廃人の詩

もし僕が真実を語るなら

スペイン勝利!

2010年07月08日 10時03分04秒 | 日記
W杯でスペインがドイツを1-0で破り決勝へ進んだ。

サッカー以外ではスペインがドイツに勝つことはほとんどないであろう。
スペインはEUのお荷物であり、ギリシャの二の舞にならないかとドイツは戦々恐々としている。

スペインはある程度の年齢の人、1980年代前半より前の世界情勢が記憶にある人、にとっては比較的最近になって西側諸国の一員になったとの印象がある国だ。
なぜならスペインは長らく一党独裁の全体主義国家であった。
第二次世界大戦後にこのような国が残ったわけは、第二次世界大戦で中立を守って参戦しなかったからだ。
スペインが西ヨーロッパの一員となったのは独裁者フランコが1975年に死んだ後だ。
1982年にNATOに加盟。
1986年にECに加盟。
1992年にバルセロナオリンピック。
スペインが西ヨーロッパの一員となってまだ30年といったところだろうか。

サッカーの世界では欧州5大国というのがあるらしい。
英仏独伊西の5国である。
このうち、英仏独伊はG8を構成する国であるから、政治・経済においても大国である。
スペインだけは政治・経済の面では水をあけられている。

データで比較してみることにする。
比較するのは面積・人口・GDPだ。
(GDPの単位は10億USドル)

スペイン
面積 50.4万平方キロ
人口 4600万人
GDP 1,464.04(9位)

イギリス
面積 24.4万平方キロ
人口 6150万人
GDP 2,183.61(6位)

フランス
面積 64.3万平方キロ
人口 6540万人
GDP 2,675.92(5位)

ドイツ
面積 35.7万平方キロ
人口 8175万人
GDP 3,352.74(4位)

イタリア
面積 30.1万平方キロ
人口 6000万人
GDP 2,118.26(7位)

このデータからわかるようにスペインは恵まれた国土から大国にふさわしい条件が整っているが、他の欧州の大国からサッカー以外では遅れをとっている。

スペインはまた、民族問題を抱えた国としても有名だ。
テロ事件が起きている。
サッカーの世界でも、Rマドリードとバルセロナの対立は有名な話だ。

スペイン人といえば、中南米で混血を繰り返したように、イギリス人やフランス人と違って他民族におおらかなイメージがあるが、国内では混血が上手くいかなかったということだ。
差別があれば混血できない。
しかし、TVの映像で見る限り、カタロニアであろうとバスクであろうと、サッカースペイン代表の勝利に喜び湧きあがっている。
スペインの未来はどうなるのであろうか。
魅力的な国だけに期待したい。