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映画感想文 Vol.20 「下妻物語」

2005年07月26日 | 映画感想文
下妻物語 (2004)
★★★☆☆☆☆☆☆☆



これは、DVDで観ました。
観る前から、予告を観てかなり期待してたんです。映像とか演出の仕方が個人的に好きな部類だったので。でもやっぱ期待値上げると、よくないですね。

まず最初の説明部分が長い。
15分くらい語りが延々と続くのはどうかと思いますね。
たしかに最初の五分は、映像の切り替えや、アニメのような演出、テンポは、あ、好きかもって思ってたんですけど、十五分も語りで説明されるとちょっと辛い部分があります。
だって、それは本編で描いてよって思います。

設定もよかったんです。ヤンキーとゴスロリ娘っていう両極端のキャラがコンビっておもしろいじゃないですか。でも、やっぱ活かしきれてないというか、やっぱ土屋アンナはモデルなので、演技の方はうまくなかったです。まぁ後半はちょっとよくなりましたが。

ヤンキーの描写が古いんです。
とにかく唾は吐きすぎ。あれはちょっとなえましたね。結局はヤンキーというキャラを唾吐くか、メイク、ヤンキーっぽい喋り口調でしか表現できてないって事ですから。

まぁこれは深田恭子のイメージアップ映画でしょう。ゴスロリの服着せて、ぶりっ子な感じに喋る。あれはもう完全に可愛い要素をフンダンに盛り込んでますからね。

ちょっとこれはあかんやろ~って思ったのは、関西をバカにしているような描写。全員ジャージ着て、安物やったらなんでも買うっていう、あれは完全にあかんやろって思いますね。悪い部分を描くんだったら、良い部分も描かないと、やっぱ原作者か映画スタッフは、関西が嫌いなんだってのがわかってしまいますから。

それと、ヤクザの指きりのシーンがあるんですが。あれも間違ってると思います。
自分が知ってる限りでは、指きりは個人で切るのであって、切られるものではなかったと思います。まぁ〝ノリ〟やんって言われたらおしまいですけどね。

でも、ジャスコとかよく怒らないなぁって思いましたね。完全にジャスコ=ダサい+安い服しか置いてないっていう描写でしたから。

ちょっとこの映画は笑いの取り方を間違ってるような気がします。
悪口を言って、いじって笑いを取るってのいうのは卑怯ですね。
やっぱ、自虐的なネタとか、キャラに笑いを取らせないと、映画として意味ないような気がします。だって、関西人は絶対に関西の描写のシーンでは笑えないですし、ジャスコで服を買ってる人は、絶対に笑えないですから。作品舞台の茨城の人も多分笑えないと思いますよ。もし僕の故郷がああいう描写されたら、怒りますもん。

そういう意味ではちょっとマイナスですね。
まぁ撮り方、映像面での細工はよかったです。現実だけど、現実っぽくないっていう感じの世界で、キャラも本当にアニメっぽい。それと、トミーヘヴンリーの曲に助けられたっていうのもあります。あと「タイムマシンにお願い」もよかったです。その2曲でどうにか作品を持ち堪えられたかなと。二人の演技はちょっとうまいとは言えなかったですし。

というわけで、がんばって★3点です。


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【予告】

次回の「映画感想文」20回突破記念で、ついに
『スターウォーズ・エピソード3 シスの復讐』
をやります!

ネタバレを多数含むので、まだ観てない人は個人の判断に任せます。


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