Carry on!! ~旅のお供に音楽を~

アラカン過ぎてクラシックやオペラの旅が何よりの楽しみです。旅先で街の人たちと音楽談義をしたり、暮らすように旅したいです。

私のオペラノート17

2014年06月22日 | オペラ

              ≪ふたたびのフォルクス・オーパー『こうもり』≫

 記憶をたどってみると、このオペラを観るのは正確には三度目ということになります。加えて、2012年は『フォルクス・オーパー』とともに『ウィーン国立バレエ団』も来日していて、この公演がチケットの売れ行きが悪かったのかどうか定かではありませんが、『オペレッタ』のチケットを買った人に半額ぐらいでセールスのメールが入ったために、同じ時期に今度はバレエでの『こうもり』を観劇するということになりました。

 一番初めは小澤征爾音楽塾によるものでしたが、公演の場所も出演者もプログラムも何も残っていませんので、ただ通路を挟んですぐ横の座席に小澤征爾さんの奥さまのベラさんと俳優の小澤征悦さんと娘さんの小澤征良さんが揃って観劇されていたことを覚えています。何しろ、モデルをされていたベラさんは私と同年代で、同性からも人気が高く憧れていた女性ですので、初めてその姿をすぐそばで拝見して、あまりの違い(誰と比べて?ってもちろん・・・)タメイキがでてしまいました。ちょっとしたしぐさや観劇のエチケットのようなことがとても印象的で、以来彼女の真似をして、なるべくハンドバックは通路の邪魔にならないところに置くようにしたりせめてしぐさでけでもエレガントに・・・とか思っていますが(苦笑)

 ともかくその時の記録はあいまいでネット検索もしようがありませんので、オペラノートどころではありません。まったく『猫に小判』(?)適切か)状態での観劇でした。今と違いご招待でやむなく行ったというひどい態度でした。ですが、それなりに楽しいオペラであることは理解できましたが、まさか後になってこんなに何度観ても楽しめるものだということに気づかされるとは思ってもみませんでした。

 この年は違います。4月に観たばかりのフォルクス・オーパーが後を追いかけるように来日してくれました。

     ☆2012年5月14日(月) 開演14:30 東京文化会館・大ホール(マチネの特別割引!)

       ☆ J・シュトラウスⅡ世 『こうもり』

       ☆出演 ロザリンデ: メルバ・ラモス

                 アデーレ: エヴァ・リーバウ

                 オルロフスキー公爵: アンティゴネ・パポウルカス

                 アイゼンシュタイン: イェルク・シュナイダー

                 フランク: マルティン・ヴィングラー

     ☆演出: ハインツ・ツェドニク

     ☆演奏: ウィーンフォルクス・オーパー管弦楽団

          ウィーンフォルクス・オーパー合唱団

     ☆バレエ: ウィーン国立バレエ団

     ☆オペラ難易度: A (音楽評論家・黒田恭一さんの著書『オペラへの招待』

                 による評価です))

     ☆ビギナー鑑賞度: 喜劇 軽 (音楽評論家・加藤浩子さんの著書

                    『ようこそオペラ!』によるものです)  

 

      

 

 2012年の4月にウィーンで観劇した時のプログラムと招へい元のNBSで発表されていたHPでのキャスト表と比べて見て、同じキャストだったのがオルロフスキー公爵役のアンティゴネ・パポウルカスぐらいで、前回のブログで書いたキャストは5月13.15日になっていたのでほとんど初めて聴く歌手ばかりだったということです。ですが、そこは高い料金を出して(現地より5倍ぐらい高い!!)観るのですから、日本語の字幕がついていますから5倍楽まなくてはと思って出かけました。ただ、私が見所と思っている酔っぱらいの刑務所長フランクが後半でしゃべり倒すシーンはやはり字幕では表しきれず、まぁこれは雰囲気と私得意の妄想力を働かせて理解しました。

 オーケストラは東京文化会館での公演のほうが『フォルクス・オーパー』より断然よかったです。電車の音が聞こえない、というだけでなくやはり大きくて音響のいいホールでの公演ですので、オーケストラも気持ちよさそうに演奏している気がしました。私は序曲からこの音楽が大好きになっていましたので、4月の旅行の後にカルロス・クライヴァー指揮のバイエルン国立歌劇場の公演のCDをi phoneに入れて時折聴いていますが、負けずとも劣らない…というほどではありませんでしたが、とても力みのないいい演奏で心地よかったという印象でした。    クライバーのCDのほうはセリフも入っている全曲盤ですが、クライバーの指揮する姿まで浮かんできて(生前のクライバーはDVDやテレビでしか観たことがないのに、です)妄想オペラ状態で、いつ聴いてもとても楽しいです!これがオペレッタの一番いいところですね。

 『フォルクス・オーパー』のウィーンでの公演についてはとても親切な日本語でのHPがありチケットも入手しやすいので、はじめの一歩とか「せっかくウィーンに行くのだから解りやすいオペラでも観るか」と思ったら、国立歌劇場より敷居が低くて入りやすいこちらをお薦めします。http://www.volksoper.at/Content.Node2/home/index.jp.php

 トラムでの『フォルクス・オーパー』への行き方は引っ越し前のブログにごちゃごちゃ書いてありますが、そんなの面倒くさいかたはタクシー行った方がいいかもしれません。中心部より少し離れていますので、多少料金はかかりますが。帰りはきっとワインでほろ酔い気分になりたくなることでしょう。

※前回ウィーンでの『フォルクス・オーパー』観劇のオペラノートはこのURLに書いてあります。  http://blogs.yahoo.co.jp/borosan14/31878451.html

引っ越し前のブログは

※Yahooにより無残にも終了されてしまいました。いつか時間があればプリントアウトしたものを復活して『私のオペラノート1~15』までを揃えたいものです。

※2019年9月文章のレイアウトを訂正ました。


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