境界性人格の診断を受けた主人公、
スザンナ。
そもそもだけど、人格障害という程
ひどくはない状態だったのでは?
と思う。
この映画は、実話が元。
原作も読んだ。
時代のせい、
家庭のせい、
過敏な時期のせい。
スザンナは、周囲の人たちを
計算の上で混乱させたり、
諍いを起こさせたりはしない。
だから、境界例じゃないと思う。
でも、過敏なあまりに
時間のズレや途切れを感じたり
離人の症状が出たりしているから、
全くの健全な状態でもない。
賢くて多感で素直で優しくて、
ちょっと病んだ状態の
良い子なスザンナが、
思春期病棟(おばあさんもいるけれど)に入ったことは
スザンナ本人の人生に、素晴らしい働きを
もたらせたし、
自らの病気に悩まされていた、病棟の少女たちの助けになったと思う。
人との出逢いは、いつでも
どのような場所であっても、
光に変えられる。