今朝、いつもより早く目が覚めたため、日課となっているYhooニュースを見て、最初に飛び込んで来た見出しに、驚きを禁じる事が出来ませんでした。それは日本の『労働生産性』がG7最下位、米国の2/3と記されているではありませんか。
日頃不勉強な私には青天の霹靂でした。1979年、社会学者 エズラ・ボオーゲル氏の著書で日本経済成長の要因を分析し、日本的経営が高く評価された時代を、働き盛りの私たちが経験しているからです。
何時からこのような体たらくな現状に成ってしまったのでしょうか。長い間美酒を飲み、それが当然の事としてその上に胡座をかいていた報いでしょうか。今考えられるのは、美徳とされた年功序列、終身雇用制、学歴社会、教育制度、ゆとり社会、異端児の排除、権力の集中、政治の貧困等枚挙に暇は有りませんが、安住の地に身を委ね、これほどまでに落ちぶれて居るとは驚きでした。
少子高齢化という、とんでもない国難に見舞われ、財政の不健全化等の不安定要素を考える時、どうして日本国をかつての輝きを発揮出来るまで押し上げる事が出来るのか、その策を見いだす事が出来ません。
このような負の遺産を子孫達に残すのは誠に申し訳なく、さりとて妙案も無く、神風が吹く事を願う事も出来ず、ただただ右往左往するだけです。
終戦の混乱期から、その復興に昼夜を問わず働いて来たと誇りに思い生きて来た私にとって、全く持って悲しい出来事では有りますが、如何ともし難く、この世に生きてる間にかつて栄光を見る事が出来ない事に、断腸の思いを感じるのは私だけでしょうか。
“歴史は繰り返す”と”言いますが、良い方向に回る事を期待するのは私の甘えでしょうか。