かつて「サーキットの狼」という、レーサーのコミックがあり、その人気で世の中にスーパーカーブームが起きた頃があった。
町でスーパーカーを子供たちが見かけると、「あ!スーパーカーだ!」という声があがっていたらしいが、それは「サーキットの狼」の影響は大きかったはずだ。
だが、私はもともとあまり車に興味があったほうではなかったので、そのコミックにも、スーパーカーにもあまり熱中はしなかった。
私自身一応、車の免許は持っていたし、一時はマイカーで通勤していたし、仕事では毎日車を運転して、あちこち駆けずり回っていたので、車に縁がなかったわけではない。
でも、かといって、車にこだわりがあったかというと、そうではなかった。
マイカー通勤にしても、当時私が住んでた場所は電車とバスだと片道計2時間はかかる場所だったので、仕方なくマイカー通勤していた・・というだけだ。
マイカーなら、最短ルートで通勤できるので、片道1時間15分くらいで着けたからだ。
深夜道が空いていれば一時間以内で通えたりすることも。
だが、電車だと渋滞という状況はないけれど、乗り換えなどの都合で、夜でも昼でも通勤時間は変わらなかった。いや、むしろ、夜になるとかえって昼間よりも時間がかかったりした。
急行の間隔、乗り継ぎのタイミング、そして更に乗り換えるバスの時刻表などのかねあいで。夜になると急行の間隔があいたり、バスの運行間隔もあいたりで。
そんなわけで、車は通勤上必要なものではあったが、それでも途中下車で飲みたい日などは、電車通勤にきりかえていた。
まあ、飲みたいという気持ちは大きかったが、車に対するたいしたこだわりがなかったというせいもあったように思う。
車に対するこだわりがあったわけではない私ではあったが、好きなコミックに出てくる乗り物の中では、たま~に憧れの乗り物もあった。
例えば、スーパージェッターというコミックに出てきた流星号という乗り物。
これだけは、とことん憧れた。
もしかしたら、コミックに出てきた乗り物で、私が一番憧れた乗り物が流星号だったのもしれない。
そう、現実のスーパーカーには憧れなかった私が憧れた乗り物が流星号だったことになる。
流星号は陸はもちろん、マッハ15のスピードで空を飛び、海中にも潜れるという陸海空どこでもござれの万能カーだった。だが、流星号の正体はタイムマシンであった。
つまり、陸海空そして時・・を移動できる乗り物だった。
通信機で呼び出せば、自動運転で持ち主のところまで飛んできてくれる。
車体は弾力性があり、まるで生き物のような動きを見せる。
そのくせいざという時の強度も相当なもので、分厚いコンクリートの壁など、壊して進むこともできる。
きっと、地中も進めるだろう。
となると、陸海空、そして地中を、ある時は抜群の強度で、ある時はやわらかくしなやかに進めることになる。
まあ、スーパーカーは現実の車だったし、流星号は架空の乗り物だったから、比べること自体無理はあった。
ただ、流星号の形はスポーツカーのような外観をしていた。
なので、「サーキットの狼」の影響によるスーパーカーブームの時も、私はどこか流星号と比較してしまっていたのかもしれない。
流星号は「スーパージェッター」という作品の中において、主人公のジェッターに負けない存在感にあふれていた。
ある意味、ダブル主人公のようでもあった。
だから、主役のジェッターと同等の人気があったのだろう。
また、流星号は、どこか体育館のシューズにも似ていた(笑)。そう、学校などで体育館に入る時に履き替える、ゴム製のシューズみたいな。
なので、その外観はスーパーカーみたいなかっこよさと、体育館シューズのような親しみやすさを併せ持ったような魅力があった。
確か、プラモデルも買ったように思う。
コミックやアニメに出てきた乗り物で、いいなと思った乗り物はきっと他にもあったと思う。
だが、当時ほしがった乗り物で、今も覚えているのは、まずは流星号。
学校から帰る時に、皆が見ている前で校庭で流星号を呼び出して、やってきた流星号に乗って、空高くに猛スピードで皆の前から消えてみせたい・・・と何度も思ったものだった(笑)。
「サーキットの狼」に出てきたスーパーカーは、どれも現実的な乗り物。
なので、実現不可能な流星号と比較してもしょうがない。
半・現実的な乗り物としては、「マッハGOGOGO」に出てきたマッハ号というレースカーもあった。
それなどそれなりに欲しがった子供はいたと思う。
でも、私はそうでもなかった。アニメ自体は見ていたと思うが、内容はまったく覚えていない。主題歌はよく覚えているけれど。
空を飛べる・・・ということは、当時の私にとって「自分の欲しい乗り物」としては大きな条件だったのだと思う。
だから、陸専用の乗り物より、流星号にあこかれたのだろう。
なんでも、近年、空を飛べる車というのも研究が進んでいるという。
考えてみれば、子供の時に夢見た未来には、空を飛べる車というのは当たり前のように空想の中に出てきていた。
同じような空想をしていた子供たちはきっと多かったのだろう。
だからこそ、そんな「かつての子供たち」が大人になって、空を飛べる車を開発しようとしているのだろう。
最近、若い人の車への関心が薄らいでいる・・と、よく耳にする。
でも、空を飛べる車というものが一般化したら、再び若い人から関心を集めるとは思う。
もっとも、その場合、陸と空両方の免許は必要になるだろうが。
空を飛べる車が現実化、一般化してきたら、空を飛べる車を現実的な新たなるスーパーカーとしてメインにした「サーキットの狼」のような作品が登場してくるのかもしれない。
その場合、かつてのスーパーカーとは違って空も飛べるわけだから、ウルトラスーパーカーとでも呼ばれるのかもしれない。
で、舞台は陸だけでなく、空もメインステージになるのだろう。
遅ればせながらあけましておめでとうございます。
本年もちょいちょい寄らせていただきます。
流星号、うん、私も大好きでした。
なんかメカというよりも動物的なイメージがありますよね。
全体的にうにょんうにょんした動きとか、
離れていても、ジェッターが呼べばすぐ飛んでくるところとか。
フォルムも全体的に丸こくてね。
私もプラモは作った憶えがあります。確かゼンマイ動力だったと思います。
漫画の方は時期的には高校生だったと思いますが、ほぼ記憶にありません(笑)
ただ親戚の子供たちがすごく盛り上がってて、
近くの球場で行われたスーパーカーショーなるイベントに
付き合わされた事がありました。
会場はカメラ抱えたお子様で満杯。
内容的には、車が派手な紹介と共に入場し、グラウンドを1周するだけ。
フェラーリだのランボルギーニだの、実物を初めて見たのはこの時でしたが、
当時バイク派だった私にとっては、ふ〜んってな感じでしたね。
そういえば、ずばり「スーパーカー」っていう番組もありました。
サンダーバードのスーパーマリオネーションの初期の作品ですね。
これに出てくるスーパーカーは文字通りのスーパーカーで、
流星号同様に水陸空はもちろん宇宙まで行ける夢の乗り物でした。
自動運転とか衝突回避ブレーキとか自動駐車とか電気自動車とか、
あの頃からすれば今の車って、まさにスーパーカーですよね。
今年もよろしくです。
流星号は確かに動物的でしたね。
その動きが特に。
呼べばすぐに飛んでくる点や、その動きはなにやら可愛くもありました。
確か、水上を進めるプラモデルもあったような、、、。
記憶違いだったら、すいません。
現実のスーパーカーにあまり興味がなかった私ですが、ランボルギーニやフェラーリの存在は知ってましたし、一回くらい乗ってみたいとは思いました。
跳ね上げ式(?)のドアなど、かっこよかったです。
スーパーカーという番組は知りませんでした。
そんな番組があったとは。
水陸空、宇宙、、、ほとんど流星号ですね。
流星号のスゴイのは、本来はタイムマシンであるということでした。
水陸空、宇宙、そして時間ですから。
まさに究極のウルトラスーパーカーでした。