた1000万円と以前から貯蓄していた資金とを使い、会社内のシステムを整備したり人材を確保したり、市場調査を実施しました。


A社としては、第5期に売上高や利益を増加させる事も大事ですが、これからの3年5年を見据えて、将来的に会社としての組織力・商品力・開発力を高めるための【設備投資・人材投資・市場調査の年】と第5期を考えていましたので、第5期の結果として決算をしてみると、損益計算書では売上高は前年比120%と伸びましたが、【設備投資・人材投資・市場調査】という特別支出があったため、約800万円の赤字を計上することになりました。第5期の800万円の赤字が計上されたことにより、貸借対照表上の純資産額が黒字から赤字に転落(債務超過状態になった)しました。


A社社長と決算内容等を振り返りながら、自社が実施してきた各種投資に対する費用対効果の分析や手に入れた成果、見えてきた課題などを検討しあい、金融機関への決算報告書を策定しました。第5期のポイントは


  • 投資をしたこと
  • 特別な支出をしたこと(市場調査費)
  • 800万円の赤字を計上したこと
  • 債務超過状態になったこと
  • 第5期の投資等は第6期以降に効果が出てくる支出であること

上記がポイントです。


金融機関にしてみれば【債務超過状態】は避けたい状況なのは十分承知していましたが、会社としての戦略上、第5期の各種投資や市場調査は必要な支出でしたので、これらの事をどこまで金融機関に理解してもらえて、そしてA社の事をどれだけ理解してもらえるかが【決算報告】のキモでした。


都銀との決算報告の日がやってきました。当日は都銀担当者がA社まで来て頂き、A社会議室で決算報告となりました。


A社社長と一緒に作り上げた【決算報告書】を渡しながら、和やかな雰囲気の中、雑談から始まり、場の感じが落ち着いた所で決算報告に入りました。


決算報告書のページ構成は

1) 表紙

2)第5期営業報告

3)第5期の収益性及び安全性の財務分析

4)決算書及び勘定科目内訳書

5)第5期のキャッシュフロー計算書

6)第6期の経営方針

7)第6期の経営計画書(数値計画)


というページ構成でしたが、A社社長は決算報告書に沿って、第5期の営業報告を説明していました。この営業報告はとても重要だと私もA社社長も認識していました。第5期にA社がどのような事を実施してきて、その結果手に入れたものやそこから見えてきた課題等を説明します。決算書という定量的な情報では読み取ることが出来ない定性的情報の提供です。




しかし・・・・




A社社長が第5期の営業報告している最中、都銀の担当者は社長の顔を見る事なく、耳で営業報告を聞きながらそそくさと決算報告書をペラペラとめくります。A社社長の説明も十分聴かずに決算書に目を通します。


決算書の貸借対照表が目に入った途端、都銀担当者の表情が一気に曇りました。担当者が見ていた所は ” 純資産 ” の部分です。債務超過状態が都銀担当者の目に入ったのです。今まで和やかな感じだったのが、債務超過が分かった途端、手のひらを返した如く、厳しい表情です。 



全く分かりやすい都銀担当者でした。(思わず、営業担当ならもうチョット、EQを鍛えて欲しいと思ってしまいましたよ)



私達も債務超過になっていることは承知していました。しかし、その結果数値には意味や根拠があり、再建可能な債務超過だと私とA社社長は認識していたのですが、都銀担当者にはそんな事は関係なく、貸借対照表の純資産がプラスなのか?マイナスなのか?だけが重要だったようです。


都銀担当者の心の中や言いたい事がまるで手に取るように、都銀担当者の表情から読み取れます。明らかに不快感を出している表情で、口調も一気に沈みました。


都銀担当者の気持ちも十分分かりますが、営業としての立場から、お客さんが説明をしている最中に、お客さんの話もそっちのけで資料に目を通し、マイナス要因が出てきた途端に表情に出すのはどうかと思いましたね。確かにその都銀担当者は以前からコミュニケーション能力は低かったです。明らかに【もう一度話しをしたいと思いたくない】コミュニケーションレベルでした。それはA社社長も同感でした。


そのように私達が感じていたのに、決算報告をしている最中にモロ「A社社長! これはマズイよ!」と言いたげな表情をした都銀担当者を見たA社社長も一気にトーンダウンです。


都銀担当者に話しをする前に、信用金庫の支店長や担当者へ決算報告をしていただけに、都銀担当者の表情や態度は明らかにA社社長のやる気を削ぐことになりました。


そして少しトーンダウンしながらもA社社長は自社の第5期の営業報告と第6期の経営方針について説明をして下さいました。でも、とても駆け足な説明です。明らかに早く都銀担当者との報告会を直ぐにでも終わりにしたいという感じでした。



そして ・・・



都銀担当者の口からこぼれた言葉が ・・・〔続きはコチラ〕 




取引のある金融機関に【決算報告】をしていますか? その3

2007-07-14 08:31:09 | 経理関係

前回からの続きです。前回、私は、


「社長のあなたが金融機関に出向いて


今期1年間に


どのような事をしたのか?


その目的と成果はどうだったのか?


  どんな特記事項があったのか? 


どんな1年だったのか? 


決算書に出ている売上高や経費・利益の


根拠はなんなのか?


を説明する【決算報告】をするのです!」


と最後にお話しを致しました。本当に【決算報告】は大事ですよ!



金融機関は常にあなたの企業を評価(格付け)しています。会社の業績はどうなのか?経営者としての資質はどうなのか?このまま融資を続けても安心なのか?追加融資は可能なのか?  などを判断するために様々な情報を収集しているのです。


金融機関は常にあなたの企業を評価(格付け)しています。会社の業績はどうなのか?経営者としての資質はどうなのか?このまま融資を続けても安心なのか?追加融資は可能なのか?  などを判断するために様々な情報を収集しているのです。 その代表的な情報元が「決算書」です。何度も言いますが、この決算書にはあなたの会社の財政状態や1年間の経営成績が記載されています。しかし、決算書の数値を集計してくれたのは ” 会計事務所 ” であって、社長のあなた自身ではないです。


ですから、決算を向かえ決算予測をする時、税務署に提出する申告書にサインをする時などに、会計事務所から【内部決算報告】をしてもらいます。その【内部決算報告】の情報を元に、社長のあなた自身が前期の1年間を思い出し、振り返り、金融機関に【決算報告】をするのです。


では、具体的にどのような事を思い出したり、振り返ったりすればいいのか? をお話しします。基本的に用意するものは、


  • 決算書(2~3期分)
  • 勘定科目内訳書(2~3期分)
  • 総勘定元帳(2~3期分)
  • 自社で会計情報を入力しているのであれば、会計データ(2~3期分)

これらを用意します。

そして、振り返る内容は、 ・・・ 〔続きはコチラ〕

 

 


取引のある金融機関に【決算報告】をしていますか? その2

2007-07-11 15:37:57 | 経理関係

前回からの続きです。


決算書はあなたの会社の


「財政状態 (B/S) 」 と 「経営成績 (P/L) 」


を数値によって表現した書類です。


中小零細企業の社長に 「決算書は誰の為に作成するのか?」 と問いかけますと多くの方が、


”税務署に出すためにでしょ!”


決算書を作成する本当の理由は 「自社の(社長ご自身)の現状を正確に把握して、来期以降の経営方針を検討したり、自社や社長ご自身が目標にしているゴールの進捗を確認する」 ことが本当の目標です。  

と答えが返ってきます。勿論、違う答えを持っている社長もいますが、多くの中小零細企業の視線が向いている方向は【税務署】です。


確かに、会社の決算が終わった2ヵ月後に税務署へ法人税や消費税の申告書と一緒に決算書・勘定科目内訳書を提出しますから、”決算書は税務署に出すために作成する”と考えるのも間違いではありません。


でも、決算書を作成する本当の理由は



「自社の(社長ご自身)の現状を正確に把握して、

来期以降の経営方針を検討したり、

自社や社長ご自身が目標にしている

ゴールの進捗を確認する」


ことが本当の目標です。



会社が事業を行っていく上で必要となる経営資源は ”人”  ”モノ”  ”カネ”  ”情報” ですが、決算書はこの経営資源の”情報”のひとつであり、”カネ”を調達する為の道具であり、”人”のモチベーションを高めたりする為の道具でもあります。


 

でも・・・・・


 

あなたの決算書はあなたが自身が作成しましたか?


 

・・・・・・


・・・・・


・・・・




多分、違いますよね。会計事務所が作成してくれましたよね。


会計事務所は  ”税務” のプロとして、法人税法や消費税法に則って決算書を作成してくれます。それはそれで必要な事なのですが・・・・・


 

「社長 この経費は税務署が損金として認めません」


「社長 このダイレクトメール用の葉書は販売促進費や広告宣伝費ではなくて”郵便局で買ったはがき”ですから通信費になります」


「社長 この備品は消耗品ではなくて減価償却資産になりますので、全額損金にならなくて法定耐用年数に応じた償却率で減価償却費を計上して損金になります」


・・・・・


・・・・


・・



こんな説明を会計事務所や税理士から受けたことありませんか?


  〔 続きはコチラ 〕

取引のある金融機関に【決算報告】をしていますか?

2007-07-10 08:57:01 | 経理関係

皆さんは決算が終わった後に、取引のある金融機関に【決算報告】をしていますか?



¥:ウチは個人事業で規模も小さいからしていないよ!

¥:金融機関から「決算書を下さい」と連絡が入るから、いつも渡しているよ!

¥:大赤字で金融機関に報告なんて出来ないよ!



100社の会社があれば100人の社長の言い分、理由、言い訳があるでしょう。



しかし、コレだけは言えます!!


「決算報告は毎年・毎期、必ず金融機関にしましょう!」



 

現在、金融機関は取引先・融資先であるあなたの企業を「格付け」しています。


金融機関は、自社の安定的な経営基盤を確立するために


  ・自己資本比率を高める

  ・企業等への貸出金の資産価値評価を行う

  ・企業等への貸出金の回収リスクに応じて引当金を積み立てる


などの経営努力をしています。


その過程で、融資をしているあなたの会社が「安心して融資できる会社」なのか?「チョット融資をするには不安がある会社」なのか?を分析して、その分析結果に応じた対応をしています。


この【金融機関が行う分析】に決算書が利用されるのです。



金融機関が行う「格付け」の審査要因は

1)参考要因

 ・貸出実績

 ・担保

 ・地元業界評判

 ・他行シェア

 ・業績

2)信用格付算定要因

 ・定量分析、財務分析

 ・定性分析

3)総合的判断


のおおきく3つの審査要因があると言われていますが、・・・〔続きはコチラ〕

 

 

 


決算なのに会計事務所から何も連絡がない・・・  それでいいのかな?

2007-07-06 10:11:18 | ここが変だよ! 会計事務所


先日、業務提携している大阪の堀井税理士とコーヒーを飲みながら話しをしました。



大阪の堀井税理士とは2ヶ月に1回、三島に寄ってもらい私のクライアントと経営会議を行っています。私にとっては頼りになる税理士でもあり、様々な情報を交換できる有意義な時間となっています。 



話しをした内容は 



”会計事務所のサービスについて”



です。



渡辺さんが言っている事は、日常の事業活動や商売では「御用聞き」は基本中の基本でその交わした会話だけコミュニケーションが深まっていくことにより、お客さんと信頼関係が築きあがっていくんだけど、”先生業の人達”はその感覚がないんだよね。勿論、そういう感覚を持っている先生業や士業の人達も要るけど、圧倒的に感覚を持っていない人達の方が多いだろうね
私のクライアント企業の話なのですが、そのクラアアント企業は大阪の税理士ではなく、その企業が以前からお付き合いのある地元の税理士(会計事務所)が決算・申告業務を担当しています。




 「ねぇ 堀井さん。会計事務所ってサービス業ですよね」




堀井さん 「そうですよ!」




 「この前ね、こんなことがあったんですよ。私がお手伝いしている企業での話しなんですけどね。6月が決算なんですが、社長とは3月ぐらいから決算の予測を一緒に検討したり、棚卸しについてや売掛金について色々と話し合いを重ねてきました。事前に3月・4月・5月と段階を踏んで決算の予想図を私と社長とで描いていたんです。」




堀井さん 「うん! それってとても大事なことだよね」




 「そうなんですけど、そのクライアント企業の社長に”5月か6月に入ってから、決算・申告をしてくれる会計事務所から何らかの連絡が入ったか?”と聞いてみたら、何も連絡が入っていないと言うんですよ。それって何が変じゃないですか?」




堀井さん 「何が変なの?」




 「会計事務所の顧問先が決算を向かえたのに、”決算ですから棚卸しをしてくださいね”とか”決算ですけど、利益はどのくらい出ていますか”などの連絡が全く入っていないんですよ。それって不親切じゃないですか?」




 堀井さん 「その企業と会計事務所はどういうつながりがあるの?」




  「そのクライアント企業の社長は個人事業から法人成りをしたのですが、今年の6月が法人になっての一発目の決算なんです。だけど、法人成りしたときに会計事務所と話し合って”決算・申告は我が事務所にお任せください”と言われたそうなんです。私はその会計事務所は止めたほうがいいと助言していたのですが、昔からのお付き合いでと言う事で、引き続きその会計事務所にお願いをしたんです。」




堀井さん 「そうかぁ~ どうしても田舎は会計事務所を変えるのに抵抗があるからなぁ~」




 「会計事務所はサービス業でしょ。顧問先あっての会計事務所でしょ。サザエさんに出てくる三河屋さんじゃないけど





”こんにちはぁ~ ●●会計事務所です。 どうですかぁ~ 最近は? もすぐ決算だけど調子はどうですか? なにか決算対策とは必要じゃないですか?”





とかいった感じの【声掛け】ぐらいあったって良いじゃないですか?て言うか、地元でご近所の会計事務所と顧問先の間柄なんだから、そのぐらいのコミュニケーションは取って当たり前だと思うんですけど・・・




堀井さん 「そうだよね。そういうコミュニケーションは大事だよね。でも渡辺さん。ちょっと考えてみて。病院の先生が”最近風邪が流行っているようだけど、体調崩していない?”なんて電話してくる?」




 「してこないなぁ~」




堀井さん 「そうでしょ。





「先生」と呼ばれている人達はそんなもんなんだよ





だから、先生業はダメなの。渡辺さんが言っている事は、日常の事業活動や商売では「御用聞き」は基本中の基本でその交わした会話だけコミュニケーションが深まっていくことにより、お客さんと信頼関係が築きあがっていくんだけど、”先生業の人達”はその感覚がないんだよね。勿論、そういう感覚を持っている先生業や士業の人達も要るけど、圧倒的に感覚を持っていない人達の方が多いだろうね」




 「堀井さん 本当にそうだよね。商売の基本が出来ていない会計事務所に顧問先をコンサルティングする能力はないよね。」




堀井さん 「会計事務所の考え方にもよるけど、単なる決算・申告計算の代行を主業務と捉えて事務所を運営していくのか? 顧問先を会計というファクターを通じて顧問先の発展をお手伝いしていく事を主業務と捉えて事務所を運営していくのか?で大きく違うからね」




 「自分とか堀井さんや堀井さんの事務所のメンバーは顧問先を会計というファクターを通じて顧問先の発展をお手伝いしていく事を主業務と捉えて事務所を運営しているでしょ。それにクライアント企業もそういうことを潜在的に望んでいるよね」




堀井さん 「望んでいる企業もあれば、単なる代行だけしてくれればいいと望んでいる企業もいる。だから、単なる代行だけをしてくれれば良いと望んでいる企業は単なる代行を専門的にしてくれる会計事務所を選べば良いし、もっと事業を大きくしたいからコンサルティングを望む企業はその要望を満たしてくれる会計事務所を選べばいいと思うよ。どちらのタイプの会計事務所が良い悪いではなく、どちらのタイプの会計事務所も必要だからね。」




 「そうだよね。でも私や堀井さんはもっと事業を大きくしたいからコンサルティングを望む企業のビジネスパートナーとして事務所を運営していっているよね。」




堀井さん 「そりゃそうさ! でなきゃ価格競争に飲まれて低いレベルでの競争になるからね。顧問料が高くても”堀井さんじゃなければイヤだ””渡辺さんじゃなければイヤだ”というようにならなければ、これからの時代はやっていけないよ」




 「特に私なんかは税理士の資格を持っていないので、企業の税金・申告計算や税金相談は出来ないけど、地元の会計事務所と対等に勝負して行こうと考えている訳だから、そこら辺の会計事務所と差別化を図るファクターは”コミュニケーション”と”コンサルティング”だからね」




堀井さん 「渡辺さんのように”経験”や”知識”を持っている人は多いと思うけど、その人達と渡辺さんとの違いは”商売感覚を持っている”というところだよね」




 「堀井さん うまいこと言ってくれるじゃないですか! コーヒーおごっちゃうよ!!」




 「本当に感じるけど、会計事務所を変えればまだまだ成長発展する企業はいっぱいあると思いますよ。という事は、私の潜在的顧客もたくさん居るって言うことですからね。」




堀井さん 「そうだけど、さっきも言ったとおり、”田舎は都会的手法は通じない。会計事務所を変えることに抵抗を感じる企業が多い”という事がネックだね」





 



こんな話しをザックバランに話し合いました。




私も5~6年前には会計事務所に勤めていましたので、会計事務所の感覚も分かります。当時の私だったら、今回の【声掛け】をしない会計事務所と同じ事をしていたかも知れません。




仕事柄、いろいろな会計事務所の仕事のやり方を拝見する機会がありますが、その企業の社長が口をそろえて言うのが、





「会計事務所の人は来て、資料を持っていくだけ」




「説明もなにもない」




「間際になって言ってくる」




「数字の見方を教えてくれない」





こんな意見をよく聴きます。そしてその社長達が私に依頼してくるのは




「会計事務所が入って、我が社の会計を見てくれているけど、その処理が正しいのかを第三者の目でチェックして欲しい」




「数字の見方を教えて欲しい」





という事を依頼してきます。会計事務所の人間や税理士ではない私に「会計」の相談をしてくるのです。




・あなたは会計事務所とどんな関係が望みですか?



・あなたとあなたの会社と会計事務所とはどんな関係ですか?



・あなたの会社に来る会計事務所の担当者や税理士は、あなたが理解するまで根気強く説明してくれますか?




・会計事務所の担当者や税理士とコミュニケーションを取っていますか?




・会計事務所に払っている顧問料と受けているサービスとが一致していますか?




・会計事務所や税理士を活用していますか?