瀬海ノ世界

atakawa sekai's world

春日

2006-06-23 23:04:08 | Weblog
橋に晒された丸ノ内線は
すぐに隠れて足元を揺さぶる

行楽と白熱の歓声は
始終かつ遠くに聞こえる

そんな横の薄暗いヤニバで
世間をあざ笑う表情で
真面目に悩みを語って

好き勝手やってるだけなんて
いつもさげすんでたけど

芽の出る奴なんかは
もうとっくに遥か先だし

希望に溢れる
切りすぎた前髪の下は
迷いと自信喪失が立ち込めてた

Ah 夢を追い掛ける
僕らの走る姿はそれでも
Ahうつ向く涙すら
透き通る煌めきが包んでいた

一生に一度限り
社会にまみれる前の
青い過渡期を忘れないで
溺れないで

素肌

2006-05-11 16:12:16 | Weblog
暗闇に生身のまま立ち尽くす
窓越しに押し付ける暴風
背中で聞いて

床に映る黒い影と
バスルームからもれる光
見下ろしていた

包むものはないけど
あえてアタタカイと呟いた

シャワーに震えている体の
徐々に侵食する傷に
まだ生きている意味を問う
嵐を隔てた夜に

離さなければいいのに

2006-05-08 23:41:29 | Weblog
笑ってよ
嫌われるのが恐くて
傷を増やしに出かける君を
笑顔で見送る臆病を

作ってる
過ちを許すポジション
包むように見せかけてるけど
必死に我が身をヒイテイル

殴ってでもいい引き止めて
無理にでも強く抱きしめて

わかってる
お互いに寂しがりや
キスを待ってる唇は
抗いながらも奪われたい

距離が在るのに求めてて
踏み込めないのに愛してて

本当はずっと
恐れを忘れて
君を埋めてしまいたいのに

身をさらし続けるのを
終わりにできればいいのに

今日こそこのまま
離さなければいいのに

きみのなまえ

2006-05-04 01:28:05 | Weblog
君の名前を見るだけで
胸の底が抜け落ちていく

好きな分だけ深い果てまで

恋の歌には涙が出るし
一息つくたび思い浮かぶし
だけど気持ちの参った時には
心強く支えるの

まるで魔法の言葉みたい
全てが理由を持っていて

意味の無い字は無いのだと

そばにいなくてもいつもどこかで
光を放つ気配を感じ
それだけでいつも響き合う
幸せが届くから


君の名前を見るだけで
胸の底が抜け落ちていく

普遍の片鱗

2006-04-26 21:49:13 | Weblog
不変の片鱗

香り 風に とり去られ
一人 光り 見失う

そばに 春の あることが
ゆえの 陰り 痛みつつ

とくと 努める 木漏れ陽の手よ
どうか しばらく そのままで

水面に 映る カタチを なくした
全てを 疑う この哀れな目を
君は信じて 離れないで


我の 掴めぬ 片鱗は
君に あるべく 生き続く

ぬくい 息吹の 秘めたるを
心 求めつつ なじめずに

とくと 努める 木漏れ日の手よ
どうか しばらく そのままで

水面に 映る カタチを なくした
全てを 疑う この哀れな目を
君は信じて 離れないで

解放区

2006-04-13 12:47:05 | Weblog
空が飛びたい
それはお金で買えない自由
軽くなれればいいかしら
羽を植えればいいかしら

飛行機は大きい
ヘリコプターはうるさい
何の不安もなくて
緊張なんてないままで

このガラスがなければ
心を体から放り出して
吸い込まれるままに
大気に飛込むわ

北には歩き慣れた道
南には未開の地
東から朝日と昼が生まれ
西から夕日と夜が溢れる

鳥には自分の庭
人にはこがれた海原
宇宙から星の光が降り注ぎ
大地から風が舞い上がる

満たされる。

2006-04-11 00:32:10 | Weblog
ほんとはね。
たくさんはいらないの。
心から欲しい。
一番愛しいもの一つ在れば。

ほんとはね。
大勢じゃなくていいの。
一人でもいい。
私のためだけに居てくれれば。

あなたが、居てくれれば。


なんにも。

2006-04-10 00:10:21 | Weblog
お気に入りの服3着
大好きなスイーツを買うお金
心休まる部屋

ゲンブツはそれだけでいい
捨てる物もない

ロリータキュートの着て
ストロベリーサンドを
買うために働き
空の映る窓の元で眠る

あとは
ふいにこぼれる詩
それ以上求めないから
止めないで
何もいらないから

ありきたり

2006-04-05 18:04:25 | Weblog

他人に未来を任せている
世界なんていらないの。

シリナガラ

2006-01-31 04:39:01 | Weblog
別れるって半年
嘘はやめてほしい
空白のこの時間を
なんて言ってるの

気付いたら傷付くんだよ
一雫でも自分以外に
愛が
こぼれてたら傷付くんだよ
これ以上が
ずっと無いって
ずっと無いなんて