時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

喫茶店のマッチ、今のご時世では・・・

2007年11月24日 | 懐かしい系、あれこれ

私は高校生・大学生の頃、マッチを集めた時期がある。
マッチを集めるのに格好の場所は、お店・・・特に喫茶店だった。
喫茶店に入ると、必ずマッチをもらって、使わずにポケットに入れて家に持って帰った。
で、家に着くと、集めたマッチを入れておく箱があって、その日の収穫を新たに加えた。

私の通ってた大学があった町は喫茶店が密集していたので、学生街で毎日喫茶店に入っているだけでけっこうな数のマッチが集まった。
もっとも、そのうちにお気に入りの喫茶店が決まってくると中々種類は増えなくなったが、その頃になると主立った喫茶店のマッチはすでに収集ずみだったので、さほど問題はなかった。

マッチ。
今思えば、かなり集まったなあ。
でも、引っ越しなどをするうちに、いつの間にか無くなってしまった。
集めたマッチはほとんど使うことはなかったので、本当単なるコレクションだった。

それぞれのマッチ箱のデザインには凝ったものも多かった。
色んなタイプがあった。
センスのいいオシャレなもの、無機質なもの、実用的には使い辛いもの、その他。
デザイナーにとっても、マッチのデザインを考えるのは楽しい作業だったんじゃないかなあ。

マッチが活躍したのには、タバコの存在が大きかったと思う。
と言いつつ、実は、単にタバコに火をつけるだけなら、正直言うとマッチよりもライターの方が便利だった。
事実私も、マッチは集めるもの・・という認識で、タバコに火をつける場合はもっぱらライターを使っていた。
また、気のせいかもしれないが、マッチで火をつけるのとライターで火をつけるのでは、タバコの味に微妙な変化があったと思っている。
心無しか、ライターで火をつけたほうが美味かった気がしてる。

でも今は、喫煙派はとかく肩身の狭い毎日。
世の中は、禁煙の流れの中にある、喫煙派は年々減っていってる。
また、それだけでなく、喫茶店そのものの数も減ってきている。
そんなわけで、マッチというものを見かける機会は大分減った。
喫煙派の減少、喫茶店の減少・・という流れの中じゃ、マッチの存在感は薄くなる一方のような気がする。

でも・・・マッチ箱のデザインは、見てて楽しかったんだよね~。
集めたことのある人じゃないと、マッチ箱の楽しさは分からないかもしれない・・。
お店のマッチは、お店の名刺みたいなものだし、人が持ってるどこかのお店のマッチがセンスのいいデザインだったりすると、そのマッチのお店に行ってみたくもなった。そのマッチ欲しさ・・ってのもあったが、なによりそういうマッチを作るお店そのものにも興味が湧いたもんだった。マッチの評判が良い店ってのは確実にあったしね。
店にとっては宣伝材料にもなったのだ。


あのマッチ文化は、ちょいとしたものだったと思うのだが。
タバコが衰退していき、喫茶店も減ってる今となっちゃ、マッチもこのまま衰退していくしかないのだろうか。
ちょっと待っちくれ。










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