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荒神様まとめ

2009年06月02日 06時44分13秒 | 神社
荒神様をまとめてみると、
その起源は家族を祀った先祖神であった。

家族から親族そして株内荒神へと肥大化するとともに先祖神の意味合いと、株内の災害や疫病などと言った災厄を引き起こす荒神(あらがみ)となっていく。

この背景には修験者である山伏が関係しており、先祖神に陰陽道、五行(道教)の教えを絡ませていくことによって災厄に関係する荒神としての存在へ移り変わらされた。

特にこの時期に山伏は「タタラ」との関係もあり、タタラ場を中心に回っていた。
あらぶる神である荒神が火の神として祀られるようになった経緯も火を扱うタタラ場にはとても重要なことであった。

災厄と火の神として祀ることによって修験者はそれらの神を鎮める為としての仕事が確立していくのである。

荒神様が山間部や中山間部で信仰が厚いこともここにある。

その後には災厄を避けることに五穀豊穣を祈念する色彩が加わり農耕民族の信仰心に合致していく。
神殿が田んぼの中に組まれることもこの現れであろう。

記紀神話が民間に伝わることによって、そして一つの荒神様を崇める人々が拡大するにつれて、先祖神の意味合いは薄れ、荒ぶる神として色彩が強くなり、荒ぶる神である素戔嗚命と繋がって行った。と考えることが出来る。