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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

バンドと弾き語り

2024年08月02日 | 音楽活動
先日久しぶりに知り合いのライブを見に行った。
出演は4組。
最初に弾き語りの人が出てきて、その後はバンドが3組。

弾き語りの出演者とバンドの出演者が混ざったライブだと、余程じゃないと弾き語りの出演者の方が分が悪くなりがちであることは、経験上私もわかっている。
どうしても弾き語りとバンドでは、単純に音量の差もあるし、サウンドにも厚みの差がある。
そんな場合、主催者は出演者の出演順に配慮することが多い。

まず弾き語りの人を最初に出して、バンド出演者の出番を後にしたり。
正直、大音量のバンドの直後に弾き語りの人が出てくるのは、やり辛さがあったりする。

まあ、弾き語りの人が有名人だったりすると、そうとも限らない場合はあるけどね。なぜなら、弾き語りが有名人だと、その人目当てのファンが多く来場してるだろうし、応援してくれるだろうから。
有名人だと、トークも面白かったり、時にはトーク目当てで来てるファンもいたりする。
また、有名人であることは、一人でもバンドに対抗できる実力もあったりする。
ヒット曲を持ってたりすると、なおさらアドバンテージはある。ヒット曲があることは、やはり大きい。
また、その有名人が出ることが、そのライブの目玉だったり、「売り」だったりする。
そうなるとその有名人が出てること自体がそのライブの価値だったりするし、有名人てあることはすでにアドバンテージがある。

まあ、そういう場合は別だが、出演者誰もが同じ立場であることは、アマのライブの場合は多いだろう。
仮に多少のアドバンテージの差があったとしても、その差は決定的なほどではない場合は多い。

そういうライブに行き、私が客の立場で見てると、バンドの出演者と弾き語りの出演者によって聴き方の違いがある。
弾き語りの場合は、歌のメロディと歌詞を味わう。
バンドの場合は、主にサウンド、あとは曲のメロディかな。

弾き語りでは歌詞がよく伝わってくる。だから、演奏されてる楽曲そのものの出来を味わう。
歌詞、メロディ、そしてボーカル、楽器の腕が一体となった、曲そのもののスッピンの出来がダイレクトに伝わってくる。
アレンジの装飾がない分、歌詞の細いところまて伝わってくる。

一方、バンドだと、アレンジやサウンド、各楽器の音量も関係してくるし、音量バランスによっては歌詞は細いところまては聞き取れないこともある。その分、その演奏の全体バランスやアレンジ、サウンド全体を聴くことになる。少なくても客としての私は、そういう聴き方をする。
そういう客は多いのでは。
その演奏の構成要素が、弾き語りよりもバンドの方が多いから、関心は分散するんだよね。
中にはギター演奏に注目する人もいれば、ドラムに注目する人もいるし、ベースや鍵盤に注目する人もいるし、もちろんボーカルや楽曲そのものに注目する人もいるし。

ても弾き語りでは、楽曲そのものやボーカルに集中して聴くことになるものね。

歌詞を味わってほしい曲を演奏する場合は、なるべく楽器編成は少ない方が客に伝わりやすい。サウンドが厚かったりカラフルだと、客としてはとうしても関心はそちらの方に向いてしまう。


だから、歌詞とかメロディなど、むしろ楽曲そのものに集中して聴いてほしい場合は、弾き語りのほうがいいかもしれない。

特に出演者の持ち時間が短い場合は。


持ち時間が長いと、全曲弾き語りだと、サウンドのバリエーションがバンドより少ないぶん、客としては飽きてきたり、曲が同じように聴こえてきたりする可能性がある。曲数が多ければ多いほど。

そのへんが弾き語りの難しい点かなとは、思う。

だから、持ち時間が多い場合の弾き語り出演者は、そのへんの苦労はあると思う。
例えば長い持ち時間のライブに弾き語りの人が出る場合、演奏する曲がどれもコードストロークの演奏法の曲ばかりだと、曲が進むうちにどれも同じような曲に聞こえてしまうリスクがある。
なので、コードストロークの曲やアルペジオで弾く曲、スリーフィンガーで弾く曲、長調の曲と短調の曲を織り交ぜる、リズミカルな曲、スローで静かな曲を織り交ぜるなどのことをしないと、飽きられたり、曲がどれも同じような曲に感じられてしまうかもしれない。

弾き語りの人が、演奏曲それぞれに差別化を使い分けるのって難しいんだよね。
余程、傾向の違う楽曲の選曲をしないと・・という点で、多くの人は苦労してるのだと思う。

そのへん。苦労は察します。なまじ私も経験あるだけに(笑)。


















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4 コメント

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Unknown (たいぴろ)
2024-08-02 21:08:49
私も最近また弾き語りを始めて、まだまともな場所では2回しかやってませんけど、確かに持ち時間が長いと慣れてしまうなぁって思いますよ。特にアコスティックギターだと聞いているこちらも飽きてきちゃう感じがします。似たような曲が続くと、特に。先日、ブログには書いていないですけど、とあるライブハウスに10人ぐらい出るアコースティックライブに行ったんですよ。自分の事は棚に上げて言うと飽きましたわ。長渕とか佐野元春とかやった人が多かったですけど。アコースティックギターやピアノで聴衆を飽きさせないためには、やはり選曲と技量ですね。まだその辺が私もないので、試行錯誤中ですけど。最近気づいたのはオリジナル曲ばっかりではもっと飽きるということ。だから私もこの先はみんなの知っている有名な曲を1、2曲入れることにしました。
やはり聞いていいと面白いのはバンドの方かなって思います。うちの旦那はアコースティックライブに行くと寝ちゃうと言って行きたがりません。
ません
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Unknown (だんぞう)
2024-08-02 23:05:12
私は、出演者ひとりひとりの持ち時間があまり長くない弾き語りアコースティックライブなら、普通に楽しめます。
ただ、演奏する曲がどれもおなじような弾き方の曲だと、曲が同じように聴こえる場合はあります。
その場合、自作曲ばかりであろうと、カバー曲ばかりであろうと、あるいは自作曲とカバー曲を混ぜた選曲てあろうと変わりません。
それならむしろ自作曲ばかりのほうがいいかも。

弾き語りの場合、楽器の演奏方法が、バンドにおけるサウンドアレンジの違いにあたるのだと思います。

ギターにせよ、鍵盤にせよ、弾き語りでのライブの場合は、演奏方法と曲調のバリエーションの曲ごとの違いが「区別」になり、それがはっきりしてないと、客としては飽きてきてしまうのでしようね。

一方、バンドであったとしても、全曲どれもが同じジャンルの場合は、統一感はあって、そのバンドのキャラクターはわかりやすいですが、演奏曲がどれも同じように聞こえる場合はあります。

私個人的には、ライブを見るなら、やはりバリエーションは欲しいかなと思います。

なんにせよ、せっかく来てくれたお客さんを飽きさせないようにするのは大変ですよね。


あと、弾き語りは、出演者としては選曲に自由度の違いがあるのは魅力的だと思います。
バンドの場合、会場や客の雰囲気や反応次第で急遽演奏曲を変更するのは難しいことかありますものね。
メンバー全員で合わせたことがない曲などは、急遽選曲変更できないですから。
弾き語りだと、アドリブで演奏曲を変更したり、急遽思いがけない曲をやることも可能ですし。

まあ、その要素もまたバリエーションの一種なのだと思います。
返信する
Unknown (MOKA)
2024-08-10 09:09:42
だんぞうさんこんにちは〜
色々と勉強になりますし共感もします!
たいぴろさんのコメントも頷けます(^^)
時代屋さんのライブには以前良く行かせてもらいましたが、全然飽きなかったし楽しかったです!私は基本的にプロでもアマでも、その人のオリジナル曲が好きでなければライブにも行かないので、できれば昭和歌謡とかではなく全部オリジナルが聴きたいと思う方。ですからやはりオープンマイクだと、自分も参加できるしアーティスト同士の交流もあり、気に入ったアーティストを見つけやすいので楽しくてあちこち歌いに行っておりました。何より持ち時間が少ないので観ていても歌っても飽きない!笑 でもここ5年ほどはオープンマイクにもほとんど歌いに行ってません〜疲れちゃったかなー
話がずれてすみません〜💦🤣
返信する
Unknown (だんぞう)
2024-08-10 11:24:42
モカさんとたいぴろさんは共に女性シンガーソングライターなので、共感できるものは多いことでしょう。

時代屋がたまにライブやると、モカさんはよく見に来てくださいましたよね、

特に高円寺の「楽や」でのライブは印象に残ってます。
楽しい時代でした。

モカさんも出演したことがありましたよね、


時代屋では自作曲を持ち込むと、まずは相方の反応がきます。
似たような曲を持ち込むと、「以前にも似たような曲やったよな」とかの反応がきます。私は自作曲の数だけはたくさんあるので、そういう反応はたまにされます。
時にはコード進行、キーなどにも口を出されます(笑)。
ある程度は私も折れますが、時には折れられない場合もあったりします。

時代屋は昔ボーカルが3人いたこともありますが、少しでもバリエーションを出したかったからでした。

今は2人ですが、それでもボーカルを交代で分け合うことで、なんとかしようとしてますが、苦労も多い(笑)、


アマのライブを見る時は、私もモカさん同様に、その人のオリジナルを聴きたいタイプです。
その人のオリジナルにこそ、その人のそれまで聴いてきた音楽性や趣味が出ると思うからです。
百の会話よりも、数曲の自作曲の方が雄弁だと思えます。

オープンマイク、もともとあまりいかない方でしたが、最近はますます行く機会は經ってます。
正式なライブなら、年に数回見に行くくらいです。

フットワーク落ちたなあ・・と自分でも思います。
いかんなあ。
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