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目撃! 長渕剛の肉筆原稿!:インド旅行記 その弐十 (書き手:カメラマンE)

2009年05月21日 | Weblog
さて、松井さんと井上陽水なんかの話をしていたのですが、ほかにも日本人のアーティストにまつわるトピックがバナラシにはあります。これは我々も偶然見つけたのですが、どうやら一部の人には有名な話のようです。

バナラシにはベンガリートラというバザール路地があり、そこには世界中のツーリストが集まるためさまざまな安宿や無国籍な料理を提供するレストランがあります。その路地の奥にスパイシー・バイツという旅の日本人御用達のお店があり、それなりの日本食を出すというので有名なのです。『地球の歩き方』にも載っているので、日がな一日火葬場にいるわけにもいかないので、野次馬よろしく見に行くことにしました。

▲ベンガリートラ小路の情景

結構奥まったところにあったのですが、無事にたどり着きました。こういったツーリストの集まるレストランなんかには大抵何らかのノートがあって、旅の情報やメッセージなんかが書かれていて、僕はそれを読むのが好きなのです。

で、スパイシー・バイツにもやはりノートがあり、“ここの日本食は最高!”みたいなことや、北インドのほかの街の情報なんかが書いてあります。ただ、それ以外にもなぜか“剛を追ってここまできた……”とか“おれも長渕みたいに……”みたいな文章がやたらと目立つという異様なノートになっているのです。読み込んでいくとどうやらノートに書かれているのは日本のシンガーソングライター、長渕剛のことらしいのです。

▲長渕剛(54)。日本のシンガーソングライター、俳優

どうやら長渕剛にはバナラシでの体験を元にした歌があるらしいのです。で、店内を見回してみると、なにやら思わせぶりな額縁に入った古い紙切れが!


▲しっかりと額にいれられております


▲直筆サイン。いくら適当共和国インドとはいえ、これがうそということはないと思います

これは、どうやら1993年発売のアルバム『Captain of the Ship』収録の「ガンジス」という曲の歌詞の直筆原稿の模様。当時長渕は母親の生死に関する何らかの葛藤を抱いていたらしく、その心情が歌詞にあらわれているのだそうです。

長渕は熱狂的なファンを持つことで知られていますから、この直筆歌詞をみにバナラシに来る人がいてもおかしくないですよね。以下にはガンジスのYouTube映像をリンクしておきます。僕は初めて聴きましたが良い曲だと思います。
ガンジス


女必殺拳 危機一発 OP タイトル

▲長渕剛の奥さん、志保美悦子といえば『女必殺拳』シリーズ。ヌンチャクがめちゃうま!


▲ちなみに、日本食が有名とのことでしたが、我々は午前中に行ったので軽くサンドイッチを食すのみだったのであります。なので、ここの食事が美味しいかどうかは、不明なのであります

~以下は「ガンジス」の全歌詞です、興味のある方はチェックしてみて下さい~

4本の火柱がめらめらと 燃えさかり 煙が立ち昇る
俺は今 揺れる小舟の上 ガンジス河を下っている
細い路地裏には 死を待つ老人の群れ
座ったまんまで動かない
やせこけた右手を道行く人に出
小銭を手のひらを掴む
俺は船を降り 3時間近く
焼け崩れる真っ黒い人間を見た
「神様はどこにいるのか」と尋ねたら
老婆は自分の胸を指した
笑いながら 自分の胸を指した

Bye Bye ガンジス 大いなる河よ
Bye Bye ガンジス 何も教えてくれない
鮮やかな色に包まれた女たちは
今日も 明日も この河で乳房を洗う
今日も 明日も この河で乳房を洗う

やがて跡形もなく 白い灰になり
黄土色のガンジスに流された
わかっちゃいたけど 人間って奴が
確かに目の前で灰になった
裸足で櫓をこぐ老人が 憂い顔で俺に笑いかけた
深いしわを顔中に刻んで
「死んだら 灰になるだけさ」と笑った
旅をするのは 帰る家があるからだ
さすらいの旅ほど 淋しいものはない
ふと虚しさに突き落とされそうになったけど
「死んだら 灰になるだけさ」と笑ってみた
「死んだら 灰になるだけさ」と笑ってみた

※Bye Bye ガンジスもっと生きようと
Bye Bye ガンジス俺の命が叫ぶ
さよなら名も知らない死人たちよ
あなたのように強く死ぬまで生きようと
あなたのように強く死ぬまで 生きようと※

Bye Bye ガンジス…
Bye Bye ガンジス…

ベナレスの川岸に並ぶヒンズー寺院
ひと群れの牛を引く少年
大きな瞳で手をあげたとき
なぜに俺は目をそらしたんだろう
俺はふたたび小舟に乗り ポケットのハモニカを吹いた
悠々と時にまかせて音を飛ばしたら
生まれてきてほんとによかったと思った
ガンジスは何故よどんでいるのか
なぜ“聖なる河"と人は呼ぶんだろう
考えながら仰向けにひっくり返ったら
やけに空は高く青かった やけに空は高く青かった

Bye Bye ガンジス お前は黙ったまんま
Bye Bye ガンジス 答えなど始めからない
あるのは今 確かに「俺」ここに在る
そして明日 東京へ帰る そして明日 東京へ帰る

(※くり返し)

Bye Bye ガンジス…
Bye Bye ガンジス…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

我々はまだ当分の間、東京へは帰りませんが、今回はこの辺で。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (松井)
2009-05-21 22:13:54
こんにちは。
インドで出会った松井です。

いや結構自分がブログに出ててうれしいっす。

そうかまだお二人は旅を続けてるんですね。
いいなぁ。
僕なんかインドにいたのが、もう結構昔のことに
感じてあれは現実では無かったんじゃないかって
気分ですよ。

というかやっぱりインドは強烈ですよ。
帰って冷静になってから余計そう思いました。
もうだいぶ覚めましたけど、帰ってしばらくは
日本の現実にピントを合わせるのが大変でしたもの。
マジで。

自分日本帰ってきて、相変わらず色々あるんですが、
そんでもインド行く前と行ってからでは若干考え方
も変わった気がしなくもないです。

なんというか日本で自分が直面してる問題とか悩みが
インドのリアルを顧みて考えると、相当ちっちゃい
ことなんじゃないかって思ったりしてます。
別になんとかなんじゃねーかって。

他の国行ってもこんな風に思えることなんて
無かったから、やっぱインドは何かがあるんだと
思いますね。

おそらくお二人も日本帰ってきてからしばらくは
すごい非現実感というか変な感覚に襲われるかも
しれないので覚悟しといたほうがいいかもしれ
ません。(まあ結構快感なんですけどねこの感覚)

ではお体にだけはくれぐれもお気をつけて
良い旅をお続けください。

それと「深い河」すごい良かったです。

ああ…ていうか俺もまた旅したいなぁーー!!
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松井さんこんにちは (カメラマンE)
2009-05-27 13:58:32
どもです~、勝村です。コメントありがとうございました。最近移動が多くてレスが遅くなって申し訳ないです。

こちらはまだ旅行を続けておりますが、今は旅行の最終地南インド、ケーララ州はコーチンにてゆったりしております。帰国は30日ですので、今は体調を整える感じでやってます。

こちらは今は雨期で毎日雨ですので、なんか旅を締めくくる感じになってきております。

やはりインドのカルチャーショックは日本人には大きいですよね。こちらも日本に帰ってからすぐに軌道修正できるか、多少の不安もありますが、がんばっていこうと思います。

また今日からブログを再開しますので、時間があったらのぞいてみて下さいね。

では、取り急ぎ。
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