「日本文化原論 真なる調和への道 」 美粋書房 横山俊一

私は神道や仏教を根にする伝統文化慣習に携わりました経験を軸に『日本文化原論』と題し執筆活動を展開しております。

長期的主体性のビジョン

2019-02-11 14:15:03 | 日記

長期的主体性のビジョン

例えば、車の生産者は「車さえ売れれば要はない。帰ってくんな」等という態度が起こる。車だけ買って飾っておく人は稀であり、道路や都市施設や交通法の整備、資源燃料の調達、車庫スペースの確保、車を運転する人々の秩序や教育文化水準の程度等々、様々な要因を勘案し車の購入に至る。或いは、自転車やバスや鉄道等の他の移動手段も視野に含めながら最良の選択を起こす。生物物理的なエネルギーの負荷の低減による人体的な弱まり等も長期的な人間の健全性の観点に起こり、効率のみならず多様な要素の勘案が起こる。部分最適の自存欲求が強まるほどに多要素の思慮が萎び部分への過剰な価値観と供給の態度が進む傾向について健全な感性による思考の枠組みが備えられ、力加減の適正を制御する規則性が進む。供給者の立場のみならぬ生活者の観点を持って広く全体を伺い世界観が生まれる。「あって良い事・悪い事・両面の因果性」といったゼロベースの観点から全体構成と探求を起こし体系的な構図が描き出される。局所的な因果性の感覚が強まるほどに間接的因果性が萎み、萎縮した領域観や全体観を作り部分最適の力が強まる。どのような体系観を浮かべるか、多くの利益に及ぶ優れた体系が形成され、それに応じた力や権限を与え、システムと人との整合が増し永続的な生態系の軌道が推進される。無限的な想定から最良的な全体観を選択し作り上げる創造力に軸足を備えた社会秩序が進行する。根の感性の健全性が持続し質実の良い発想や創造を持続する規則性が続く。物質的な力への依存体質が進行するほどに物理性で何でも購入できる感覚が強まり健全な社会性が希薄になり、活動法則性の病んだ習慣や発想が強まり根本的な性質の劣化に陥る。精神性が歪化するほどに全体を伺う生活者の意識が下落し特定生産者の欲求が強まる事への適正な思考の枠組みが起こり、根源性と特定観と全体性なる静態概念体系を不動的な横軸に添えて全体観を伺い特定対象を選定し観測と評価に回り適当な方法を投じる回路が起こる。これらから「家内安全・商売繁盛・健康長寿」や「平等の理性と成長の意欲と永続性」等という万人的集約性の理念が現れ、自己と他者、自己と外界との尊重と協働へ意識が向い安定と躍動の調和を遂げる普遍原理が起こされる。静態的概念体系と対象の選択と観測評価予測と方法と検証の動態を持って動静概念と規則性という包括的な活動の抽象原理が集約される。万人的な同一基盤性の認識が広く浸透し各種個別現象の対面と適正化の作為へ連なる。このような発想や観点を抽出し長期的ビジョンや様式化の形成や導入に力を注ぐ文化政策等という生産領域が生まれる。政治家やマスコミも自領域さえ存続すればよい等という傾向が強まる事には精神の病が映し出される。文化的に優れた対象への評価軸の形成と適用を図り質実の良き文化を作る需要が喚起される。概念形成と明示の働きから見えなかった事が見えるようになり実感に到達する。いわば発見作用を遂げる。


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