甲子園大会と熱中症

かねてから危惧されてきたが、真夏の高校野球の甲子園大会では、熱中症になった選手がいらしい。

もしかしたら、客席にもそんな人はいたかもしれない。

運営側は熱中症のリスクを少しでも減らすために、高校野球の試合時間帯をずらりたりしてはいた。
だが、熱中症で体調不良になる選手は出てしまった。

まあ、最近の日本の夏の酷暑ぶりを考えると、やはり出てしまったか・・というのが、正直な感想ではある。
時期的な制約がなけれぱ、本当なら甲子園大会の時期をずらせば話は早いのだろう。
だが、色んな事情を考えると、時期をずらすのは難しいのであろう。

高校野球大会が開催されるのは春と夏。
春の大会は学生にとっては春休みの時期だし、夏の大会は夏休みの時期。
春休みも夏休みも、文字通り学校は休みだから、通学や授業はない。
そんな時期だからこそ、開催されている。
そんな時期だからこそ、両校の野球部以外の生徒も試合を見に来たり応援に来たりできる。


春休みや夏休み以外の生徒たちのまとまった休みは、あとは年末年始の冬休みくらい。
だが冬休みは、年末年始の里帰りだってあるだろうし、正月はゆっくりしたい人もおといはず。だいいち学校によっては雪の問題もある。
なので冬休みの開催は難しいだろう。　
かといってゴールデンウィークだと、大会を開催するには期間的に足りないかもひれない。


そんなことを考えると、やはり甲子園大会は春休みのある春と夏休みのある夏にやるしかないのだろう。


それはわかるのだが、最近の夏の酷暑ぶりはへたしたら災害級であり、へたしたら命にもかかわふる。

時期をずらせないなら、夏の大会を炎天下の中でやるのをさけるためには、もしかしたら甲子園をドームにするしかないのかなあ。


でも甲子園球場をドームにするのには抵抗がある高校野球ファンもいるんだろうね。

ドームなら,直射日光は防げるし、空調を入れれば気温の問題も緩和できるとは思う。

そう考えると、甲子園球場というものをどう捉えるか次第になるのだろうね。
甲子園球場はやはり土のグランドであってほしいとか、屋外の球場であってほしいとか、そういう人もいるだろうから。

だいいち、甲子園球場が土のグランドでなくなってしまったら、甲子園大会に出場した球児たちは甲子園の土を貰って帰ることができなくなってしまうし。