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編物handmade azur ~手編み三昧の日々です

片足のジャック

こんばんは(^^) 予告を裏切るazurです。
前回記事の末尾で「次回はカサブランカコサージュの完成編です。」って書いたんですが、、、

昨晩、ふと思い立ち、ここ1年(以上)の写真を整理しました。
撮るだけ撮って放置してた分です。300枚くらい。

同じ場面や風景を最低2枚、多いときは10枚以上、撮ってしまうという そんな厄介なクセが私にはありまして
枚数が増えて整理が億劫になる原因のひとつであります。
大半は整理のときに消去しますから、結局1/3くらいしか残さないですけどね。
まあ、その1/3も「残しておいて、それで? 何すんの? 意味あんの?」ってモノなんですけどね。

その写真たちの中から、比較的最近撮った画像をブログネタにさせていただくことにしました。
今回はそのお話です。


✻ ー ✻ ー ✻ ー ✻


10月の半ば頃だったと思う。
いかにも重大事項発表という体で、夫が私を呼びました。
まあ、彼はいつでもそういう感じです。内容は「ミミズが鳴いてる」「オケラだっつーの」的な、ほぼどうでもいいことな場合が多いです。

「azur、来てん(来てみなさい)」
「何よ」 ←休憩を邪魔されると機嫌が悪い。
「ええから、来いって」
夫が呼ぶダイニングに行くと、彼は窓の外の庭を指さして、
「アレ。見てん(見てみなさい)」
そこには、



1羽のセキレイがいました。

「あの子、もうずっと来るんよ」
「へえ? ずっと?」
「うん。もう1週間くらい。1日の内でもちょくちょく来るで。朝来て、昼来て、夕方来る、感じ」

さすが、暇になったオトコは見る目が違う。



どうやら、らんちう(金魚)やメダカの水換え用にと夫がバケツに溜めている水を飲みにくるらしいです。
ついでに庭散策し、虫を見つけて食べたり、お日向ぼっこしたり、しばらくウチの庭を楽しむ感じ。



「いつも同じ子なん? ようわかるな」
「イヤ知らん」

そこは見分けてやれよ。

「けど、多分、同じ鳥ちゃうかなぁ」
「ふーん」
「行動パターン、いつもほぼ同じやし」

どんだけ眺め暮らしてんのよ。



けれど、その後、夫婦は
そのセキレイと他のセキレイの見分けがついてしまうことになります。とても意外な形で。



先に気づいたのは、妻でした。やっぱり撮影してるとガン見しますからね。

「あ? ちょっと、あの子、おかしい」
「何が」
「歩けへん」
「えー? 歩いてるやろ、セキレイやし」

セキレイのちょこちょこ歩く姿が可愛い、と日頃から贔屓にしてる夫。それを何度も聞いて、耳タコになっている妻。
でも、そのセキレイは歩きません。
ぴょこぴょこ、小さく飛び歩くという感じなのです。

「あーっ」
妻は気づきました。
「この子、足、1本しかない」
「ええっ?」
夫も窓に駆け寄りました。


片足なのです。


だから、ちょんちょん飛び歩く感じで移動するしかなかったのね。イヤまあ、飛べるけどね。

「うわ。。。ほんまや」
「襲われて捕られたんかな」

その後、もう片足は、存在はしているけれど折り畳んでいることを夫が確認しました。
片足を怪我か何かしていて使えないという状態みたいです。


けれども
片足で器用にバケツの縁に留まり、水飲んだり
小さな蜘蛛を素早く捕まえてお食事したり ←蜘蛛嫌いな夫は歓喜していた。
たくましく生きているようでした。


綺麗な子。


餌を捕るのが大変なら、ウチでお手伝い的にお世話できないかという話も出て
夫婦はバードバスや餌を検索して購入を検討してみたり、けっこう盛り上がったんですけどね。
セキレイには生き餌だと判明し、それはちょっと、用意するの難しいんではないのかいという話になりましてねぇ。

うーん、と悩んでる最中に、
蜘蛛や虫をパッと捕らえる名ハンターぶりを何度か披露してくれたので
まあ、大丈夫なんじゃないの?ということで話が落ち着いてしまいました。

でも、水はいつもバケツに入れて用意しておこう。と、夫は決意し
水換えの有無にかかわらず、必ずひとつは満タン水のバケツを庭に置いておく日が今なお続いています。
お陰で、チュン太郎(夫は雀をこう呼ぶ)もガンガン来ます。まあ草花の種とかめっちゃ落ちてるしな。


ブロック塀に飛び移る。
そろそろお別れのようです。ご訪問の最後は、いつもブロック塀に留まり、そこから飛び去るんだそうです。(夫・談)


飛ぶのに支障はないみたい。
けどやっぱり痛々しいな。


しばらくお日向ぼっこ。


それからも毎日見掛けて、夫はその度に「来た来た」「また来てる」「まだいてるよ」と報告してくれていました。

あまりにご執心なので
「名前つけたら?」
半分冗談だったんですが、彼は速攻で命名宣言しました。

「ジャック」
「? なんで?」
「片足とくればジャックしかない」
「???」

妻は全然知りませんでしたが
昔、「片足ジャック」という歌があったそうで。
もっと昔には、「片目のジャック」という映画もあったらしいですね。

「とにかく、『片』ときたらジャックなんよ」
あまりにも明瞭にキッパリ言い切る夫に、妻は ほとんどどうでも良かったので イヤ素直に従い、かのセキレイは「ジャック」になりました。

女の子だったらどーすんだろ。 (・∀・)
と、思わなくもなかったけど。
まあ、半分冗談だったしな。


その名前が気に食わなかったのかどうなのか ←?
ある日を境に、来なくなりました。
結局毎日来てたのは2週間くらいだったかな。

「来ないねー」
「足、悪化してへんとええけどねぇ」
などと話していた矢先。

散歩から帰った夫が、嬉々として
「ジャック見たぞ!」 ←名前、すっかり定着。
「えっ」
「水路のとこの道で会うた」
元気に暮らしていたようです。

その後も2度ほど見掛けたらしい。2度目のときは、軽く足を地面に付く場面もあったとか。
治ってきてるのかもしれません。良きかな。


ウチにもまた遊びに来てね。



……と、
ここで終われば佳きお話だったんだけど
ネタにする前に、ちょっとググって調べたんですよ。種類とか知りたくて。
それでわかったんですけどね。

ハクセキレイという種類で、写真の姿は冬毛らしい。
その色合いから察するに、

どうやら女の子らしい。 (⁠・⁠∀⁠・⁠)

あららぁー。
懸念が現実になっちゃった。

やっぱり名前が気に入らなくて、来なくなったんとちゃうかい?
ここはひとつ、女の子の名前にした方が良くないかい? ジャネットとかさ。




今回の作品

オーダーメイドでご注文くださった作品です。


「薔薇3輪とつぼみのキーホルダー・赤」です。

コサージュの状態でも撮影させていただき、ご了承を得て、受注製作で出品させていただくことにしました。


立体的で存在感があります。
ピュアな赤の鮮やかさとシックなモスグリーン、シンプルな色合わせが上品です。

初々しい薔薇の花




3輪と、


大きめのつぼみがひとつ、小さめのつぼみがふたつ。
つぼみのツンツンな感じが可愛らしい。

小さな花束のよう。
華やかで、とてもエレガントな印象です。


おまけは


1輪の薔薇に葉っぱを添えたキーホルダーをお作りしました。
おまけのみ、先に作らせていただいてお届けしました。花の色、固めた様子、香り、金具の具合などのご確認をお願いしました。

オーダーメイドでのご注文の場合 見本の完成画像がありませんから、おまけでご確認をお願いするのはよくあることです。
現物をご覧くださるのがいちばん手っ取り早いし、ご納得くだされば、私も安心して作れます。




では、今回はこの辺で。
次回こそ、カサブランカコサージュ完成編です。 ←ホントかな〜〜ブログで予告とか予定とか書いて、そのとおりにした記憶がないんだよな〜〜〜

またお会いできますように。

どうぞよろしくお願いいたします。

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