備忘録

忘れないための頭の中のメモ帳

阿羅漢とは何か

2024-09-25 00:00:00 | 

阿羅漢とは、「悟りたるもの」「目覚めたる者」ということである。

私たちが現在生きてる物質世界、この三次元世界のなかにおいて、物質的なる考え方、肉体的なる思いというものを捨て去って、真実の霊的なる世界のものの見方、考え方に立つということである。

 

「信仰告白の時代」 第5章 空と阿羅漢


阿羅漢に必要なこと

2024-09-25 00:00:00 | 
  • 菩薩への準備段階として阿羅漢に必要なことは、仏への思いを募らせること、仏の愛を感じ取ることです。仏の愛を感じ取って初めて、そのありがたさが、しみじみと分かってくるのです。

 

  • 六次元光明界のなかには、「自力、自力」という思いで、「何でも自分でやろう」とする人が数多くいます。それは、自己確立期においては、とてもとても大切なことです。しかしながら、この上の段階があることも事実です。それは、仏から与えられる光のありがたさを実感していくときなのです。

 

  • 仏からは大きなものが与えられています。人間は多くのものを与えられています。いちばん大切なことは、「永遠なる生命を与えられている」という事実です。そして、次に大切なことは、「永遠の生命を与えられている人間が生きていける環境が、多くのものの奉仕によってつくられている」という事実です。

 

  • さすれば、人間は、どうしなくてはならないのでしょうか。それは感謝ということではないでしょうか。仏への感謝です。そして、感謝に基づく報恩という行為が、その次にあるのではないでしょうか。感謝に基づく感謝行、報恩行が必要とされるのではないでしょうか。

 

  • その意味で、阿羅漢の境地において、菩薩への準備として必要なのは、仏の愛に感謝する気持ちだと思います。この感謝の気持ちが強くなっていかなくては、菩薩へと上がっていくことは難しいと言わねばなりません。

 

  • 自力で修行し、自己確立をし、優れた人になっても、感謝の念のない人には、次なるステップ、次なる向上への道が、なかなか開けてこないのです。

 

『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して


阿羅漢において大切なこと

2024-09-25 00:00:00 | 
  • 菩薩になる前の阿羅漢において、とても大切なことは、一つには、「自己確立」ということです。「自分づくり」ということです。阿羅漢の段階は、とにかく自分づくりなのです。

 

  • 自分づくりのできた人が智慧を持って与えて、初めて人々は導かれていくのです。自分づくりのできない人が、智慧なくして他の人に愛を与えんとしても、その愛は、真実、人を生かすことにはならないことが数多くあります。

 

  • 真実、人を生かすためには、真実、人を愛するためには、智慧が必要です。この智慧をつくる期間こそが阿羅漢の修行段階なのです。

 

  • すなわち、「阿羅漢の段階は自己確立の時期である」ということを、明確にしておきたいと思います。

 

『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して


阿羅漢をつくる方法③

2024-09-25 00:00:00 | 
  • 阿羅漢をつくっていくための方法論としては、さらに、「修行者同士で互いに切磋琢磨していく」ということが、とても大切です。

 

  • 人間は、自分独りで自分を見つめていると、どうしても、その目が甘くなってしまいます。自分には甘く、他人には厳しくなるのが人間のさがなのです。このように、「自分に甘い」というさががある以上、「修行者同士で互いに切磋琢磨し合う」ということが大事なのです。

 

  • お互いに、悪いところがあったら注意し合い、そして、向上に向けて拍車をかけていくことです。自分には分からないことであっても、岡目八目で、他人の目から見れば分かることがあります。

 

『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して


阿羅漢をつくる方法②

2024-09-25 00:00:00 | 
  • 次には、仏法真理を踏まえて、「自分の心を磨く」という実践行為が必要です。この実践行為が反省です。

 

  • たとえ通勤時間のなかであっても、仏法真理の本を読んで学習し、そして、夜寝る前に、十分でも十五分でもよいので、その日一日の間に起きた出来事や思ったことの一つひとつを反省してみることです。もちろん、三十分でも一時間でも結構であり、時間の長短は問いません。

 

  • こうした反省という実践行為を通して、心の透明感が、ますます増していくのです。

 

  • 一日のうちで必ず一つや二つは何かマイナスのことを思ったことがあるでしょう。他人に対して、悪く思ったこともあるでしょう。憎しみの思いを持ったり、怒りの思いを持ったり、悔しい思いを持ったり、さまざまなマイナスの思いを持ったことがあるでしょう。

 

  • そういうマイナスの思いに対しては、やはり、マイナスをプラスに変えていく必要があります。

 

  • その意味では、心に去来した思いを、まな板の上に載せ、仏法真理という包丁で調理をしてみることが必要です。

 

  • まず、「どうして、そういう思いが出てきたのか」ということを探究します。この”根っこ”の探究が大事です。

 

  • 根っこを探究したら、次は、この根っこから、その思いを抜き去ることです。「どうして、その思いが出たか」ということを見たら、その思いを取り去ることです。

 

  • そして、そういう思いを二度と出さないように決意することです。

 

  • 人に対して、失礼なことを言ったならば、すぐ「ごめんなさい」と言う心境、また、それが空間的に果たされないことであるならば、心のなかで、まず謝るという心境、これが大切です。このような実践行為が、とても重要なのです。

 

『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して


阿羅漢をつくる方法①

2024-09-25 00:00:00 | 
  • 阿羅漢になるためには、どのように努力すればよいかというと、まず仏法真理を学ぶ必要があります。

 

  • 私は仏法真理の書物を数多く出していますが、その目的は、「何が仏の心にかなう考えなのか」ということを、みなさんにまず知っていただくことにあるのです。

 

  • それは、知ることなくしては真実の反省ができないからです。まず知ることです。知ることによって、反省ができるようになっていくのです。

 

  • 仏法真理に照らすことで、「自分の思ったことや行ったことの、どこが、いったい違っているのか」ということを点検していくことができます。たとえば、「自分は、よかれと思ってやったことが、仏法真理に反している」ということは、ままあるわけです。こういうところが実に問題なのです。

 

  • したがって、私は、常々、「阿羅漢をつくるためには、まず仏法真理の学習が何よりも大切である」と訴えています。そして、仏法真理の学習をすることによって、阿羅漢が、ますます、その境地を深めていくことになるのです。

 

『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して


阿羅漢の基準〈まとめ〉

2024-09-25 00:00:00 | 
  • 一般的な「阿羅漢の基準」としては、

 

  • 第一に、心に引っ掛かりがなく、透明感が増すこと

 

  • 第二に、霊界と同通するか、あるいは、それに近い状態になること

 

  • 第三に、他人の気持ちが手に取るように分かりはじめること

 

  • ただ、霊界と同通して、本人は自分を阿羅漢だと思っていても、実は地獄の悪霊に支配されている人もよくいるので、よくよく注意しなければなりません。

 

  • どのような点で間違わないようにしなければならないかというと、「増上慢にならない」ということです。

 

  • 霊的能力を持ちたがる人、あるいは持った人には、どうしてもうぬぼれの気持ちが出てきます。その気持ちのところに魔が忍び込み、本人を転落させるよううに誘惑することになるのです。これがいちばん危険な現象です。

 

  • したがって、阿羅漢の状態に近づいたと思ったら、みずからを謙虚に考える必要があります。みずからを謙虚に捉え直していく必要があります。こうして初めて真実の阿羅漢となれるのです。

 

  • 単に「霊の声が聞こえた」ということだけでは阿羅漢とは言えません。その人が増上慢で、心が高ぶり揺れているときに、阿羅漢であることはありません。

 

  • 阿羅漢の状態になれば、心は不動心であって揺れず、そして、心に透明感があります。いつも、心が揺れず、安らいでいる状態でなければならないのです。

 

『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して


阿羅漢の基準③

2024-09-25 00:00:00 | 
  • 第三の基準は、「他人の気持ちが手に取るように分かりはじめる」ということです。

 

  • 「マインド・リーディング」「読心能力」という言葉がありますが、阿羅漢の状態になると、他人の考えが実によく分かるようになります。それは、まるで手に取るようなかたちです。ある人に接すると、その人の考えていることが、直感的に、ぱっと分かるようになってきます。

 

  • そして、いろいろな仏法真理の言葉が、ずばずばと口をついて出るようになります。その人の悩んでいることに対する考えや方針が、無意識のうちに、ずばずばと口から出ることがあるのです。そういう力は、たいてい守護霊から得ている力なのです。

 

  • また、阿羅漢の状態になると、相手が最後まで語る前に、相手の考えていることや言わんとすることが分かってしまうことも数多くあります。これも、阿羅漢の基準であると言えましょう。

 

『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して


阿羅漢の基準②

2024-09-25 00:00:00 | 
  • 第二の基準は、「みずからの守護霊からの通信を受けられる段階にある」ということです。

 

  • 反省が進み、心の曇りが取れてくると、次第しだいに心に光が射してきます。そして、この光が射したところに向けて、みずからの守護霊の光がサーッと射し込んできます。こうして、心の窓が開け、守護霊の声が聞こえるようになります。

 

  • 守護霊の声が、直接、胸に響いてくることもあれば、霊言のようなかたちで、守護霊が本人の口を通して語ることもあります。また、守護霊からの通信が自動書記というかたちで現れてくることもあります。

 

  • いずれにせよ、精神を統一し、目をつぶった状態でいると、みずからの守護霊から通信が送られてくるのです。

 

  • それが直接的であるか間接的であるかということは、さまざまですが、霊界と同通した場合には、ある程度、直接的な通信が守護霊から与えられるようになってきます。

 

  • その際に、守護霊は、地上の人間に対して、さまざまなことを言います。心の中の過ちや行動の過ちについて、一つひとつ指摘することがあります。そして、地上の人間がの則を越えている場合には、「そのようにしてはいけない」ということを教えてくれるようになります。

 

  • このように、「阿羅漢になった」という証明は、「守護霊の通信を受けられる」ということで表されると言ってもよいでしょう。

 

  • ただ、霊能者ではなくても、たとえば経営者や学者のなかには、非常に強くインスピレーションを受けているタイプの人がいます。こういう人は守護霊の通信を間接的に受けているのです。ひらめきというかたちで彼らの声を聞いていることが多いわけです。

 

  • このような場合にも、ある意味で阿羅漢の一種に達していると言えるかもしれません。

 

『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して