AviUtlのカメラ制御の使い方を完全攻略!!

AviUtlという無料の動画編集ソフトで3D映像を作る事が出来る「カメラ制御」オブジェクトの使い方につい徹底解説します。

AviUtlのカメラ制御オブジェクトでカメラを水平移動させる使い方

2023-06-06 12:10:55 | AviUtl

AviUtlのカメラ制御オブジェクトでカメラを水平回転させたり垂直回転させたりするには、カメラ制御オブジェクト専用のエフェクトである「カメラ効果」の「目標中心回転」の水平回転や垂直回転の値を直線移動で変化させるだけですが、カメラを水平移動させるにはいくつの設定を行う必要があります。

カメラを水平移動させるには、2つのパターンがあるので、この記事では、カメラを水平移動させる2つのパターンについて紹介したいと思います。

カメラ制御の「XYZ」と「目標XYZ」の値を合わせる

カメラ制御のカメラを水平移動させる1つ目の方法は、カメラ制御の「XYZ」の値の変化量 と 「目標X」「目標Y」「目標Z」の値の変化量を合わせる方法です。

例えば、カメラ制御の「X」を直線移動に設定して、「X」の値を「200」から「2200」へ変化させる場合、「X」の値の変化量は「2000」になります。

ですので、カメラ制御の「目標X」の値の変化量も「2000」になるように設定しますので、「目標X」の値を「400」から「2400」に変化させます。


カメラ制御の「X」の値を「200」から「2200」、「目標X」の値を「400」から「2400」に設定

そうすると、カメラが少し斜めを向いた状態で、カメラが水平移動していく映像になります。


カメラが水平移動する

「目標レイヤ」でカメラ制御が挿入されているレイヤーを指定する

カメラ制御のカメラを水平移動させる2つ目の方法は、カメラ制御の「目標レイヤ」で、カメラ制御が挿入されているレイヤーを指定する方法です。

「目標レイヤ」でカメラ制御オブジェクトが挿入されているレイヤーを指定すると、カメラが常に正面を向いている状態になり、その状態でカメラ制御の「XYZ」を直線移動などで変化させれば、カメラが水平移動する映像になります。


「目標レイヤ」でカメラ制御オブジェクトが挿入されているレイヤーを指定

カメラが正面を向いたまま水平移動する映像になる

ただ、「目標レイヤ」でカメラ制御オブジェクトの挿入されているレイヤーを指定した場合、「目標X」「目標Y」「目標Z」の値位によるカメラの向きの調節は行えなくなり、「カメラ効果」エフェクトの「目標中心回転」で「水平回転」や「垂直回転」の値によるカメラの向きの調節も行えなくなるので、その点に注意してください。

 

AviUtlのカスタムオブジェクトの「星」とカメラ制御を一緒に使う

2023-05-31 11:39:56 | AviUtl

AviUtlのカスタムオブジェクトでは、雨や雲、雪といった映像を簡単に作れます。

そんなカスタムオブジェクトの映像の種類の中で、「星」という種類の映像は、3D空間に星の映像を配置するので、カメラ制御と一緒に使える映像となっています。

カスタムオブジェクトの「星」の映像
カスタムオブジェクトの「星」の映像

ただ、カスタムオブジェクトの「星」の映像を3D映像として扱うのは少し複雑なので、カメラ制御と一緒に星の映像を使う際の注意点について紹介していきます。

カスタムオブジェクトの「星」の映像は平面の円図形

まず、注意していただきたいのは、カスタムオブジェクトの「星」の映像は、平面の円図形を3D空間に配置していて、その円図形が常にカメラの方を向き、カメラの方向へ移動してくる映像になっているという点です。

ですので、カメラ制御の「XYZ」でカメラの位置を移動しても、自動的に、円図形がカメラの方を向き、カメラの正面に向かって移動してくる映像になります。

円図形がカメラの方を向いて向かってくる
円図形がカメラの方を向いて向かってくる

ですが、カスタムオブジェクトの「星」を「拡張描画」に切り替えて、「X軸回転」などで3D回転させると、3D空間に配置されている円図形のまとまりを、1つの塊としてX軸回転させるため、星が移動しているのを横から見ているような映像になります。

カスタムオブジェクトの「星」を「X軸回転」で3D回転させた
カスタムオブジェクトの「星」を「X軸回転」で3D回転させた
星の映像が移動しているのを横から見ている映像
星の映像が移動しているのを横から見ている映像

カスタムオブジェクトの「星」とカメラ制御を合わせた使い方をする際には、この点に注意して3D映像を作るようにしてください。

 

AviUtlのカメラ制御と合わせた使い方をするカスタムオブジェクト

2023-05-11 10:37:29 | AviUtl

AviUtlのカスタムオブジェクトの種類の中には、カメラ制御と合わせて使う事で効果が発揮されるものがあります。

そのカスタムオブジェクトは「ランダム小物配置(カメラ制御)」というものです。

カスタムオブジェクトの「ランダム小物配置(カメラ制御)」
カスタムオブジェクトの「ランダム小物配置(カメラ制御)」

カスタムオブジェクトの「ランダム小物配置(カメラ制御)」では、3D空間にランダムに立方体や多面体、球体などを配置する事が出来ます。

カメラ制御の「XYZ」でカメラの位置を動かしたり、「目標X」などでカメラの向きを変えた場合にも、「ランダム小物配置(カメラ制御)」で配置される立方体や球体は3Dとなっているので、立体的な3Dの映像になります。

「ランダム小物配置(カメラ制御)」の設定項目

「ランダム小物配置(カメラ制御)」の設定項目には以下のものがあります。

  • 範囲
  • サイズ
  • 形状
  • 設定ボタン
「ランダム小物配置(カメラ制御)」の設定項目
「ランダム小物配置(カメラ制御)」の設定項目

「ランダム小物配置(カメラ制御)」では、これらの設定項目でランダム配置されてる立方体の数や、大きさ、形状などの調節を行うことが出来ます。

「数」という項目では、ランダム配置されてる小物の数を設定する事が出来ます。

「数」の値を「500」に設定すると、3D空間に500個の小物が配置されます。

「ランダム小物配置(カメラ制御)」の「数」を「500」に設定
「ランダム小物配置(カメラ制御)」の「数」を「500」に設定

範囲

「範囲」という項目では、ランダム配置される小物の範囲を設定する事が出来ます。

「範囲」の値を「2000」に設定すると、3D空間の上下左右前後の2000pxの範囲に小物がランダム配置されます。

「ランダム小物配置(カメラ制御)」の「範囲」を「2000」に設定
「ランダム小物配置(カメラ制御)」の「範囲」を「2000」に設定

サイズ

「サイズ」という項目では、ランダム配置される立方体などの小物の大きさを設定する事が出来ます。

「サイズ」の値を大きくすると、ランダム配置される小物のサイズが大きくなります。

「ランダム小物配置(カメラ制御)」の「サイズ」の値を大きくする
「ランダム小物配置(カメラ制御)」の「サイズ」の値を大きくする

形状

「形状」という項目では、ランダム配置される小物の形状を設定する事が出来ます。

「形状」の値が「0」の時には球体、「1」の時には三角形、「2」の時には正方形、「3」の時には星形、「4」の時には四角形、「5」の時には立方体、「6」の時には正八面体、の形状になります。

「形状」の値が「0」の時は球体
「形状」の値が「0」の時は球体
「形状」の値が「1」の時は三角形
「形状」の値が「1」の時は三角形
「形状」の値が「2」の時は正方形
「形状」の値が「2」の時は正方形
「形状」の値が「3」の時は星形
「形状」の値が「3」の時は星形
「形状」の値が「4」の時は四角形
「形状」の値が「4」の時は四角形
「形状」の値が「5」の時は立方体
「形状」の値が「5」の時は立方体
「形状」の値が「6」の時は正八面体
「形状」の値が「6」の時は正八面体

設定ボタン

「ランダム小物配置(カメラ制御)」の設定ボタンをクリックすると、3D空間に配置する小物の設定が行えます。

パラメータ設定画面の「色」という項目では、ランダム配置される小物の色を設定する事が出来ます。

パラメータ設定画面の「色」を設定
パラメータ設定画面の「色」を設定

パラメータ設定画面の「回転速度」という項目では、再生した際に小物が回転する速度を設定する事が出来て、「回転速度」の値を大きくすると、小物が回転する速度が速くなります。

回転速度の値を大きくした
回転速度の値を大きくした
小物が回転する速度が速くなった
小物が回転する速度が速くなった

「ランダム色」という項目にチェックを入れると、ランダム配置される小物の色が、それぞれ異なる色になります。

「ランダム色」にチェックを入れた
「ランダム色」にチェックを入れた

このように、AviUtlのカスタムオブジェクトの「ランダム小物配置(カメラ制御)」では、カメラ制御を使った際に、3D空間に小物がランダム配置されている映像を作る事が出来ます。

 

AviUtlのアニメーション効果の「球体(カメラ制御)」の使い方

2023-05-06 08:29:10 | AviUtl

AviUtlのアニメーション効果エフェクトの1つに「球体(カメラ制御)」というエフェクトがあります。

このエフェクトは、「立方体(カメラ制御)」と同じく、カメラ制御で3D映像を作る際に、3Dの球体としてオブジェクトの映像を変化させる事が出来るエフェクトです。

AviUtlのアニメーション効果の「球体(カメラ制御)」エフェクト
AviUtlのアニメーション効果の「球体(カメラ制御)」エフェクト

「球体(カメラ制御)」エフェクトの基本的な使い方は、「立方体(カメラ制御)」エフェクトと同じですので、簡単に使い方を覚えられると思います。

「球体(カメラ制御)」の設定項目

「球体(カメラ制御)」は、「立方体(カメラ制御)」と同じで、エフェクトを追加した時点で、自動的に3Dの球体の映像へと変化させてくれます。

ですので、「球体(カメラ制御)」の設定項目も「サイズ」という項目1つしかありません。

「球体(カメラ制御)」の「サイズ」の値を大きくした
「球体(カメラ制御)」の「サイズ」の値を大きくした

「球体(カメラ制御)」の「サイズ」の値を大きくすると、3Dの球体が大きくなります。

※ また、「球体(カメラ制御)」エフェクトの場合にも、図形オブジェクトに施すときは、グラデーションエフェクトと併用しましょう。

楕円体にする

3Dの球体を楕円体に変化させたい場合には、「基本効果」エフェクトの「拡大率」を追加して、拡大率の「X」と「Y」の値を調節しましょう。

「基本効果」の「拡大率」エフェクトの「X」と「Y」を調節
「基本効果」の「拡大率」エフェクトの「X」と「Y」を調節

また、球体の場合には、図形オブジェクトの「ライン幅」の値を小さくすると、枠線だけになりませんので、注意してください。

図形オブジェクトの「ライン幅」の値を小さくしても枠線だけにはならない
図形オブジェクトの「ライン幅」の値を小さくしても枠線だけにはならない
 

AviUtlのアニメーション効果エフェクトの「立方体(カメラ制御)」の使い方!!

2023-04-22 07:56:29 | AviUtl

AviUtlのエフェクトの1つに「アニメーション効果」というエフェクトがあります。

「アニメーション効果」というエフェクトでは、様々なアニメーション系のエフェクトを施す事が出来て、その中にはカメラ制御の対象として3D映像を作るときに利用できるものもあります。

AviUtlのアニメーション効果エフェクト
AviUtlのアニメーション効果エフェクト

アニメーション効果エフェクトの中でカメラ制御と合わせて使う事が出来るものの中に「立方体(カメラ制御)」というものがあります。

この「立方体(カメラ制御)」では、3Dの立方体を作る事が出来るので、使い方を覚えれば、カメラ制御を使う時に、立方体の3D映像を作る事が出来るようになります。

AviUtlのアニメーション効果エフェクトの「立方体(カメラ制御)」
AviUtlのアニメーション効果エフェクトの「立方体(カメラ制御)」

「立方体(カメラ制御)」の設定項目

「立方体(カメラ制御)」をアニメーション効果で選択した時点で、自動的にそのオブジェクトを3Dの立方体に変化させてくれます。

ですので、「立方体(カメラ制御)」というエフェクトの設定項目は「サイズ」という項目しかありません。

「サイズ」の値を大きくすると立方体が大きくなります。

「立方体(カメラ制御)」のサイズを大きくする
「立方体(カメラ制御)」のサイズを大きくする

また、図形オブジェクトに「立方体(カメラ制御)」エフェクトを施した場合、図形の色が一色だと立体なのかどうか判断できないので、図形オブジェクトに「立方体(カメラ制御)」エフェクトを施す場合には、「グラデーション」エフェクトも一緒に施すようにしましょう。

立方体を直方体に変化させる

「立方体(カメラ制御)」エフェクトを施した場合、図形オブジェクトなどの「縦横比」項目による図形の縦横比の調節が行えなくなります。

ですので、3Dの立方体を直方体などに変化させたい場合には、「基本効果」エフェクトの中の「拡大率」を使います。

「基本効果」エフェクトの「拡大率」を追加する
「基本効果」エフェクトの「拡大率」を追加する

「基本効果」エフェクトの「拡大率」の「X」と「Y」の値を調節すると、立方体が直方体に変化します。

「基本効果」エフェクトの「拡大率」で3Dの直方体を作る
「基本効果」エフェクトの「拡大率」で3Dの直方体を作る

枠線だけの立方体と直方体

図形オブジェクトに対して「立方体(カメラ制御)」エフェクトを施していて、立方体と直方体の映像を枠線だけの状態にしたい場合には、図形オブジェクトの「ライン幅」の値を小さくしましょう。

図形オブジェクトの「ライン幅」の値を小さくする
図形オブジェクトの「ライン幅」の値を小さくする

このように、AviUtlのアニメーション効果エフェクトで「立方体(カメラ制御)」を選択すると、オブジェクトの映像を3Dの立方体にする事が出来ます。