1.公道を走る前に、十分な訓練を受けねば、暴走して衝突する危険がある。
社会に出る前に、十分な自制心を養わねば、暴言を吐いて喧嘩する恐れがある。
金をとって客を乗せるようになるには、さらに厳しい訓練が必要だ。
暴言や失言だらけの政治家は、国民を乗せるどころか、社会に出ることもゆるされない。
「僑、学びて後に政に入るを聞く。未だ政を以て学ぶ者を聞かず。仮し果たして此れを行はば、必ず害する所有らん。譬へば田猟のの如し。射御習へばすなわち能く禽を獲ん。仮し未だ嘗て車に登りて射御せずんば、すなわち敗績厭覆を是れ懼る。何ぞ獲ることを思ふに暇有らんや(春秋左氏伝「襄公31年)」
2.競技運転手は、公道に出れば誰よりも注意深く、慎重な運転をする。
武道の心得ある政治家は、外交の場では極めて思慮深く、礼儀正しい応対をする。
免許取立ての若者は、車の力に陶酔し、強くなった気で、危険走行を続ける。
就任したての国家指導者は、軍事力に任せて突進し、大事故と大混乱を引き起こす。
「道々事々行ふに、外道と言う心有り。日々に其の道を勤むると雖も、心背けば、其の身は善き道と思ふとも、直ぐなる所より見れば、誠の道には非ず。誠の道を極めざれば、少しの心の歪みに従ひて、後には大きに歪むもの也。吟味すべし(五輪書/地之巻)」
3.パトカーや救急車に対しては、どの車も道を譲らねばならない。
安保理や赤十字に対しては、どこの国も主張を控えねばならない。
しかし、パトカーや救急車でも、緊急時でなければ、サイレンを鳴らして信号無視をしてはならない。
安保理理事国だからといって国際法や協調を軽視して国益を追求するなら、厳罰を受けねばならない。
「力ある者よ。ほんとうに、お前たちは義を語り
人の子らを公正に裁くのか。
いや、心では不正を働き
地上では、お前たちの手の暴虐を
蔓延らせている(詩篇58:1)」
4.先頭集団が後続集団を引っ張っているとは限らない。後ろの車に押されているやも知れぬ。
先進国が途上国を支援しているのではなく、途上国によって先進国は発展させられてきたのではないか。
崖に至って、来た道を引き返さねばならないとき、一番後ろの国が一番先頭になる。
民主主義の迷妄が崩壊したとき、最も強権的な独裁国家が、君主制への先進国となる。
「我等には、お前たちのうち率先する者もわかっており、遅れをとる者もわかっている。汝の主はあの者共を皆呼び集め給う。主は聡明にして、遍く知り給うお方(コーラン15:24)」
5.大型車の後ろにくっついていると、安全な気がするが視野が奪われて危険だ。
大国に追随していると守られている気がするが、良識が喪われて、国際法違反をする恐れがある。
車間距離を保つどころか連結されているならば、事故も違反も一緒にしなければならぬ。
大国に守ってもらおうなんて考えを起こすと、守られるどころか破滅の道連れにされる。
「背信者は、信仰する者に向かって、『我々の道に従え。我々が、お前たちの罪を必ず背負ってやろう』などと言う。しかし、彼らはその罪を何一つ背負いはしない。まことに彼らは嘘つきである。彼らは自分の重荷に加え、他の重荷も背負うだろう。復活の日になると、彼らの捏造したもののために取り調べられるだろう(コーラン29:12)」
6.安全運転のお守りは、注意を喚起するだけであって、それ自体で事故を払い退けてはくれない。
恒久平和の憲法は、指導者を拘束するだけであって、それ自体で戦争を防いではくれない。
お守りを張ったって、飲酒運転をしていれば、やがてひどい事故を起こす。
平和憲法なんぞ作ったって、指導者が信念などで政治をするなら、やがて戦争になる。
「それともあなたにはこのことがお解かりになりませんか。舵取りばかりか、その他凡そ何事の支配者にせよ、その当人が酔っ払っていたのでは、船、戦車、軍隊を問わず、またその人の操縦にかかるものが何であろうと、その一切を彼が覆してしまうということをね(プラトン/法律第1巻641A)」
7.「もう二度と強盗はやりません」と誓っても、詐欺を働いているなら意味がない。
「我が国は二度と侵略をしない」と言いながら、富をかき集める国が一番悪い。
「私は二度と風邪をひかない」と札に書けば済むなら、どうして医者や薬が必要なのか。
「我が国は戦争をしない」と定めれば済むなら、どうして政治家や法律が必要なのか。
「『身分の低い者から高い者にいたるまで皆、利を貪り
預言者から祭司に至るまで皆、欺く。
彼らは、我が民の破滅を手軽に治療して
平和がないのに「平和、平和」と言う。
彼らは忌むべきことをして恥を晒した。
しかも、恥ずかしいとは思わず、嘲られていることにも気づかない。
それ故、人々が倒れるとき、彼らも倒れ
私が彼らを罰するとき、彼らは躓く』と主は言われる(エレミヤ書6:13)」
8.荷物が増えれば、自然と速度は落ち、燃費も悪くなる。
国債が増えれば、自然と消費は落ち、しかも税金まで増える。
荷物を減らすことが、加速にも燃費向上にも一番有効な手段だ。
ある一定の走行速度を超えると、燃料の消費もタイヤの磨耗も激しくなる。
「復活の日が来ると、彼らは自分の重荷の一切と、無知のために彼らに迷わされた人々の重荷の一部とを、負わなければならない。彼らの負う重荷の何とひどいことよ(コーラン16:25)」
9.車には燃料が必要だが、運転手と客には食料が必要だ。
燃料では人は生きてゆけないし、食料を投入しても車は走らない。
巨費を投じて車を改造しても、燃料と食料を確保していなければ長い競争には勝てない。
どれだけの軍備を整えても、資金と食料の蓄えがないならば、戦争には勝てない。
10.どれだけよい車があってもどれだけ運転技術に秀でていても、道を知らなければ意味がない。
どれだけ国が富んでいてもどれだけ強力な指導者いても、道理に暗ければ迷子になるのは当然だ。
運転に自信があるからといって、地図も標識も顧みないなんて、馬鹿者と呼ばず何としよう。
地図も積んでいない運転手は信用するな。いくら力があっても、経典を蔑ろにする権力者には従うな。
「神は言い給うた、『モーセよ、わしは人々の中からお前を選び、わしの伝言とわしの言葉とを託すことにした。わしの授けるものを受け取れ。そして感謝を知る者となれ』。我らは一切のことについての戒めと、あらゆることについての詳しい説明とを板の上に書き記して言った、『これをしっかと受け取れ。その最善の道を採るよう、お前の民に命ぜよ。わしはお前達に不義者の住まいを見せてやろう。この地上でわけもなく高ぶっている者共は、わしのしるしから隔てておこう。たとえ彼らがどのようなしるしを見ても、決して信じないであろう。たとえ彼らが正しい道を見ても、道とは思わないであろう。そして、もし迷いの道を見たならば、それこそ道だと思うであろう』。これは、彼らがわれらのしるしを嘘だとして無視した結果である(コーラン7:144)」
社会に出る前に、十分な自制心を養わねば、暴言を吐いて喧嘩する恐れがある。
金をとって客を乗せるようになるには、さらに厳しい訓練が必要だ。
暴言や失言だらけの政治家は、国民を乗せるどころか、社会に出ることもゆるされない。
「僑、学びて後に政に入るを聞く。未だ政を以て学ぶ者を聞かず。仮し果たして此れを行はば、必ず害する所有らん。譬へば田猟のの如し。射御習へばすなわち能く禽を獲ん。仮し未だ嘗て車に登りて射御せずんば、すなわち敗績厭覆を是れ懼る。何ぞ獲ることを思ふに暇有らんや(春秋左氏伝「襄公31年)」
2.競技運転手は、公道に出れば誰よりも注意深く、慎重な運転をする。
武道の心得ある政治家は、外交の場では極めて思慮深く、礼儀正しい応対をする。
免許取立ての若者は、車の力に陶酔し、強くなった気で、危険走行を続ける。
就任したての国家指導者は、軍事力に任せて突進し、大事故と大混乱を引き起こす。
「道々事々行ふに、外道と言う心有り。日々に其の道を勤むると雖も、心背けば、其の身は善き道と思ふとも、直ぐなる所より見れば、誠の道には非ず。誠の道を極めざれば、少しの心の歪みに従ひて、後には大きに歪むもの也。吟味すべし(五輪書/地之巻)」
3.パトカーや救急車に対しては、どの車も道を譲らねばならない。
安保理や赤十字に対しては、どこの国も主張を控えねばならない。
しかし、パトカーや救急車でも、緊急時でなければ、サイレンを鳴らして信号無視をしてはならない。
安保理理事国だからといって国際法や協調を軽視して国益を追求するなら、厳罰を受けねばならない。
「力ある者よ。ほんとうに、お前たちは義を語り
人の子らを公正に裁くのか。
いや、心では不正を働き
地上では、お前たちの手の暴虐を
蔓延らせている(詩篇58:1)」
4.先頭集団が後続集団を引っ張っているとは限らない。後ろの車に押されているやも知れぬ。
先進国が途上国を支援しているのではなく、途上国によって先進国は発展させられてきたのではないか。
崖に至って、来た道を引き返さねばならないとき、一番後ろの国が一番先頭になる。
民主主義の迷妄が崩壊したとき、最も強権的な独裁国家が、君主制への先進国となる。
「我等には、お前たちのうち率先する者もわかっており、遅れをとる者もわかっている。汝の主はあの者共を皆呼び集め給う。主は聡明にして、遍く知り給うお方(コーラン15:24)」
5.大型車の後ろにくっついていると、安全な気がするが視野が奪われて危険だ。
大国に追随していると守られている気がするが、良識が喪われて、国際法違反をする恐れがある。
車間距離を保つどころか連結されているならば、事故も違反も一緒にしなければならぬ。
大国に守ってもらおうなんて考えを起こすと、守られるどころか破滅の道連れにされる。
「背信者は、信仰する者に向かって、『我々の道に従え。我々が、お前たちの罪を必ず背負ってやろう』などと言う。しかし、彼らはその罪を何一つ背負いはしない。まことに彼らは嘘つきである。彼らは自分の重荷に加え、他の重荷も背負うだろう。復活の日になると、彼らの捏造したもののために取り調べられるだろう(コーラン29:12)」
6.安全運転のお守りは、注意を喚起するだけであって、それ自体で事故を払い退けてはくれない。
恒久平和の憲法は、指導者を拘束するだけであって、それ自体で戦争を防いではくれない。
お守りを張ったって、飲酒運転をしていれば、やがてひどい事故を起こす。
平和憲法なんぞ作ったって、指導者が信念などで政治をするなら、やがて戦争になる。
「それともあなたにはこのことがお解かりになりませんか。舵取りばかりか、その他凡そ何事の支配者にせよ、その当人が酔っ払っていたのでは、船、戦車、軍隊を問わず、またその人の操縦にかかるものが何であろうと、その一切を彼が覆してしまうということをね(プラトン/法律第1巻641A)」
7.「もう二度と強盗はやりません」と誓っても、詐欺を働いているなら意味がない。
「我が国は二度と侵略をしない」と言いながら、富をかき集める国が一番悪い。
「私は二度と風邪をひかない」と札に書けば済むなら、どうして医者や薬が必要なのか。
「我が国は戦争をしない」と定めれば済むなら、どうして政治家や法律が必要なのか。
「『身分の低い者から高い者にいたるまで皆、利を貪り
預言者から祭司に至るまで皆、欺く。
彼らは、我が民の破滅を手軽に治療して
平和がないのに「平和、平和」と言う。
彼らは忌むべきことをして恥を晒した。
しかも、恥ずかしいとは思わず、嘲られていることにも気づかない。
それ故、人々が倒れるとき、彼らも倒れ
私が彼らを罰するとき、彼らは躓く』と主は言われる(エレミヤ書6:13)」
8.荷物が増えれば、自然と速度は落ち、燃費も悪くなる。
国債が増えれば、自然と消費は落ち、しかも税金まで増える。
荷物を減らすことが、加速にも燃費向上にも一番有効な手段だ。
ある一定の走行速度を超えると、燃料の消費もタイヤの磨耗も激しくなる。
「復活の日が来ると、彼らは自分の重荷の一切と、無知のために彼らに迷わされた人々の重荷の一部とを、負わなければならない。彼らの負う重荷の何とひどいことよ(コーラン16:25)」
9.車には燃料が必要だが、運転手と客には食料が必要だ。
燃料では人は生きてゆけないし、食料を投入しても車は走らない。
巨費を投じて車を改造しても、燃料と食料を確保していなければ長い競争には勝てない。
どれだけの軍備を整えても、資金と食料の蓄えがないならば、戦争には勝てない。
10.どれだけよい車があってもどれだけ運転技術に秀でていても、道を知らなければ意味がない。
どれだけ国が富んでいてもどれだけ強力な指導者いても、道理に暗ければ迷子になるのは当然だ。
運転に自信があるからといって、地図も標識も顧みないなんて、馬鹿者と呼ばず何としよう。
地図も積んでいない運転手は信用するな。いくら力があっても、経典を蔑ろにする権力者には従うな。
「神は言い給うた、『モーセよ、わしは人々の中からお前を選び、わしの伝言とわしの言葉とを託すことにした。わしの授けるものを受け取れ。そして感謝を知る者となれ』。我らは一切のことについての戒めと、あらゆることについての詳しい説明とを板の上に書き記して言った、『これをしっかと受け取れ。その最善の道を採るよう、お前の民に命ぜよ。わしはお前達に不義者の住まいを見せてやろう。この地上でわけもなく高ぶっている者共は、わしのしるしから隔てておこう。たとえ彼らがどのようなしるしを見ても、決して信じないであろう。たとえ彼らが正しい道を見ても、道とは思わないであろう。そして、もし迷いの道を見たならば、それこそ道だと思うであろう』。これは、彼らがわれらのしるしを嘘だとして無視した結果である(コーラン7:144)」