小説

統合失調症

001_002 ジャーナリストのたまご

2017-08-20 14:11:12 | きち小説

と、今日もホームレスの人に取材をした。
これで一本原稿を仕上げられそうだ。

ぼくの名前は真北博信(まきたひろのぶ)。
出版社での取材力を買われてフリーのジャーナリストをしている。

主に取り扱うタイトルは貧困問題になるんだ。
だから今日もホームレスの人と話をして、これを基に原稿を仕上げる。

彼らの生業が空き缶拾いならば、ぼくの生業は執筆業だ。


ふむふむ・・・キッツぁんってホームレスが亡くなったと。
確かにあのホームレスが言っていた通り、やたらと不潔なホームレスと、
身なりもしっかり小綺麗にしているホームレスの2種類があるよなぁ。

不潔なホームレスはなんだか人間としての尊厳を失っている気もする。
身だしなみくらいはしっかりしなければ、社会復帰だって無理だろうに。

どうしてホームレスに転落したかよりも、どう社会復帰するかをしっかり考えないとな。
ぼくの記事を一人でも多くの人が読んで、
貧困についての問題提起が出来れば良いけれど・・・。

フリーのジャーナリストではそれほどの発信力も無いし、
とにかく最低限生きる事で精一杯だ。


彼女いない歴も長いし、独身貴族もなかなか悪くないけれど、
郷の両親は心配してるだろうな。

身を固めるとは言ってもね。
こんな生業じゃ出来る彼女もホームレスだけかもしれないね、はは。


部屋の鍵を開けたぼくは適当に掲示板を見て、軽くスマホをいじった。
ガンガンにクーラーを効かせた部屋に裸で寝るのは止められない。

まぁ、ホームレスの人も寒空の中、ほとんど全裸で過ごしてるんだし、
この気持ちよさってのは人間が元来持ってる物だったのかもしれないね。


さてと、原稿を仕上げてから寝るとして、明日も取材に出る事にしよう。
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