無菌室育ち2

思いついたことを思いついたときに。

JR事故を救援した会社

2005年05月19日 15時07分52秒 | 社会問題ブクマメモ
JR事故救助の日本スピンドル決算「次は本業がんばる」2005年05月18日 朝日新聞より

 JR西日本の脱線事故現場近くに本社があり、操業を一時停止して社員が救援にあたった建設資材メーカー「日本スピンドル製造」(東証1部上場、兵庫県尼崎市)の斉藤十内(じゅうない)社長(59)は17日、大阪市内であった決算発表会見で「全国からたくさんのおほめの言葉をいただいた。亡くなった方々の分も本業でがんばりたい」と話した。

 事故が起きた4月25日午前、斉藤社長は社員からの連絡で会議を打ち切り、現場に駆けつけた。発生から約20分後の午前9時40分ごろだった。「救急車も少なく、200人以上の社員を一気に救援に出せるのは、うちしかないと思い、工場の一時停止を決めた」と振り返った。約230人の社員が工場の工具やはしごなどを使い、ひしゃげた車両をこじ開けるなどして乗客の救助にあたった。

 社員の献身的な救助が報道されると、同社の株価も上昇。事故前の1株220円台から急上昇して、5月6日には274円まであがった。応援やねぎらいの電子メールも毎日のように300~400通届くという。

 ただ、この日発表した同社の05年3月期決算は3年ぶりの当期黒字を確保したものの、11期連続の無配で本業は苦戦が続く。斉藤社長は「今度は業績を上げないと」と気を引き締めていた。

---上記引用---

目の前で、人情だよねぇ、やっぱ。
美談にするわけじゃないけど、いい話だと思う。

牛乳を運ぶトラックは速度を守る

2005年05月18日 15時08分37秒 | 社会問題ブクマメモ
東京新聞サイトより引用

物流システムのIT(情報技術)化が進んでいる。明治乳業(東京都江東区)は急ブレーキや急発進の回数までも把握できる配送トラックのIT管理で、コスト削減だけでなく、牛乳や乳製品の品質保持までも実現したという。同社の配送管理システムを見た。(ルポライター・瀧井 宏臣)

■明治乳業 配送トラック一元管理

 埼玉県戸田市の明治乳業関東工場では、ミルク色の工場の構内に、出発前の配送トラックがずらりと並んでいた。東京都と埼玉県を中心に、牛乳販売店や学校、スーパー、コンビニの物流センターなど約千二百カ所に、ここから牛乳や乳製品を配送するのだ。

 工場二階の業務課では、配送担当のスタッフらが、二台のパソコン画面に向かっていた。パソコン画面を見ると、二百台近い配送トラックの現在の位置が地図上に示されて一目瞭然(りょうぜん)になっている。

 もう一つのパソコン画面を見ると、トラックごとの配送先への到着時間や積載量などが分かりやすく表示されている。「定時定配」が基本で、到着時間が遅いと赤、早い場合は黄色で表示される。

 担当スタッフは、次々と入ってくる顧客からの注文に対し、どの配送トラックで対応するかを、画面を見ながら決める。才木賢治業務課長は「運行状況がリアルタイムで把握できるので、最大効率での配車が可能です」と胸を張った。

 これが、二〇〇四年四月から同社が導入した新配送管理システムだ。通信衛星を使った衛星利用測位システム(GPS)と、車両に搭載した速度や温度のセンサーなどのIT機器を駆使し、配送トラックの運行状況を一括管理する。

 新システムのメリットの一つがコスト削減。たとえば、量販店の注文は特売などがあって日々変動する。これまではそうした注文に応じて、特別にトラックを出していたが、新システムの導入で、既に走行中のトラックの空き時間に配送することが可能になった。

 トラックは製品を積み込むと、一回二、三時間かけて、五-十カ所の配送先を回る。それを一日に何回か繰り返す。新システムを採用して、トラック一台あたりの配送回数が一日二回強から三回弱に増え、コストが大幅削減されたという。

 もうひとつのメリットは品質の保持。牛乳や乳製品は冷蔵が基本で、扉の開け放しは厳禁。また、急ブレーキや急発進をすると、積んでいるヨーグルトから水分が出て味が落ちたり、クリーム類がホイップされたりする。しかし新システムでは、トラックに装備した各種センサーで冷蔵庫内の温度や扉の開閉回数、配送時の速度、急ブレーキや急発進の回数までもがチェックできる。

 物流部の土田雅一課長は「新システムで品質保持が可能になっただけでなく、運転マナーの向上にもつながった」と言う。

 同社は、すでに関東の主力三工場にこのシステムを導入しており、将来は全国十六の拠点工場すべてに導入する計画だ。また、このシステムを含めた物流システム全体のIT化も進めており、「来年度までの三年間で五十億円の物流コスト削減を実現したい」と話している。

 IT管理システムというと冷たい感じがするが、多くのスタッフが元気に立ち働いている工場を見て、何だか安心した。

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『IT物流』浸透中 コスト削減と品質保持より。

ほぼ同じ内容を、朝日新聞でも読んだ。
異なるのは、朝日はトラック業者の側から取材している点だ。
速度を守るので、後続のトラック運転手に怒鳴りつけられることもあるそうだ。
黙って耐えるのが男の道。
かっこいいぞ!牛乳運搬車!