人気のある時代と、卑弥呼の時代。
歴史ドラマ系の作品では、人気のある「時代」があり、特に人気があるのがやはり「戦国時代」と「幕末・維新」の時代であろう。
戦国時代では、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康、武田信玄、上杉謙信、毛利元就、ほか人気武将やスターがキラ星のようにいる。
幕末でも、坂本竜馬、西郷隆盛、高杉晋作、新撰組、勝海舟、ほか、これまた人気人物や集団が多数いる。
激動の時代という意味では、それ以外の時代でもそういう表現が当てはまる時代はあるのだが、やはり「戦国時代」と「幕末維新」が「2大・人気時代」であろう。
世に言う「歴史ファン」の人たちの多くの人が、この二つの時代のファンであろう。
かく言う私もそうだし。
それ以外の時代でも、例えば源義経、北条時宗、後醍醐天皇など大物はいるにせよ。
最近は、応仁の乱なども関心を集めているけれど。
実際、歴史系ドラマでは、戦国時代と幕末維新の2時代の人物を描いたものが、他の時代よりも数が多い。関係書籍も多い。
NHK大河でも、この2時代の人物が取りあげられることが多い。
もちろん、その「2大人気時代」以外の時代も、追求すればするほど面白いはず。
だが、2大人気時代の登場人物が、その取りあげられる頻度ゆえに、他の時代の人物に比べ知られている人物が多く、親近感を感じられてるというのは大きいのだろう。
登場人物の数、1人1人のドラマに対する情報、人物同士の相関関係などなど。
歴史というのは、人物や事件を深く追求すればするほど奥が深く、面白くなるものだし。
個人的には、卑弥呼に関する記述や資料がもう少し残されていたら、卑弥呼を主人公にした作品はけっこうあっただろうな・・とは思う。
卑弥呼は、時代的には中国の三国志とほぼ同時代。三国志の資料が中国にはけっこう残されている。そのおかげで三国志の映像作品や小説やコミックも多数ある。
また、三国志関係の資料「魏志倭人伝」には卑弥呼に関する記述も出てくる。
そんなことを考えれば、中国の三国志の時代にように、同時代の卑弥呼に関する資料が日本にも残されていたら・・・と思うと、残されていない事実がけっこう残念。
卑弥呼は女性。
だとしたら、大河で女性を主役にしたい場合は、格好の人物であり、ある意味「目玉的」「切り札的」な女性主人公にもなりうる。
だが、資料が残されていなくて、卑弥呼主役の作品は完全フィクションでしかできないでいる。
大河ドラマは、男性主人公と、女性主人公が交互で描かれている。例えば今年は女性が主人公なら翌年は男性主人公、でさらにその翌々年はまた女性主人公・・という具合に。
だが、近年、正直言って、大河の枠で女性主人公を誰にするかという点には、苦労しているようにも見える。
よほどその女性が歴史にからんだか、あるいは資料が豊富に残されているならともかく。
大名の奥方になった女性が主役になった時、多くの場合は晩年は屋敷内で立ったり座ったりする芝居が中心になる。
卑弥呼の移動範囲はどれぐれいのものであったかは不明だが、ただ、卑弥呼が歴史に大きく関わっていたであろうことは、数少ない資料からもわかる。
なので、卑弥呼の資料が多数残されていたら、信長や龍馬などに勝るとも劣らない主役にだってなれそうな気がする。
まあ、資料が残されていないからこその「謎の人物」的なキャラクターもそれなりに魅力はあるけどね。
三国志が中国史の中でも特に人気のある時代のひとつであることを考えると、卑弥呼とその時代に関する記述が日本に残されていたら、卑弥呼の時代も日本史の中で「人気のある時代」になり得たかもしれない。
資料が残ってないから、卑弥呼の生涯も、素性も、また卑弥呼以外の人物のことも分からないが、きっとその時代にもドラマはあったはずだし。
場合によっては、三国志・・特に卑弥呼が使者を送った魏や、あるいは日本との地理的関係によって呉とのからみもあったかもしれない。さすがに蜀は遠すぎて卑弥呼とはからみようがないだろうが。
でも、そんなことを妄想すると、けっこう楽しい。
とりあえず、幕末・維新や戦国時代をはじめ、歴史上のことを資料として残してくれた先人たちには、我々はもっと感謝しないといけないのかもしれない。じゃなかったら、誰も会ったことのない、古の時代の人物のことなんて、誰も分からないのだから。
まず邪馬台国はどこにあったか?
これが完全に特定する事ができれば、卑弥呼についてもう少しわかるかも…
例えば、その地域に残ってる祭事や昔話などの民間伝承を深く検証すれば
新たな卑弥呼像が浮かび上がってくるかもしれませんね。
やっぱり一刻も早く誰かにタイムマシンを作ってもらわなきゃ(笑)
ご存知の通り、私は日本史では「幕末ファン」です。
しかし、東洋史・西洋史と幅広く観ていくと、結局のところ、「世界近代史」に大変関心があります。
何を以て「近代」とするかは、「産業革命・市民革命」は、西欧中心史観の常識になっていますね。
さて、幕末・それ以前の江戸時代は、様々な階層の人々による資料が、いわゆる「古文書」として無数に残されています。
もちろん未解読のままになっている古文書も、それ以上に、さらに無数にあります。
特に幕末は、勤王維新派による資料は、未解読のままが圧倒的大多数です。
「赤穂浪士討ち入り事件」史料も、赤穂側であれ、吉良側であれ、未解読のまま、眠っている物が大多数残されていることも間違いありません。
だんぞうさん、「古文書解読教室」に通って、それらを読み解いて、新しい歴史像を築いてみませんか?o(^-^)o
今までの「歴史の常識」が「歴史の嘘」になることも、決して珍しくありません(笑)
昔「火の鳥」というコミックで卑弥呼(らしき人物)が出てきた時、その国は九州だったので、私の中では九州説がすりこまれてます。
タイムマシンがあったら、歴史上の謎はほとんど解明されますね。
私などがみてもさっぱりわからない古文書を、磯田さんは読みとっていけるんです。
まだ未解読の古文書が多数あるので、今後古文書解読ができる人は、貴重なんでしょうね。
それができる人は、そうそうたくさんいるとも思えませんし。
ただ、その能力を身につけるのは大変でしょうね。
相当な根気や勉強が要求されるのでしょう。
今の私には・・・ちょっと無理かなあ(笑)。
できたらいいなとは思いますけどね。
古文書解読できる人が増えて、まだ解読されていない古文書が次々に解読されていったら、歴史上の謎はある程度明かされ、これまでの通説をくつがえす事実が次々に明らかになってくるでしょう。
邪馬台国は解くことができたらノーベル賞ものだと言われていて、学生のときは本気で信じてました。九州か近畿か、、最近は近畿が有力ですね。。
邪馬台国に来た中国人の記述があるようなのですが、そこには邪馬台国へのルートが文で書かれてるのですが、それが謎の多い記述で、結局邪馬台国の場所はまだ特定できないままのようです。
いろんな受け取り方ができる内容みたいで。
近畿、、、奈良あたりの説は最近確かに有力ですね。
発掘にも力が入ってるみたいですね。
個人的には、まだ九州のイメージが強いままでいます。
実在していた小国群が大陸からの侵略に備えた防衛策のひとつだった…
なんていう説を聞いた事もありますね。
倭はこんなに遠いぞ〜行くのも船旅とか歩きとか結構めんどくさいぞ〜
その中心となる邪馬壹という国を治めているのは、おっかない力を持った女だぞ〜
まあ当時の中原の人々に向けた情報戦略とでも言いましょうか…
これはこれで面白いですけどね〜
でも、九州説、近畿説、中国説、それぞれに「ふ〜ん、そうなんだ〜」と納得してしまう私でした。
やはり、早くタイムマシンを作ってもらうしかないですなあ(笑)。