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GOOD OLD AGE BY BTP

中村とうよう氏について


 中村とうよう氏が他界されて3週間が経とうとしている。最初にそのニュースを聞いた時、自ら命を絶たれたという壮絶な状況に絶句した。

 70年代のニュー・ミュージック・マガジン誌(NMM誌)は若い僕たちに熱く音楽を語りかけきた。今でも、時々本棚から引っ張り出して読むこともある。

 ブルースやソウルを聴いてみようと思ったのも、NMM誌の影響だ。80年代になってアフリカ音楽、特にキング・サニー・アデの素晴らしさを紹介したのも、NMM誌、中村とうよう氏だ。
 
 コンサートのあまり好きでない僕だが、第1回から第3回までのブルース・フェスやキング・サニー・アデのコンサートには足を運んだ。ブルース・フェスではとうようさんは司会を担当されていたし、アデのコンサートでも姿を見かけた。

 若いころは「死ぬまでロックだ!」なんて言っていた連中も歳をとれば「よくそんなものいつまでも聴いているな」と変わっていく。それが普通なのかもしれない。厳しい現実の中でいつまでもロック、ブルースなんて言っていられない。

 中村とうよう氏にはお会いしたことはない。しかし、40年以上もひとりの音楽評論家の書いた文章を読み続けてきたことは事実だ。ひとつひとつの言葉が僕の音楽との関わり方に大きな影響を与えている。

 もう、とうようさんのような音楽評論家は出てこないだろう。音楽が大きなうねりとなって社会を変えていくなんてこともない。ないというかとっくに終わっている。

 それでも、音楽を聴き続けていこう。それが生きている者のツトメだ。



コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

BTP
GFRさん!やけに元気じゃないですか。年寄りの冷や水(失礼)ではないですよね。
私の場合は神様が「もうやめとけ」と囁いています。バンド苦行は大変だもんなあ~
GFR
BTPさん。 引退とかは全然考えていません。自分のような不器用なドラマーは、スランプとか、壁にぶつかるとかは無縁です。昨日より少しでも自分が納得出来るように叩くだけです!
きっと神様が、「もうやめとけ!」と言うまでずっとやってますよ(笑)。
近いうちに音出しましょう!
BTP
GFRさん、私も読みました。
あれから一カ月経ちましたがまだ信じられない気分です。
私は音楽のこと「たかが音楽のこと」で大の大人が喧嘩するのはアホくさいと思っています。好みは色々ですからね。
しかし、音楽評論という職であればそうもいかなかったんでしょうね。読者も期待するし。

だけど、GFRさん・・・我々年寄りこれからどうします?もう、昔みたいに体力ないし。ベース弾けば指つるし。私はそろそろ引退します。GFRさんもどうですか?
GFR
ミュージックマガジン9月号に最後の「とうようズ・トーク」が載っていますね。飛び降り自殺という、ショッキングな最後を選んだ心情が綴られています。 作家の吉村 昭さんが病床で延命器具を自らはずして亡くなられた事に通ずるような最後でした。

考えさせられます。合掌。
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