衝動買いした南瓜苗をプランターに植えたのは4月の初め。小さな苗を二つと、大き目のプランターを買った。
息子に「庭で南瓜を育てるのか」と呆れられた。確かに戦争中じゃあるまいし、あまりしないことだろうけれど「許せ」
小さな小さな苗だったので、大きなプランターに一緒に植えると良いと思っていたけれど、思い出したのは畑の南瓜がゆったりとした広さに植えられていたことだった。
絶対二本一緒は駄目だと、急遽ありあわせのプランターに「ちょっと狭いけれどガンバレ」と分けた。
プランターを並べると庭の防草シートの上を、大きな葉っぱがどんどん元気に伸びて行った。そこまでは良かったのだけれど、あっという間にウリハムシの攻撃を受けてボロボロ・・。
一応消毒もしはしたが繰り返したくはなく、木酢液や石灰を使って悪戦苦闘・・。息子がニームでも消毒してくれたが、そんなものでは追いつかず喰われ放題となった。
かぼちゃを袋で覆い灼熱に対抗してせっせと水やりをしていると、ご近所さんが「子供みたいやな」って声をかけてくださって「本当に・・」と笑ったとき・・、心に余裕もなく偏った子育てをして来たことを思い出し、忸怩たる思いが心の奥から湧き上がって来た。
やっと待ちに待った収穫の合図が蔓に出たので、袋から出して茎を切り離して収穫した。虫の攻撃で葉はボロボロだったけれど、出て来た南瓜はつやつやと傷も無く綺麗で、それなりに重みもあり美味しそうに見えた。
多くの収穫は絶対に無理だと思っていたので一本仕立ての一粒種。二本植えて二個の収穫。一つは1200g、ちょっと狭いプランターは900gほどで植物は環境に正直だった。
食べられるのは一カ月ほど後になるけれど、悪戦苦闘した味は甘いか苦いかお楽しみ。朝のデボーションで息子が感謝のお祈りをしてくれた。
一輪の花の美しささえも神さまからのプレゼント。咲く花も美味しい実も主の祝福でありお恵み。心を合わせて「アーメン」と言った。
子育てもかぼちゃ育ても主の恵み 炎天に勝つ実を喜びぬ