シックスナインの日か…。
今年は庭にピーマン・トマト・ナス・キュウリと、長ネギ・ゴーヤ・モロヘイヤを植えています。適度な雨とお日様に恵まれて、奴ら、日に日に勢いづいています。でも、どうしても場所によるムラは出ますね。
体つきは他に比べて華奢なのに、開花も実りも早かったピーマンさんの早熟ぶりが妙に色っぽい。スタイルは今一つでも、何かこう、風情がある。
物静かだけど健気で、情熱を内に秘めているように思える。地味な子の良さとはこういうことか。
色気は肉付きの問題ではないことを隣のトマトが証明している。
例えるならば女子大学生、体も成熟してくる花盛りの時期だろうが、残念ながら色気は皆無。
里に降りてきたカモシカの脚を思い起こさせる無骨なボディ。
半分どころか全部青い。この子は生涯青臭い。
大分一般常識になりつつあるように思うけど、カモシカの脚は菜々緒さんのような美脚とは程遠い代物だ。
そういや、この前何となくオークスを見てたんですけど、眺めてる内にどのお馬ちゃんもメディキュット履いてサラ髪をなびかせてる菜々緒さんに見えてきました。
優雅に歩く菜々緒さん、荒ぶる菜々緒さん、走る前から汗だくの菜々緒さん、尻尾を上げて用を足す菜々緒さん…。
あの方、ハイヒールで全力疾走しそうだよなあ。
まあ、そんなトマトちゃんだけど、風にそよぐレースのような葉には爽やかさと品を感じることもあります。少しは褒めておかないと。
ナスさんもなかなか早熟です。
若い黒猫のごときしなやかな肢体と色艶に、上品な紫の花。
ゴツくはないんだけど、上から見ると案外葉の広げ方が男前なんですよね、この子。
…ごめん。植えた場所のせいか、容姿の割に君は存在が地味だ。印象があまりない。
容姿はナスの方がセクシーなんだけど、ピーマンはキャラ設定がグッとくる。
みんな元気で素直ないい子なんですが、キャラクター性で飛び抜けているのはキュウリですね。
私がローソンのスフレを食べている間に、蔓が網に巻き付いていたのを見た時はビビリました。
え、そんなに動き早いものなん？
で、そこの何が気に入らなかったのか分からないけど、翌日には手を引っ込めてる。
…生きてる？生きてるよ。
いや、生きてるのは分かるけど、なんか自分の抱いていた植物のイメージと違う。あの蔓って、掴んだり離したりできるもんなの？
まあ、掴むことができるんなら、離すこともできるんだろうけど。そういうものだったんだ…。
その後も掴んだり離したりを繰り返しながら背丈が伸びていて、手足を動かしてよじ登っているようにも見える。
そんな風に成長してたんだねえ、君…。
ピーマンさんのてっぺんでは、ちっこいカマキリが毎日見張りをしています。周辺も色んな生き物で賑やかです。
皆さん、必死に生きています。
