時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「アトム・ザ・ビギニング」 を見てて

2017年06月16日 | 漫画・アニメ、そして特撮

手塚治虫先生の代表作「鉄腕アトム」の、スピンオフ的なアニメ作品「アトム・ザ・ビギニング」を、観れる時は観るようにしている。

時には観てる最中に寝落ちしてしまうこともあるけど(笑)。

 

この作品にはコミック版もあるが、とりあえずアニメ版で私は見始めたので、「初物」としてはアニメでまず最後まで見るつもりだ。

昨今のアニメ番組の制作本数の相場からいったら、そうそう何年も続くというわけもないだろうから。

 

これは、アトムに出てきた「天馬博士」と「お茶の水博士」の若い頃を描いた作品だ。

天馬とお茶の水がこういう若者時代を過ごしていたかどうかは、手塚先生の「アトム」では描かれてはいなかった。

なので、この2人の若者時代を描いたこの作品は、ある意味オリジナル作品であるといえよう。

この「アトムザビギニング」の中では、天馬とお茶の水は友人同士であり、互いにタッグを組んで、新しいロボットの製作に日夜励んでいる学生・・・ということになっている。

 

一応、「鉄腕アトム」に出てくる天馬とお茶の水のキャラクターを活かし、この2人の若い頃はこんないきさつの可能性もあったのかもしれない・・・的な仮定や想像で描かれているのであろうし、アトムを昔見ていた者としては、想像力を働かせて観てると、天馬とお茶の水のキャラクターの対比がけっこう楽しい。 

天馬など、いかにも昨今のアニメやコミックによく出てきそうな性格のキャラになっている。

こういう性格は、今のアニメやコミックでは、定番の性格なのかもしれない。

原作では天馬とお茶の水は決して仲良しではなかったと思う。むしろ、その逆だったようにも思う。

原作の設定を変えるのは反則だから、この「アトム・ザ・ビギニング」でも、いずれ天馬とお茶の水はコンビ解消するのであろう。

 

この作品を見てると、こういうスタイルの作品が「あり」なら、「アトム」以外でもいくらでもスピンオフ作品は制作可能かも・・という気にさせられる。

これまで日本で制作されてきたアニメ作品やコミックは無数にある。

大ブレイクを果たした作品の数も多い。

 

なので、こういうスピンオフで作るなら、そのネタには困らないのではないか・・・と、一瞬考えてしまった。

まあ「宝の山」なのは確かだとは思う。

 

どの作品のスピンオフを作るかという点に関しては、やはり多くの人が知っている有名作品のほうがいい。そして、有名作品は多数あるし。

とはいえ、世代を超えて認知度の高い作品ということになると、ある程度は絞られてもくるのだろう。

その中では、すでにスピンオフ的な作品が作られたことのある作品も、それなりにある。

 

まだスピンオフの「手垢」がついていなくて、原作が幅広い世代に認知度が高く、さらに名作として親しまれてきている作品・・・というぐあいに、条件をあげていくと・・・う~む。

やはり、当初思いついた時に比べたら、その条件に見合う作品となると、案外「多そうで多くない」かもしれない・・。

 

そういえば以前、NHKで前田慶次の晩年を描いたドラマがあったが、そうやって晩年時代を描くという方法もある。

 

意外なわき役を主人公にするパターンもあるし、「アトム・ザ・ビギニング」のように重要人物の「若者時代」を描くというスタイルもあれば、かつての前田慶次ドラマのように主人公の「晩年」を描くという方法もある。

他にもあるだろう。

 

そういう意味じゃ、スピンオフ作品というのは、企画力や着眼点は極めて重要なんだろうね。

 

 

話を元に戻すが、「アトム・ザ・ビギニング」、とりあえずその着眼点は、私は好きだ。

とはいえ、最初非常に期待度が高かっただけに、たまに中だるみみたいに感じることもあるけど、期待はしている。

まあ、一応都合がつく時は、見守ろうかと。

 

 

「アトム」はご存知のように、日本ではあまりにもよく知られた作品であり、キャラ。

この「アトム・ザ・ビギニング」を全部見終わった後で、もう一度あらためて「鉄腕アトム」を読み直してみる・・というのもいいかもしれない。

「アトム」を読み返す、良い口実にもなりそうだ。

 

 

そういえば過去には、アトムの中の1エピソードをコミックでリメークした「プルートウ」という作品もあった。

面白い企画だと思ったので、その後もああいうリメーク作品が出てくるんじゃないか・・とも当時思ったもんだが、案外そうでもないのが現状。

 

スピンオフよりも、やはりリメークの方が難しいのかな。

縛りもあるし、大きく逸脱してしまったら、原作のファンからのクレームもありそう。

そういう意味では、リメークの方がハードルは高いのかもしれない。スピンオフよりも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 闇に映える倉敷美観地区 | トップ | 「精霊の街」  歌詞を復刻... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (捨丸)
2017-09-19 18:30:50
そう言えば手塚先生作品では「ブラックジャック」も「ヤングブラックジャック」なんてスピンオフがありました。アニメ化も実写化もされてるようですね。あ、Dr,キリコが主人公の漫画もあったような…。残念ながら全部未見ですが(笑)。

「プルートウ」のようにたくさんのエピソードから、ひとつにスポットを当てて掘り下げるのは、うまいやり方かもしれません。

漫画やアニメではありませんが、数年前に私の大好きな日本映画2本がリメークされました。
1本はオリジナルの脚本をそのまま使用するという事で話題にもなりましたが、
私自身は主演の俳優さんの名前を見て行く気が無くなりました(笑)
作品そのものの出来も評価も散々だったようです。
今でも疑問なんですよね「リメークした意味あったの?」って。
もう1本は更にダメダメって評価でしたが、当然私も観ておりません。
当時は私本気で怒ってたように思います(笑)。

過去の作品をリメークしようとする人たちにお願いしたいですね。
オリジナルをリスペクト(私、この言葉って日本語の会話に混ざると、
ひどく陳腐で軽いものに感じて嫌いなのですが…)しているのなら、
頼むからリメークしないで下さいって。




返信する
Unknown (だんぞう)
2017-09-20 17:34:22
私は、ドクターキリコは大好きでした。
ブラックジャックとは対局にあるキャラでしたが、ジャックとは表裏一体にも思えました。
キリコが主人公のマンガ、読んでみたかったです。

プルートウは終盤まで好きだったので、またああいう作品を読んでみたいです。


リメークはハードルが高いですよね。
オリジナルが偉大であればあるほど。
また、それは、続編にも言えることだと思います。


返信する

コメントを投稿

漫画・アニメ、そして特撮」カテゴリの最新記事