今日からお盆休みです。
明日からの人、お疲れ様です。
実家は青森
お墓参りに行きたいのはやまやまですが、
これまで、帰省ラッシュが嫌でこういう時期に帰ったことがありません。
そのため、またしてもこちらでテンと2人で過ごすことにしました
高速道路は渋滞でしょうし、新幹線で帰るにしても
乗車率120%ですよ
5人乗り乗用車に6人で乗っちゃってるよ
みたいな。
しかしながら、その120%状態
に1度乗ったことがあります。
そして、ちょっとした思い出があります。
全席指定のはやてが100%越えをやってのけるときの強引さ。
切符の本来なら席番が表記されるところに「立ち席」って
書かれます。
うん、それ、「席」って無理やり
そんな立ち席でしょうがないから、せめて車両の間っこにいたら、
18か19歳の(目くりくりで)きゃわゆい男の子が自分の旅行ケースに
腰掛けていたのをみて、ナイス
と思った私は、
早速まねっこして、少年を眺めてました。
(というより、景色が見える扉側に少年がいて、私が内側にいたため)
少年の旅行ケースの横にお土産と思われる「かもめのたまご」
からして、東京からなんだ・・・なんて考えていると、
少年がおもむろにポケットから何か出そうとしていた。
出てきたのは
トランプ
少年は周りを気にするでもなく箱からトランプを出して、
きりはじめました。しかし、その手つきがあきらかに普通と違う。
揺れてる新幹線の中で、不安定な旅行ケースに腰掛けて
その状態で手の上だけで、手を輪にして、端だけを交互にした
トランプを綺麗に落としていくんです。
そう、たぶん練習。トランプマジックの。どうやら、少年はプロを目指す卵君だったようです。
その後、自分で一枚引き、何度もきったトランプの中から
最初に引いたトランプを引き出したり、山の一番上にもってきたり。
私が見ているのを知ってか知らずか、
お客さんに見せるしぐさもきちんと入れていて、
横目で私は見ていることができた。
たくさんのトランプの動きもすべて少年の手の上だけ。
トランプを操るようにもつ手は体の割には大きくみえた。
時折うまくいかないことがあるらしく、苦い顔をする。
もちろん、私には何を失敗したのかなんて全然わからなかった。
電車が揺れている間、結局ずっと少年はトランプの練習をしており、
私は飽きることなくずっと見ていた。
こんな形で初めてトランプマジックを見ることができるとは
夢にも思っていませんでした。あの、近いようで離れている距離のなか、
妙などきどきを味わいました。
「立ち席」でなければ決して出会えなかった少年。
出会いというのは本当に不思議だな、と思いました。