勉学励

長らく更新していなく、ブログのIDを忘れたので作り直し。
趣味は建築環境工学、日本・西洋建築史、歴史、日本仏教、鉄道。

老兵でもかなりの頑張り屋、南海電気鉄道6000系

2016-09-24 20:08:25 | 日記

関西の大阪府にある難波から和歌山県和歌山市までを結ぶ南海線と歌山県の橋本を経由し極楽橋へのアクセス駅である高野下までを結ぶ高野線を保有している南海電気鉄道。その南海電鉄の高野線にはある車両が存在する。

この車両、6000系電車である。時は1962年、東急車両が米国バッド社にライセンス供与を受けて開発された。我が国初のオールステンレス車体構造を採用した電車である。
ステンレスはこれまでの鋼製の弱点だった錆に強く車体を軽量化できるのでコスト削減にもつながるという今では当たり前になったが、画期的な車体なのだ。
後に台車更新や車内更新を経て現在に至る。
この車両、今年で初期車の車齢が50年を超えているのに驚くことに1両も退役しておらずなおかつ、50年間車両基地などの転属などが一切ない。
ほかの私鉄では大体20年経ち始めたら支線に転属したり他社に譲渡して退役したり、30年を超えたら退役して解体する例がみられるが、6000系は転属や廃車なのが一切無く50年以上の月日がたった現在でも確固たる地位を守り続けているというまさにすごく頑張り屋さんの車両である。
人間の年齢に例えるならもう70歳は過ぎてるであろう6000系…、それでも老朽化がほとんどないことから今後も退役の予定はないらしい。

優等運用(優等とは各停よりも上の種別)につく6000系。オールステンレスを輝かせ、古さを感じさせない軽快な走りで私の目の前を駆けていった。

同じく、優等運用につく6000系急行。別の直線アングルで撮影。
この6000系を撮っているとき、6000系のモーター音から「俺だって頑張っているんだから、たとえ何があろうと鷲よりも若手なお前が諦めたり弱音を見せるな!!」という声が聞こえた気がした。
勉学に励み、自身の道を貫こうと決心した瞬間であった。


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