谷藤綾香のテューバ日記

岩手県在住のテューバ奏者、谷藤綾香の演奏活動についてです。

★ 最新記事は演奏会のお知らせ記事の下にあります♪ ★

言霊

2006年06月29日 22時21分14秒 | Weblog
 ラヴェル作曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』(原曲ピアノ、後に作曲者自身の編曲のオーケストラ版も有名)

 酒井格作曲『たなばた』(吹奏楽)

この、一見関係のなさそうな2曲。
しかし、共通する事項がある。
それは、作曲者自身は特に意味があって曲名をつけたわけではないこと。

皆さんは、言霊を信じるだろうか。
『言霊(ことだま)』とは、言葉にあると信じられた呪力、という意味。
言葉にした時点で、魂をもつということだ。


この2曲は、私が25年の人生で一番辛かった19歳のときに関わりのあった曲だ。
人を信じて信じて信じ抜いて、その結果裏切られ、それでも信じたかった。
生きることが辛くてたまらなかった時にこの2曲と関わった。
この曲を演奏したり、聴いたりすると、耳鳴りがして、演奏以外の音が聞こえなくなり、ふっとなにかに包まれる感じがした。
今でも、聴いたり、演奏したりすると、背中がゾクゾクして、周りが見えなくなることがある。

ラヴェルは亡き王女を思ってこの曲を書いたわけではないし、酒井格さんも七夕を思って書いたわけではないらしい。
しかし、題名をつけた時点で言霊が宿り、作曲者が考える以上にその曲は題名に支配されると私は考える。

だから、言葉を発するときには、注意しなければならない。
人を傷つけることも、勇気づけることもできる。
また、思ってもいないことを言うと、その方向に進んだりする。
私は、これだけおしゃべりだが、実は、人と喋ると相手を傷つけるという恐れから人と触れ合うのが苦手だ。
わかっているが、なかなか実行できず思ったことをすぐ言葉にしてしまう自分が嫌だ。


なんで急にこんな話しをしたかというと、大学時代の親友でオーボエ吹きのOちゃんから『明後日、本番で亡き王女のためのパヴァーヌやるの。』という報告があったからだ。
本番がんばれ!O chan


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (藤田 啓義)
2006-06-30 21:49:25
海へ…

の最初のティンパニーの次入るDの音の二分音符は1,2を使うべきですか?3を使うべきですか?



返信する
書き忘れました♪ (藤田啓義)
2006-06-30 21:51:00
谷藤さんのメールアドレス分かりません(>_<)なので教えて下さい_| ̄|〇
返信する
藤田くんへ (谷藤)
2006-07-01 00:58:48
返事遅くなってごめんね…。



質問の答えは、前のレスのコメントに載せてみたよ☆
返信する