ちょっと気になる京都の風景

京都人の私から見た身近な京都の風景や街の古い建築物、ちょっと気になる構造物などを少しマニアックな視点で紹介しています

令和2年版・小川の跡

2020-07-09 00:05:31 | 京都市上京区
本当に本当に超久しぶり且つ 気まぐれ投稿で恐縮です。(このブログはまだ生きていました 笑)
このブログを始めた頃は新型コロナウィルスの世界的な蔓延でこんな日が来ようとは夢にも思わなかったのですが、
現実は現実としてしっかり受け止めて行かなければなりません…
という訳で、6月からは勤務先の業績低下に伴う休業要請もあったりしまして、
家にいる時間が多くなって自然にPCに向かうことが多くなりました。(リモートワークはしておりませんが)
google mapのストリートビュー(以下SVと略)なるものも このブログを始めた頃には考えられないアイテムだったのですが、
暇にあかしてこれを見るのが最近の楽しみとなっており…
そんなこんなで、あちこちを見ていると以前に訪ねた場所が気になったりして、SVで見てみますと意外にビフォーアフターに
なっていたり、気になっていた場所が空撮で見られて新たな発見があったりで、今回の記事にも繋がった訳であります。
という訳でgooglemapからの引用と旧画像の再掲でお茶を濁した「ナンチャッテ投稿」なのでお許しのほど。


昭和38年に暗渠化されるまで ほぼ上京区内のみを流れていた「小川(こかわ)」。
この源流部の空撮を見ていると その流路が最近見えて来たのです。
元々、「小川」は小川通と重なる場所を流れていたとばかり思っていたのですが、空撮で見ると その裏側を流れていた場所が
案外多く、特に源流部の堀川紫明あたりから斜めに南東へ流れていた辺りは明らかに不自然に斜めになった建物や
土地の境界線のカーブを見ると明らかになってきます。
以前は現地を歩いて発見することのみを良しとしておりましたが、最近では私有地に無断で立ち入るリスクが高まり、
(以前は明らかな不法行為でなければ、ある程度は目を瞑ってくれていましたが…)
かくなる上はこうした「文明の利器」を使うのも、仕方ないのかなと一人で納得している次第です。


この画像は今でも「小川」の姿が唯一はっきりと残る日蓮宗・本法寺前の辺りから寺ノ内の百々橋跡辺りですが、天神公園の東側から
本法寺前の少し北側までは現在の小川通の西裏を流れ、一旦小川通に出てきます。そして百々橋をくぐったあと、
再び家々の西側を流れて上立売通に至りますが、ここで何を思ったか(笑)90度直角に東へ向きを変えて流れます。
そして再び南に向きを変え、現在の小川通の西端を流下し、今出川通を越えて一条通まで下がります。


少し端折りますが、小川武者小路を下がった辺りに革堂図子という細い東西の路地があり、そこに以前架かっていた橋の跡は
ここに明瞭に川が流れていたことを示してくれていましたが、最近SVを見るとすでに撤去されていました。
もう川がないのに橋は無用の長物でしかありませんから止むを得ないですね…


これは まだはっきりカタチを留めていた頃です(2012年頃撮影・再掲)


残念ながら撤去されてしまった現在の様子…(SVより)
右側のお宅の塀でかつての橋の位置がわかりますね。


※以上のような訳で、以前からご覧頂いている皆様には 突然の新規投稿で驚かれたことと思います。
今後も気まぐれで投稿していきますので(これからはビフォーアフター形式が多くなるかも知れません…)
また見てやって下さいませ。