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佐藤文音制作日記

NEWS、日々のこと。

版画日誌5/10

2024-05-10 19:40:00 | Weblog
今日刷るスタッフの版が特殊だったため、別曜日から再びWさんが指導に来てくださった。9年前に先生の元から独立された刷り師さんも様子を見に来て、結局最後まで指導してくださった。
申し訳なさと、色々質問できて嬉しい気持ち。今の工房は善意で支えられている。

ローラーブレンド(グラデーション)、とても綺麗。感動した。いつかやりたい。





私はスポンジを担当。


しかし、改めてリトグラフの難しさを実感している。あまりに職人の世界すぎる。
私の細かい描画とベタを、一人で刷るイメージが全くわかない。人は失敗を重ねて成長するものだが、私は工房に入ってから(先生のおかげで)失敗したことが無かったので…

そもそも、学生時代は細かい絵を描く人ではなかった。






↑学生時代の作品。若さを感じる。
ダーマトグラフも解墨も使ってない。
下手くそだったので版が壊れにくいとされたトナーを使用していた。版も潰れている、美しさも繊細さもない。

私が病的に細かく描くと、先生が「佐藤さんの版、細かすぎて難しいんだよ。困っちゃうよ俺…全くしょうがねぇな〜」と言いながらも、美しく刷ってくれるのが好きだった。完璧な刷りに息を飲む私に「綺麗だろ?」とニヤリとするのも好きだった。
学生時代では絶対無理な表現も、先生の手にかかれば描画した通りに刷れる。それが面白くて、先生に困られるのも嬉しくて、どんどん細かい作業になっていった。先生は間違いなくリトグラフの神様だった。

まあそんなわけで、神様がいない今、残されたのは「刷れないのに細かい描画をする私」…
そもそも自分の版を作って練習しないと、失敗すら経験できない状態。
工房がいつまで存続出来るかわからないけど、自分で刷れるようにならないと。まだ私だけ製版もウエットウォッシュも未経験。
スランプとか言ってる場合ではない。とにかく、何かを刷らねば。


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