「はじまりのみち」2回目の鑑賞に行ってまいりました。
上映館の中州大洋劇場、趣があっていいですね!
感想ですけど・・・・・基本的には前回と同じです。
ですが前回よりは好意的に思えました。
映画のクライマックスが木下恵介監督の作品
「陸軍」の参照部分なんですけどね。
どうもその「陸軍」の田中絹代さんの演技でぐっと来る事に
前回は違和感を感じてたのです。
だって原監督の映画観に来たのになんで他の監督の映画の
ワンシーンで感動しなきゃいけないんだ?とか思いましてね。
でぇ、今日観ててその違和感の意味が分かったんですけど
その「陸軍」のシーン、私観てたんですよ。
去年の頭かな?宮崎であった原監督のトークショーで
監督お勧めの映画って事でその場面を観ていたのでした。
詳しくはこちら
http://blog.goo.ne.jp/attackchance/e/805a42f5f762db8794ea265b62f82f84
だもんで映画の盛り上がりシーンでいきなりこれが出てきても
驚きも新鮮さも無かった訳ですね。
これ、見ず知らず、で映画を見てたらあの延々とした引用シーンも
印象が変わっていたかもしれません。
ひょっとしたら原監督は木下監督の作品「陸軍」を意識的に
自分の映画のクライマックスの持ってきたのだと、
その冒険的手法を好意的に解釈していたかもしれません。
つー事はあれだな、まぁサンプリングだな。
ロック、フォーク等の文脈つーよりヒップホップ的手法だな。
でもヒップホップでもサンプリングした音が楽曲のメインになる事は無い。
サンプリング音源をバックにしたライムがあくまで表現の主、です。
私はあくまで「原オリジナル」が観たかったのだと思います。
正直、木下作品の引用はここまで観たくなかったです。
その時間を、あの原メッソドとも言える濃密なドラマ感の熟成に
使って貰いたかった。
折角各シークエンスは1級品、現代日本の映像作家では群の抜く実力を
遺憾なく発揮されているのに、その繋がりがいつもの原作品と比べると
駆け足過ぎる。
もっともっと、これでもか!と言う位クドく描いて欲しかったです。
「クゥ」しかり「カラフル」しかり、の様に。
それか90分の尺であればその範囲での工夫をもう少しして欲しかったです。
だって「クレヨンしんちゃん」シリーズではそうされていましたから、原さんは。
あの圧倒的尺不足の中であれだけのドラマツルギーを醸し出しておられたんですから。
次回はDVD出てから鑑賞します。
いつもの原作品なら劇場で10回は観ますが、今回はこの2回で締めます。
出来ればDVDではディレクターズカット版とかでもう少し長く描いてくれないかな?
あと、宮崎あおい、要らない。
あの甘ったるい声で語りされても入って来ない。
DVDでは語り差し替え希望。
上映館の中州大洋劇場、趣があっていいですね!
感想ですけど・・・・・基本的には前回と同じです。
ですが前回よりは好意的に思えました。
映画のクライマックスが木下恵介監督の作品
「陸軍」の参照部分なんですけどね。
どうもその「陸軍」の田中絹代さんの演技でぐっと来る事に
前回は違和感を感じてたのです。
だって原監督の映画観に来たのになんで他の監督の映画の
ワンシーンで感動しなきゃいけないんだ?とか思いましてね。
でぇ、今日観ててその違和感の意味が分かったんですけど
その「陸軍」のシーン、私観てたんですよ。
去年の頭かな?宮崎であった原監督のトークショーで
監督お勧めの映画って事でその場面を観ていたのでした。
詳しくはこちら
http://blog.goo.ne.jp/attackchance/e/805a42f5f762db8794ea265b62f82f84
だもんで映画の盛り上がりシーンでいきなりこれが出てきても
驚きも新鮮さも無かった訳ですね。
これ、見ず知らず、で映画を見てたらあの延々とした引用シーンも
印象が変わっていたかもしれません。
ひょっとしたら原監督は木下監督の作品「陸軍」を意識的に
自分の映画のクライマックスの持ってきたのだと、
その冒険的手法を好意的に解釈していたかもしれません。
つー事はあれだな、まぁサンプリングだな。
ロック、フォーク等の文脈つーよりヒップホップ的手法だな。
でもヒップホップでもサンプリングした音が楽曲のメインになる事は無い。
サンプリング音源をバックにしたライムがあくまで表現の主、です。
私はあくまで「原オリジナル」が観たかったのだと思います。
正直、木下作品の引用はここまで観たくなかったです。
その時間を、あの原メッソドとも言える濃密なドラマ感の熟成に
使って貰いたかった。
折角各シークエンスは1級品、現代日本の映像作家では群の抜く実力を
遺憾なく発揮されているのに、その繋がりがいつもの原作品と比べると
駆け足過ぎる。
もっともっと、これでもか!と言う位クドく描いて欲しかったです。
「クゥ」しかり「カラフル」しかり、の様に。
それか90分の尺であればその範囲での工夫をもう少しして欲しかったです。
だって「クレヨンしんちゃん」シリーズではそうされていましたから、原さんは。
あの圧倒的尺不足の中であれだけのドラマツルギーを醸し出しておられたんですから。
次回はDVD出てから鑑賞します。
いつもの原作品なら劇場で10回は観ますが、今回はこの2回で締めます。
出来ればDVDではディレクターズカット版とかでもう少し長く描いてくれないかな?
あと、宮崎あおい、要らない。
あの甘ったるい声で語りされても入って来ない。
DVDでは語り差し替え希望。