古田監督胴上げ5回!「また会いましょう」
お久ぶりです。鯉チローです。
今日は神宮球場にヤクルト戦を観てきました。
友人の大将(仮名)の素晴らしいお誘いで、なんとバックネット裏の特等席!
今日の試合は、ご存知の通り、名捕手・古田敦也の引退試合です。
敵ではありますが、捕手として、強打者として、そして時には選手会長として僕ら野球ファンの胸を熱くした名選手であることに間違いはありません。
監督としての成績は思うようにいきませんでしたが、彼への評価は変わるところではないでしょう。
球場は早くから満員。当日券はすべて売り切れていたようです。
入り口で渡された「27」の緑のボードが試合前から早くも揺れていました。
「5番、キャッチャー古田」
このアナウンスも、もう聞けなくなります。
盛り上がりの中に訪れる一つの寂しさ。
試合の方は、初回からカープ3連打で3点選手。
今さらどこの強豪チームだよ。
長谷川の調子も良く、正直負ける気はしませんでした。
見せ場はやはり古田が作ってくれました。
6回裏、ヘボ守備が招いたランニングホームランから連打をくらい、バッターは古田。
この時点では3点差ですから、球場はいやがおうにも盛り上がります。
ここで古田は粘りを見せます。ファールの打球が上がるたびに球場からはため息が漏れ聞こえます。
結局は力の無いセンターフライになるのですが、粘る古田も、逃げなかった長谷川も立派でした。
最高の場面は8回裏。
双眼鏡を覗いていた大将が気付きます。「あれ、佐々岡が投球練習してる。」
そして、古田が打席に立とうとすると、ブラウン登場。
これ以上の粋な計らいがあるでしょうか。
昨日引退試合をした佐々岡。まさか東京で最後の投球を見られるとは。
名選手同士の最後の対決に、悲鳴にも似た歓声が球場を包み込みます。
このときの球場の雰囲気は、ちょっと表現できないです。ただただ、この対決に集中したかった。
結果はショートゴロ。
セーフくさかったが。
でもね、この勝負に限って言えば、結果なんて二の次なんだよね。
試合後にはセレモニーがありました。
古田の振る舞いはというと、先日の引退会見と比べれば、幾分かさばさばと飄々とした様子。
彼の人柄がそうさせるのか、悲壮感よりも、やりきったという爽快感の方が上回ってました。
古田の挨拶はリンク先にもありますが、印象的なこの一言。
「また逢いましょう!」
また逢える、そんな予感がしました。