序盤のお母さん(メグ)と
娘(サラ)の引越して来た晩の
様子が好き。
何でだろう。
メグにとっては、哀しみに満ちている
はずの新生活のスタートなのに、
反面、自由にも見えるからかも。
侵入して来た3人の泥棒が
チームワーク全くなしで、
つくづく良かった。
そして、その内の1人(バーナム)が
善人で良かった。
バーナムは、暴力をふるわないことを
明言していたり
サラを助けたり、
とても心優しい。
知恵のある人なのに、
環境に負けて犯罪に走るなんて
もったいない。
近くに住んでいるサラのお父さん
(スティーブン)が、
メグのSOSで来る。
そして
泥棒の1人に暴力を受ける。
もちろんかわいそうなシーンではある。
でも
なぜか不思議と、
天罰にも見えたりする。
サラが持病の発作を起こしている時に
スティーブンが、そんな目に遭っていて。
物語の進行の中で、
最も酷い時なのだけど…
あれは、スティーブンが罪を
贖っている時だなあ、と感じた。
不倫により元妻と子供と別居して、
他の女性と暮らしていて、
という状態のスティーブン。
だけど、メグとサラを守る。
この事件の収束後、スティーブンは
新しい妻と別れて
一人で暮らしたと思うわ。
不倫しなければ、それが原因で
離婚しなければ、
メグとサラが離れて暮らすこともなく、
犯罪に巻き込まれることもなかった。
と、考えたと思う。
下手すれば、メグもサラも
死んでいたのだし。
銀行債の証券が、ラストで舞うシーンは
大切なものがお金じゃなく
愛だと
伝えている。
家族の愛、親子の愛。
バーナムだって、そもそも
養育費のために罪を犯してしまった。
裁判で、赦免はあったと思うけれど。
パニックルームに精通した技術を
犯罪に用いては、ならなかったよね。