廃人の詩

もし僕が真実を語るなら

不愉快なめざましテレビの音楽(「EARLY IN THE MORNING」 by 桑田佳祐)

2010年07月09日 16時27分10秒 | 日記
春からフジテレビの「めざましテレビ」のBGMが桑田佳祐の「EARLY IN THE MORNING」 となった。
これに私は不満だ。
別に桑田佳祐が嫌いという訳ではない。
かつて、熱狂的なファンでもあった。
しかし、年を取るにつれ、彼の音楽への情熱は冷めた。
今、わざわざ好んで聴くほど好きでもない。
また、彼の音楽は嫌いではないが、歌手としての彼は嫌いだ。
はっきり言って、声は悪い。
昔、夷撫悶汰(いぶもんた)と称して発売したジャズのスタンダードを歌ったビデオを見たことがある。
あまりにもひどい歌であった。
私が桑田佳祐の歌が嫌いになった理由の一つでもある。
また、あるテレビ番組に美輪明弘が出ていて、彼(彼女?)の「ヨイトマケの唄」の特集をしていた。
そのとき、「ヨイトマケの唄」をカバーして歌っている歌手の映像が流れたのだが、桑田佳祐が歌っている映像がでたとき、「誰かしらこれ?」と美輪明弘がいぶかしんだのが印象的だった。
他のカバーした人には「○○さんも歌って下さって嬉しい」というコメントをしていたし、カバーされていることも知っていた。
しかし、桑田佳祐のカバーは「知らない」という態度をし、相手にしようともしなかった。
私はこの美輪明弘の気持ちが理解できる。
歌手として、桑田佳祐はとても下手糞だからだ。

その桑田の声を朝から耳にするのは気分が悪い。

なぜ、フジテレビはこのような万人受けしない選曲を行ったのだろうか。
そこにはホリエモンにエンタメ専門チャンネルにと言われてしまったような、フジテレビの軽薄な部分があるに違いない。
私のような人間は、朝日と毎日は嫌いだから見るのは読売とフジということになる。
贔屓にしていたフジテレビを見て朝から不愉快になるのだから、歯痒いとしかいいようがない。

しかし、なぜ、世の中に桑田佳祐のように歌が下手な歌手が氾濫してしまったのだろうか。

これはビートルズの功罪だ。
素人の歌声がマスメディアに乗って暴力を振るうようになったのはビートルズからだ。
かつて、正力松太郎のビートルズ批判に「何を言っているんだこのジジイ」と憤ったものだが、今になってみると正力松太郎の発言が支持できるように自分自身が変わってきている。
もちろん、ビートルズを全否定するのではない。
素晴らしい曲はたくさんあるし、今でも口ずさむ曲もたくさんある。
しかし、彼らの歌と演奏には苛立ちを同時に覚えるのである。
これは、なぜかビートルズに強く感じる。
例えば、ボブ・ディランの歌声は昔も今も変わらずに好きだ。
不思議なものである。

そもそも朝のニュースに音楽が必要とも思えないが、音楽を流すのであれば、不愉快にならない美しい音楽を求めたい。

フジテレビさん、お願いします。