瀬海ノ世界

atakawa sekai's world

素肌

2006-05-11 16:12:16 | Weblog
暗闇に生身のまま立ち尽くす
窓越しに押し付ける暴風
背中で聞いて

床に映る黒い影と
バスルームからもれる光
見下ろしていた

包むものはないけど
あえてアタタカイと呟いた

シャワーに震えている体の
徐々に侵食する傷に
まだ生きている意味を問う
嵐を隔てた夜に

離さなければいいのに

2006-05-08 23:41:29 | Weblog
笑ってよ
嫌われるのが恐くて
傷を増やしに出かける君を
笑顔で見送る臆病を

作ってる
過ちを許すポジション
包むように見せかけてるけど
必死に我が身をヒイテイル

殴ってでもいい引き止めて
無理にでも強く抱きしめて

わかってる
お互いに寂しがりや
キスを待ってる唇は
抗いながらも奪われたい

距離が在るのに求めてて
踏み込めないのに愛してて

本当はずっと
恐れを忘れて
君を埋めてしまいたいのに

身をさらし続けるのを
終わりにできればいいのに

今日こそこのまま
離さなければいいのに

きみのなまえ

2006-05-04 01:28:05 | Weblog
君の名前を見るだけで
胸の底が抜け落ちていく

好きな分だけ深い果てまで

恋の歌には涙が出るし
一息つくたび思い浮かぶし
だけど気持ちの参った時には
心強く支えるの

まるで魔法の言葉みたい
全てが理由を持っていて

意味の無い字は無いのだと

そばにいなくてもいつもどこかで
光を放つ気配を感じ
それだけでいつも響き合う
幸せが届くから


君の名前を見るだけで
胸の底が抜け落ちていく