先日 ヤマハ ビラーゴ400 が アクセルを開けると マフラーから ”パン パン”と アフターファイアーするとのことで入庫しました。
修理とともに ヤマハ ビラーゴ400について 少し書きたいとおもいます。
今回の アフターファイアーの 原因は 前後キャブレターの同調がくるっていたこと。 また 前後のパイロットスクリューの戻し回転数が 前後で違っているとともに 規定回転数とはかけはなれていた。 キャブレター内の汚れもすこしあり、フロートバルブの動きも悪かった。
キャブレターの分解清掃、パイロットスクリュー回転数を規定値に戻し 同調をとった。
アフターファイアーもなくなり 始動性も改善。 修理完了となった。
ヤマハ ビラーゴ で 書きたかったことは 個人的な感想ですが デザインにこだわったつくりで 面白い箇所があること
例えば
YAMAHA Virago と書かれた タンクに見えるカバーの下には フレーム自体がエアクリーナーケースになっていること。
ちなみに ガソリンタンクはシート下にあります。
また、このフレームとシリンダーに挟まれたキャブレター この狭いスペースにはまるように設計されたかのような造りである。
上の写真は 車台左からの写真ですが 見えているのは フロートチャンバー(ガソリンが一時的におくられてくるところ) 多くのオートバイのキャブレターでは フロートチャンバーは キャブレターの下側にあるのですが この車両は キャブレターの左横にある。
右側からの写真 バキュームピストンが右から 左に向かって 横置きである。
たいていのオートバイのキャブレターは 上側から 垂直方向でついている。
また このキャブレター シリンダーとフレームに挟まれているため 脱着がしにくい 自分も今回で2回目だが 1回目が十年以上前で 取り付けに てこずった としか憶えていない。
コネクティングチューブ分の余裕があるが コネクティングチューブのボルトがキャップボルトのため 狭い部分にはいるように 今回も工具を加工して使った。
慣れれば そんな時間はかからないと思うが なれる前に 最近では 残念ながら 見かけないバイクである。
※また、気をつけないといけないのが キャブレターのオーバーフローパイプが 前シリンダーの左上のカバー内ささっているので オーバーフローしている車両でオーバーフローに気がつかず 前側点火プラグで 点火チェック(スパークプラグに火花がでているか?目視の点検)すると 前側のプラグが ちょうど左側なので たいへんなことになる。(どんな車両でも オーバーフローしているバイクで点火チェックは危険です。)
と言うのも 大事に至らなかったが 整備士 なりたてのことに 経験したことがあるからである。
それ以来 点火チェックは 必ず 安全をたしかめてからにしている。
ヤマハ ビラーゴ400 スリムでデザインが好きなバイクの1つで
このバイクは 400cc V型2気筒 軽快で タンクがシート下なので重心も安定していて 街乗りはもちろん 高速道路まで ストレスなく走り 個人的には平坦な林道を軽く走っても以外と面白かったです。(タイヤがすべりやすいので あまりおすすめはしませんが)