さて、バナラシは話題が満載だったためバナラシの話ばかり長々とアップしていましたが、我々が実際にバナラシにいたのは5月8日くらいまで(くらいまでと書いたのには少々理由があります)。その後、お茶で有名なダージリンや東の中枢コルカタ、ビーチのプリーなどを経て現在は水郷地帯のケーララまで足を伸ばしております。ちなみに帰国は5月30日を予定しておりますので、ずいぶんとネタが溜まっている状態です。今後もインドネタで引っ張る予定ですのでこうご期待!
そろそろ、バナラシを後にして次の地に移動しようという話になり、どこに行こうかと相談した結果、今インドは非常に暑いので北の方の避暑地に向かおう、ということになりました。インドで避暑地というと真っ先に上がるのがお茶で有名なダージリンです。
ダージリンはコルカタからは北に100km、標高は2134mにも達する高地に広がる街です。バナラシの駅から直行便の電車を探すと今はシーズンでまったく空席がない状態。途中でブッダガヤーを経由するならば、ダージリンまで2日で行けるというので、そこでブッダガヤーまでのチケットをとりました。ブッダガヤーは四大仏跡の一つで、釈尊ことゴータマ・シッダルターが悟りを開いた土地といわれているところです。
▲ガンガー・フジ・ホームの若き従業員、アソック君。今時の日本では見られない純粋な目をした18歳でした
電車は10時半発くらいだったのでガンガー・フジ・ホームを午前9時くらいにチェックアウト。オート・リキシャーで20分くらいの距離です。
▲バラナシ駅
インドの電車は固有の4桁の番号で認識されます。また、どのプラットフォームに到着するかは、その日次第、つまり飛行機のようにフライトナンバーでチェックして自分で発着のプラットフォームを探す必要があるのです。自分の電車の到着するプラットフォームは電車の到着する数時間前から電光掲示板に提示されます。また、これはよくあることなのですが、電光掲示板に提示されていない場合もあり、これは注意が必要。リクワイアといって、なぜか隅っこの方の黒板に駅員が自筆で“2467番列車は4番ホーム”みたいなことを書いている場合があるので、見落とさないようにしなければいけません。
さて、我々のガヤ行き列車のプラットフォームは4番ホーム。到着は結構遅れているようです。
▲荷物を運んでくれるポーターの人は赤いシャツを着ているので、それと分かりやすくなっております。しかし、インド人は旅行に大量の荷物を持ち込みますね
列車は遅れること数10分で到着。無事に乗り込んで出発! となったのですが、なんか様子が変です。ガヤ行きの列車もシーズンなので結構混んでいるといっていたのに、なぜか座席はガラガラ。不安になっていると駅員が来たのできいてみると、なんと我々が乗車したのはガヤ行きではなく、正反対のアラハバード行きの電車だったのです! この事実が判明したのがバラナシを発車してから約2時間ほど経過したあたり。
さあ、まいりました! 日本のように路線区間の間が短くはないので、次の駅で降りたからといってすぐに折り返しの電車が来るというわけにはいきません。田舎の駅は駅舎もなくノラ牛の巣窟になっていたり、本当に何もないのでこの暑さでは干上がってしまいかねません。結局5時間ほど電車に乗ってアラハバードまで行って、バナラシまで折り返すことになりました。
▲彼方に沈む夕日。また無為に一日を無駄にしてしまいました
4時くらいにアラハバードに着くと、向かいには丁度バラナシ行きの電車がきておりました。切符を買う時間はなかったので、自由席の2等座席に乗り込みます。車掌が切符を見に来たら、理由を説明してお金を払うことにしました。出発は5時くらいだったので、バラナシの到着は10時くらいの予定。1日中電車に乗っていたのに、結局は振り出しに戻ってしまったというわけです。これにはかなり消耗しました。
▲帰りの電車はかなりのローカル線でしかも、2等座席なので外国人が乗っているのは珍しいらしく、みんなが興味津々で話しかけてきます
▲インド電車の旅では、アーグラー→バラナシ間での敗戦に続き2敗目を喫してしまいました
インドめ!