花いろいろ

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酢漿草・傍食(かたばみ) 其の弐

2006年03月04日 | 冬から咲く花
この巻き具合がとても綺麗。
機械で巻いたわけでもなく、人が手を加えたわけでもないのにね。


たたんだ傘のようにも見える。


咲いてる花が綺麗だと感じることは良くあることだけど、閉じてる状態が美しいと思う花なんてそうあるものではないと思う。この花を見かけたのは昨年の11月頃。閉じた状態がこんなに綺麗なんだから咲いたらどんな花になるんだろうと気になっていた。でも、いつ見ても咲くような気配がなくて、そのうち蕾自体を見かけなくなってしまった。それが最近、この花の葉っぱに似たものに花が咲いているのを見つけたので調べてみたら・・・・なんと以前調べた『酢漿草(かたばみ)』の仲間だったことが判明。
さらに、花の名前を間違えていたことも判明・・・
早速、『酢漿草(かたばみ)』のページを訂正した。




『芙蓉酢漿草(ふようかたばみ)』


・学名:正名:Oxalis purpurea L.
     異名:Oxalis variabilis(オキザリス・バリアビリス)
・カタバミ科カタバミ属。
・南アフリカ原産の帰化植物。多年草。
・花期:冬から春にかけて。
・花の中央が黄色。
・花の大きさは直径2cm前後といったところかな。


調べても白い花の写真しか見つけられずピンクの花がない。 同じ場所に生えてはいるものの種類が多いだけに、もしかしたら違う種類なのかもしれないとかなり迷ってしまった。



芙蓉酢漿草(ふようかたばみ)の正式学名であるOxalis purpurea (オキザリス・プルプレア)の「プルプレア」というのは「紫紅色の」という意味らしく、花の色はピンクが基本ということだった。でも、ここでは圧倒的に白のほうが多くてピンクのはわずか2,3輪しかなかった。(マウス・オンで白花に。)
昼間でも日照不足だと花は開かないみたいで、これは酢漿草に共通してることなのかな?





・・・この花がよくわからなかった。
芙蓉酢漿草(ふようかたばみ)と同じ場所に咲いていたけど、明らかに花の色が濃くて大きい。『花酢漿草(はなかたばみ)』ではないかと思うけれど秋咲きということで当てはまらない。稀に時期はずれに咲く場合もあるそうなんだけど・・・?


・学名:Oxalis bowiei
・カタバミ科カタバミ属。多年草。
・直径4cmのピンク色で中心が黄色。
・花期:9月~11月頃。




和名での花の名前がとても気に入っていて、好んで和名表記している。読みにくいかもしれないけど、その方がなんとなく花の雰囲気が伝わってくるようで趣がある。(正式にはひらがな表記は「一般名」らしいけど、そんな細かいことはちょっと置いといて・・・)
大抵は1つの花に複数の名前がついていて調べるのにとても混乱してしまう。このたびもニッチもサッチもいかない状況になってしまった。兎に角、種類が多い。(いつも同じこと言ってる気がするなぁ。)
いつもは気にしないでいた堅苦しい『学名』。アルファベット表記なので敬遠してきた『学名』。見て見て見ぬふりをしてきた『学名』。今回ばかりは『学名』というものの重要性をひしひしと感じてしまった。
『学名』は世界共通の名前で1種類の生物に1通りの名前しかないということなので、これで調べると混乱することがない。『芙蓉酢漿草(ふようかたばみ)』のように花の色がつけられている場合もあるし、見た感じが違うのでてっきり別の種類だと思っていた花が、学名を見ることで同じ仲間であることが分かったりと意外な発見があるので面白い。これからは花があらかた特定できたら、まず学名で検索していこうと思う。
 
MEMO
同一種に複数の学名がつけられてしまった場合(別種だと思われていたものが実は同じ種類だったとか、既に命名されているのを知らずに記載されたときとか)に、最も早く発表された学名を『正名』とし、それ以外を『異名』と呼ぶそう。

(今回の『芙蓉酢漿草(ふようかたばみ)』の場合、正名:Oxalis purpurea (オキザリス・プルプレア)と異名:Oxalis variabilis(オキザリス・バリアビリス)の二通りの学名が記されていたので混乱してしまった。複雑・・・



2007年4月吉日。
今年も、桜の木の下で綺麗に咲いていました。
桜の花びらと一緒に・・・。


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