憔悴亭 sunny side

ほとんどアニメとゲームの感想ばっかりのブログです。ネタバレあり。                          

アニメ雑感 蒼穹のファフナー第19話/うた∽かた第7話

2004-11-16 18:43:21 | Weblog
蒼穹のファフナー 第19話「真矢~まなざし~」
 今回は、今まで放送された中では、私的に一番面白かった。登場人物すべての言動に気が配られていて、何気ない仕草ひとつとっても、その人物の気持ちが透けて見える気がした。分かりにくかった登場人物の心の動きも、日常描写の積み重ねの中で、比較的無理なく納得できた。
 どうやら総士は、真矢に恋愛感情を持っているらしい。唐突に感じるが、総士らしいといえばらしいか。あの性格だから、乙姫がいなければだれにも(視聴者にも)気づかれなかったかも。
 カノンは不器用ながら徐々に島になじんでいっているようだ。その過程を見ているのが非常に楽しい。ただ、変に一途な性格だけに、今後の展開になんとなくいや~な予感がする。波佐間容子にはもう二度と子供を喪って欲しくないし、カノンもただ一人の家族を喪う様なことになるのだけはカンベンして欲しい。
 思えば私も、ずいぶん登場人物に感情移入するようになったものだ。初めからこのレベルで作品が作られていたら、翔子が亡くなるエピソードなど、ちょっと耐えられなかったかもしれない。
 遅ればせながら、真矢がついにヒロインとして動き出した。このアニメで戦闘シーンが面白いと思ったのは、今回が初めてだ。恐ろしいほど冷静にフェストゥムを狙撃する真矢と、恐怖に我を失い泣き叫ぶ咲良との対比もうまい。
 次回は甲洋がフェストゥムとして覚醒する、ということなのだろうか? それとも、フェストゥムと人類との間をつなぐ役割を担うのか? 残り話数もあと7話だが、今回のような密度で物語が進行するならば、無難に風呂敷をたたむことが出来るのではないだろうか。

うた∽かた 第7話「木末の嫉妬」
舞夏「一夏ってば、今日のお夜食、心を込めて作ってたもんね~」
一夏「!…」(お、女を殴りたいと本気で思ったのは、生まれて初めてだ…)
 この作品のテーマは、一夏(ひとなつ)の出逢いと別れを通して、少女の成長を描くことかと考えていたが、単純にそれだけではないようだ。それにしてもいまだ物語の本質が見えそうで見えてこないのは、隔靴掻痒の感がある。
 情感豊かに描かれた鎌倉の町が美しい。ご当地物というか、実在の街が舞台になっている作品は、それだけで見る楽しみが倍加する。よく知っている街なら当然だが、たとえなじみのない街であったとしても十分楽しいし、一度訪れてみたいとさえ思うことがある。
 一夏と舞夏の心の交流は、いまだあまり描かれていない。しかし一夏がジンの力はもう使わない、と心に誓ったことで、今後、二人の仲に大きな変化が生じることだろう。舞夏としては、一夏がジンの力を使ってくれないことには、宿題(?)が出来ないだろうし…。
 誓唯と繪委の兄弟にとって一番の理想は、一夏と舞夏が自分たちのようになることなのだろうか? それとも、そうなってはいけないのか? 1話の一夏のモノローグでも明かされているとおり、一夏と舞夏は最終的に別れてしまうことが確定しているのだ。それは一夏と真夏にとって、どのような意味を持つのだろう。 
 誓唯と繪委の昔の写真に、心霊写真のように沙耶が写りこんでいるのは、もしかして笑うところ? ラストシーンで沙耶が話していた変な形の電話機は、何を意味している? 冷静に考えると、沙耶のすることなすこと、一歩間違えば大笑いになることばかりだ。
 これほど丁寧に作られている作品なのに、どこか肝心なところが抜けている。そんな印象がぬぐえない。でもすこし欠点がある位のほうが、人には愛されたりするからなあ。

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3 コメント

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ファフナーと∽ ()
2004-11-17 13:08:36
初めまして、燕と申します。

今回のファフナーもかなり良かったですね。

真矢にスポットがあたってくるあたり、終盤へ向けて動き出した感じがしますね。

僕も今ではかなり登場人物に感情移入しているようで、今は一人でも多く生き残って欲しい、そう思っています。



実はうた∽かたも観てるんですが、先が読めそうで読めない感覚に惹かれるものがあって、気になってしまうんですよ。

舞夏は一夏のこうありたいという心の現れなのかもしれませんね。

一夏はこの夏で引越してしまうんでしょうか。

そういう思いつめた描写もあったりしてまた観てしまったりして。

では。
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コメントありがとうございます (憔悴亭)
2004-11-17 15:21:31
諸々雑記帖様

ファフナーは、ホントに面白くなりましたね。

いままでのアレはなんだったんでしょう。

18話から、あわてて録画し始めましたョ。

だんだん辰宮島の人々全員がいとおしくなってくる気さえします。

でも最終回は、人類軍が島に再突入してフェストゥムと三つ巴で白兵戦だったりして(;>ω<)/ 。・゜゜・

うた∽かた、ちょっと地味ですが、いいですね。

なんとなく「フィギュア17」を思い出します。

一夏にとって、舞夏はただの思い出になってしまうんでしょうか。「いつだって鏡を覗き込めば、笑顔で手を振る舞夏ちゃんの姿が浮かんでくるのです」なんて感じでセンチメンタルに終わるのかな…。
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燕さま、ごめんなさい (憔悴亭)
2004-11-17 15:34:47
お名前を間違えてしまいました。

本当にすいませんでした。

TBをいただいた諸々雑記帖様にも、

ご迷惑をおかけしました。

諸々雑記帖様

ぺうげおっと55様

トラックバックありがとうございました。
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