この画像もスター隊員が送ってくれた。
29日の朝刊を読んでご存知の方も多いと思いますが去る28日午後13時05分頃、ふくちゃんと隊員さん達は西郷村の「旭岳」南側坊主沼付近でテント内に居た東京の33歳男性を発見。白河の病院へ搬送したが死亡が確認されたと言う記事だった。
この男性は24日栃木県の那須湯本から入山。栃木県の朝日岳から福島県の天栄村の二岐温泉を縦走する予定だったそうだ。
25日は低気圧の影響で大荒れの天候だった。なのに何故??
この記事から推察するに既にこの男性は凍死状態だったのかもしれない。しかし、この男性は幸せな方だと私は思う。
運よく出動した福島防災のクルーに発見され、残念な結果なれど家族の元へ戻る事が出来たからだ。
冬山捜索の場合、天候の急変や極寒故、逸早い捜索活動(出動要請)が必要だと聞いたことが有る。
そのためには日々の訓練の成果が問われる。地元消防本部、警察機関と防災航空隊との迅速な連携も必要だろう。
多くの遭難者の中には発見されず雪解けの季節と共に哀れな姿で発見される事も珍しく無いからだ。
防災航空隊のクルー達は出動の際、「生きていてくれる」事だけを願って目的地へ向かうはず。
結果は考えず無事救助する事だけを願って・・・しかし、現実は残酷な物だと思う。そしてクルーが遣る瀬無さを痛感する瞬間かもしれない。
このスター隊員が撮影してくれた画像に写るホイストは要救助者を死の淵から救い出す最後の砦であると私は思う。
そしてホイストに燦然と輝くウィングマークこそ彼ら空の守護神達の救助魂の現れと私は思っている。
来る2011年も全国の消防防災航空隊の安全運航を願わずにはいられない。