年も変わりましたが、2009年の振り返りとして、K-7のことをつらつらと書いてみたいと思います。
昨年6月末にペンタックスから新型一眼レフカメラ、K-7が発売され、私は6月27日に手に入れたのですが、それから約半年間使ってみた感想を書いておきたいと思います。
よかったところ
1) AWBとAEの精度が格段に向上したこと
それまで使っていたK100Dでは、白熱灯光源や、それに近い色味の光源、あるいは日陰などちょっと厳しい光線状況ではほとんどAWBが役に立たず、白熱灯光源では黄色かぶり、日陰では青かぶりが激しくて防衛のためRAW撮影した上で現像時に色温度を補正する作業が必須だったのですが、K-7のAWBはほとんどの条件で適切な色になるので、JPEG撮影でも何の問題もなく期待した色が出るようになりました。
また、AEも分割測光の方法が改善されたためか、特に意図を持たなければ期待通りの露出が得られます。
たとえば、先日のYU.KI.KOさんのライブ写真、夕日の逆光の中で天井からの照明に照らされたYU.KI.KOさんを撮影したのですが、カメラの自動露出、AWBで期待通りの写真が撮れました (画像はYU.KI.KOさんがブログにアップしてくれています)。
ちょっと厳しそうな条件ではRAW+JPEGで防衛していますが、ほとんどJPEGでそのまま使えるようになったのが、一番のポイントだと思います。
2) ハイパープログラム操作系と自動プログラムライン
プログラムAEモードから、前後のダイヤルを動かすことでシャッター速度優先AEと絞り優先AEに即座に移行でき、グリーンボタンでプログラムラインに復帰できるハイパープログラム操作系ですが、最初はプログラムシフトに二つのダイヤルを使う必要はないだろうと考えて、あまり便利な気がしていなかったにもかかわらず、実際に使ってみると何も考えずに使えるというのがあまりに便利なので、多用するようになっています。
一度、ダイヤル設定をプログラムシフト+露出補正の2ダイヤル形式に変えてみたのですが、プログラムシフトは直感的ではないことと、露出補正ボタンなしで露出補正できるようにしても、それほど便利にはならなかったので、ハイパープログラムの標準設定に戻しています。
特に、K-7からモードダイヤルの中央にロックボタンが追加され、ロックボタンを押さないとモードダイヤルが動かなくなりました。
このため、AEモードの切り替えが面倒になったと最初はおもったのですが、実際にはプログラムAEモード固定のままシャッター速度優先AEや絞り優先AEに移行できるので、モードダイヤルはプログラムAEになったまま、モードダイヤルなんかなくても問題なしという感じで使っています。
3) 高感度ノイズとノイズリダクション設定
高感度ノイズはK100Dより改善されたように感じます。
当初はISO400までノイズリダクションオフ、ISO感度自動設定の上限をISO800に設定してノイズリダクションは弱という設定で運用、緊急時はノイズリダクションを中に上げてISO1600まで利用という感じでした。
ノイズリダクション弱は、カラーノイズのみを低減する設定なので、ISO800で気になるカラーノイズが消えて、ISO800でも常用範囲となりました。
それまでのK100DではISO800はノイズに目をつぶって使うという感じだったので、ちょっと良くなったというレベルです。
それがK-7のファームをアップしたことで、ISO800でもノイズリダクションオフでまあまあ使えるようになり、初期設定のISO800以降ノイズリダクション中、ISO感度自動設定上限ISO1600という設定で運用できるようになりました。
と言っても、ISO1600はやはりちょっと我慢が必要ですけど。
4) AFの速度改善
AFはK100Dに比べて思いっきり早くなった気がします。
特にレンズ内にモーターがないタイプのレンズではモーターのパワーアップを体感できます。
たぶん、AFシステム自体の改善もされているのでしょうが、AFが動くスピードの違いが感動的です。
5) ファインダーの改善
最後はファインダーの改善です。
スクリーンが改良されたことと、ペンタプリズムになり倍率が上がったことでMFでのピントあわせが非常に楽になりました。
AFが難しい条件では積極的にMFを使うようになっています。
また、100%視野のファインダーは見たとおりに写るので、本当に便利に使っています。
残念だったところ
1) ライブビューのAF
ライブビューのAFは冗談としか思えない遅さです。また、MFもそれほど使いやすくないので、ライブビューはほとんど使っていません。
2) 十字ボタンの操作系
ファームウエアのバージョンアップで多少改善されたとはいえ、Fnボタンがなくなったことは痛手です。
まず、OKボタンによるAF測距点の中央移動の機能がなくなったことが、操作を面倒にしていますし、ストラップで肩からさげているといつの間にかホワイトバランス設定とかが変わっていて、びっくりすることがあります (めちゃくちゃなホワイトバランスで撮影して泣いたことも何回かあります)。
今のボディーではFnボタンを追加することはできないと思いますが、何か対策してほしいところです。
まあ、いくつか微妙なところはあるものの、K-7はかなり満足しています。
問題はK100Dをどうするかという点。
サブカメラで使えるかもと思って残していますが、いろいろな面でイライラ感が爆発しそうで、使えないままほってあります。
カメラは使っていないと動きが悪くなるので、そろそろ何か考えた方がよさそうです。
昨年6月末にペンタックスから新型一眼レフカメラ、K-7が発売され、私は6月27日に手に入れたのですが、それから約半年間使ってみた感想を書いておきたいと思います。
よかったところ
1) AWBとAEの精度が格段に向上したこと
それまで使っていたK100Dでは、白熱灯光源や、それに近い色味の光源、あるいは日陰などちょっと厳しい光線状況ではほとんどAWBが役に立たず、白熱灯光源では黄色かぶり、日陰では青かぶりが激しくて防衛のためRAW撮影した上で現像時に色温度を補正する作業が必須だったのですが、K-7のAWBはほとんどの条件で適切な色になるので、JPEG撮影でも何の問題もなく期待した色が出るようになりました。
また、AEも分割測光の方法が改善されたためか、特に意図を持たなければ期待通りの露出が得られます。
たとえば、先日のYU.KI.KOさんのライブ写真、夕日の逆光の中で天井からの照明に照らされたYU.KI.KOさんを撮影したのですが、カメラの自動露出、AWBで期待通りの写真が撮れました (画像はYU.KI.KOさんがブログにアップしてくれています)。
ちょっと厳しそうな条件ではRAW+JPEGで防衛していますが、ほとんどJPEGでそのまま使えるようになったのが、一番のポイントだと思います。
2) ハイパープログラム操作系と自動プログラムライン
プログラムAEモードから、前後のダイヤルを動かすことでシャッター速度優先AEと絞り優先AEに即座に移行でき、グリーンボタンでプログラムラインに復帰できるハイパープログラム操作系ですが、最初はプログラムシフトに二つのダイヤルを使う必要はないだろうと考えて、あまり便利な気がしていなかったにもかかわらず、実際に使ってみると何も考えずに使えるというのがあまりに便利なので、多用するようになっています。
一度、ダイヤル設定をプログラムシフト+露出補正の2ダイヤル形式に変えてみたのですが、プログラムシフトは直感的ではないことと、露出補正ボタンなしで露出補正できるようにしても、それほど便利にはならなかったので、ハイパープログラムの標準設定に戻しています。
特に、K-7からモードダイヤルの中央にロックボタンが追加され、ロックボタンを押さないとモードダイヤルが動かなくなりました。
このため、AEモードの切り替えが面倒になったと最初はおもったのですが、実際にはプログラムAEモード固定のままシャッター速度優先AEや絞り優先AEに移行できるので、モードダイヤルはプログラムAEになったまま、モードダイヤルなんかなくても問題なしという感じで使っています。
3) 高感度ノイズとノイズリダクション設定
高感度ノイズはK100Dより改善されたように感じます。
当初はISO400までノイズリダクションオフ、ISO感度自動設定の上限をISO800に設定してノイズリダクションは弱という設定で運用、緊急時はノイズリダクションを中に上げてISO1600まで利用という感じでした。
ノイズリダクション弱は、カラーノイズのみを低減する設定なので、ISO800で気になるカラーノイズが消えて、ISO800でも常用範囲となりました。
それまでのK100DではISO800はノイズに目をつぶって使うという感じだったので、ちょっと良くなったというレベルです。
それがK-7のファームをアップしたことで、ISO800でもノイズリダクションオフでまあまあ使えるようになり、初期設定のISO800以降ノイズリダクション中、ISO感度自動設定上限ISO1600という設定で運用できるようになりました。
と言っても、ISO1600はやはりちょっと我慢が必要ですけど。
4) AFの速度改善
AFはK100Dに比べて思いっきり早くなった気がします。
特にレンズ内にモーターがないタイプのレンズではモーターのパワーアップを体感できます。
たぶん、AFシステム自体の改善もされているのでしょうが、AFが動くスピードの違いが感動的です。
5) ファインダーの改善
最後はファインダーの改善です。
スクリーンが改良されたことと、ペンタプリズムになり倍率が上がったことでMFでのピントあわせが非常に楽になりました。
AFが難しい条件では積極的にMFを使うようになっています。
また、100%視野のファインダーは見たとおりに写るので、本当に便利に使っています。
残念だったところ
1) ライブビューのAF
ライブビューのAFは冗談としか思えない遅さです。また、MFもそれほど使いやすくないので、ライブビューはほとんど使っていません。
2) 十字ボタンの操作系
ファームウエアのバージョンアップで多少改善されたとはいえ、Fnボタンがなくなったことは痛手です。
まず、OKボタンによるAF測距点の中央移動の機能がなくなったことが、操作を面倒にしていますし、ストラップで肩からさげているといつの間にかホワイトバランス設定とかが変わっていて、びっくりすることがあります (めちゃくちゃなホワイトバランスで撮影して泣いたことも何回かあります)。
今のボディーではFnボタンを追加することはできないと思いますが、何か対策してほしいところです。
まあ、いくつか微妙なところはあるものの、K-7はかなり満足しています。
問題はK100Dをどうするかという点。
サブカメラで使えるかもと思って残していますが、いろいろな面でイライラ感が爆発しそうで、使えないままほってあります。
カメラは使っていないと動きが悪くなるので、そろそろ何か考えた方がよさそうです。
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